ベリロンナイト with けんすうさん ~コミュニティ運営の秘訣とは~(後編)

こんにちは!今日は、昨日の記事の続きになります!お読みでない方はこちらからよろしくおねがいします!


2023年のNFTはどうなっている?

けんすう:じゃあ、次の質問です。

「来年のNFTはどうなっていると思いますか?さらに、新しい技術が出てくるとしたら、どのようなものだと思いますか?」

Akim:あー。

けんすう:これは、難しいですね。

Akim:来年かどうかは約束できないですが、増えるんじゃないかなと予想してるのが、めちゃくちゃユーティリティが固いやつ。

NOT A HOTELみたいなやつは、じわじわ増えていくだろうなと思っています。モノと交換できるとか、サービスと交換できるチケットみたいな役割のNFTって、普通に便利っていう……普通の理由で普通に増えていくんじゃないかなって。

こういう手堅いNFTの使い方として、絶対需要があるのでいいと思う。そのサービスやモノに需要があれば、一定数は売れるっていうものだと思うので。

けんすう:うん。

Akim:あと、僕がちょっと注目していて、出したいのが、めっちゃ安いPFPみたいなのとか来ないかなと。

けんすう:はいはいはい。

Akim:いまはBAYCみたいにならないと、PFPとしてうまくいかない、みたいになっちゃってるのがなんか変だなと思っていて、そういうの(安いPFP)とか出るんじゃないかな。

けんすう:うーん、なるほど。どっちもありそう。

Akim:僕はそんなことを思ってます。

けんすう:僕も技術はちょっとわからないですが……ファンの人がアーティストとかを応援するためにNFTを買って、お金をまず集めて、そのお金をどう使うのかをみんなで話す、みたいなものが、来年ぐらいには流行るんじゃないかなと思って、そういうのを作ったりしてますね。

Akim:お金を集めて……ある種、そのガバナンス(トークン)がみんなのもの、みたいな。

けんすう:そうですね。ただ、結構DAOとかでもそうですが、範囲を広げすぎているので、 話がまとまらないっていうのと、こう言ってはなんですけど……素人が集まってうまくいくケースって、やっぱりすごく少ないんですよ。

Akim:うん、うん、うん。

けんすう:なので、「この新人アーティストを売り出したい」みたいなので、NFTを100個売って、100万円を集めて、それを100人で話して、その100万円を使って、例えばミュージックビデオを作りましょう。とか、 この100万円でこういう広告出しましょう。とかを話して、露出や広告部分だけを話すぐらいだったら、多分まだまとまるかなと思っていて。

Akim:うん、うん。

けんすう:それで、そのアーティストが人気になったら、その参加権だったNFTの価値も上がるかもしれない、みたいな。

クラウドファンディングじゃないですけど、 この売れる前のファンクラブみたいなものって、今まで存在できなかったものが、存在できるようになるんじゃないかなと思っています。

Akim:おもしろいですね。応援してた証明にもなりますもんね。

けんすう:あ、そうですね。おっしゃる通りで、初期から応援してたよって言いたい、みたいなのって漫画でも音楽でもあるじゃないですか。

Akim:「チェンソーマン」とか言いたいですもん。ちょっと前から知ってたんだけどなぁ……みたいな。

けんすう:そうですよね。「SPY×FAMILY」とか、1話が出た時からすごいと思ってたけど、もう証明できないですよ。

Akim:できないですね。だから、最近ちょっとTwitterとかで言ってみたりしてますもん。「この漫画おもしろいよ」みたいな感じで、それで、なんか3いいねくらい付くみたいな(笑)。

けんすう:はいはい。ツイートで一応、証拠を残しとく(笑)。

Akim:それが(NFTだと)勝手にできちゃうわけですもんね。

けんすう:そうですね。しかも、その100万円集めて広告打ってとか……ミュージックビデオ作って、そのミュージックビデオが10万再生されたら、なんかやっぱり自分がやった感がすごいなと思っています。という話でした。

Akim:ああ、いいですね。

楽屋ネタはショーとして設計する

けんすう:んじゃ、次の質問。

「運営同士が仲がいい方が、コミュニティの雰囲気は良くなると思いますか?」
 
これ結構いい質問で…… 人間関係はいい方がいいと思うんですけど、特定メンバー同士の慣れ合いは、コミュニティの中ではめっちゃ冷める原因になると思っています。

Akim:うん、うん。

けんすう:もし出す場合は、もうショーとして完成度高く設計されたものを出さないといけないかなと。あんまり仲の良さを、コミュニティで考えもなしに出さない方がいいかなと思っています。

Akim:そうですよね。なんか、嵐の何々くんと何々くんの関係とか、そういう感じで嵐ファンみたいな感じで行くなら、別にいいけど、みたいな。

けんすう:そうですね。もう嵐さんとかになると、確実に計算され尽くされていると思うんですね、きっと。

Akim:そうですよね。

けんすう:プロ中のプロなので。

Akim:はい。でも、それこそ「人物中心」ですよね。コミュニティの種類でいうと。

けんすう:そうですね。キングコングの西野亮廣さんの挙動とか見ていても、おもしろいなと思うんですけど、例えば、キングコングのYouTubeで名前が出る人と、オンラインサロンで名前が出る人と、Voicyで名前が出る人は、きちんと分けてるんですね。

Akim:なるほど。

僕の名前は、オンラインサロン文脈だとめっちゃ出てくるんですけど、YouTubeでは絶対に僕の名前は出さないんですよ。なぜなら、お客さんが違うので。

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