未来予想図超会議#2 with 尾原和啓さん、深津貴之さん(前編)

こんにちは!

今日のアル開発室は、先日行った「未来予想図超会議」という、名前はすごい仰々しいけど、IT評論家の尾原さんとダラダラ話すというイベントの書き起こしを公開します。

今回は、THE GUILDの深津貴之さんも一緒に話しました!マガジン購読の方は、動画のアーカイブも見ることができます。

ではいきます!


尾原和啓氏(以下、尾原):どうもこんばんは。けんすうと尾原の「未来予想図超会議」第2弾が始まりました。

けんすう氏(以下、けんすう):こんばんは!よろしくお願いいたします。

尾原:ちょっとラジオ風に始めてみました。前回に関していうと、実はあそこまでブレーキなしに語りまくるということは、非常に少ないので、ただ尾原が気持ちよかった回でした。

第一回はこちら:

けんすう:お客さんの評判も結構良かったです。

尾原:本当ですか。

けんすう:ちょっと聞いている人には不親切かな・・・?と思いつつも、あのぐらい踏み込んだ話をしてもらった方がいいといった反応もあったので、結構良かったかなと思います。

尾原:けんすうにしか届かないぐらいの距離感でボール投げてました(笑)。

けんすう:そうですね。この前、コテンラジオの深井龍之介さんとVoicyフェスをやりました。そのフェスで「お客さんのことを気にするのではなくて、2人が全力で面白いことを話した方がいい」と言われたんです。

実際、深井さんや西野(亮廣)さんのVoicyフェスは、かなりお客さんを無視して対談をした結果、「理解できるまで10月中はずっと聞いてました」といった方がいました。

Twitterなどで2倍速で聞くようなものなら、わかりやすさが必要ですが 、1時間がっつり話すのであれば、レベルを下げないでほしいというニーズがあると思います。

尾原:なるほど。

(深津貴之さん登壇)

けんすう:こんにちは!!

尾原:ご無沙汰してます。

けんすう:というわけで、株式会社 THE GUILDのCEO深津貴之さんにお越しくださいました。

未来予想図超会議では、僕と尾原さんが毎回適当なテーマで1時間ぐらい喋るといった形式です。基本的にお客さんのために分かりやすくすることはせずに全力で話す場所になっています。

深津貴之氏(以下、深津):アクセルを全力で踏んで良いということですね。

けんすう:そうですね。今回のテーマはざっくりと「コミュニティ系について話したらいいんじゃないかな」といった感じです。

ということで、「Labrado」の話をしていいですか?尾原さんLabradoってご存知ですか?

尾原: Labradoってなんですか?

けんすう:Labradoはブロックチェーンゲームですね。コンセプトというかホワイトペーパーが面白くて。

ホワイトペーパーには「ブロックチェーンゲームとは何なのか?」という思想が書かれているんですけど……。

ブロックチェーンゲームはどうしても「儲かること」が中心にあるんですが、「それだけでいいんだっけ?」といった違和感をちゃんと説明してくれています。

彼らは「ブロックチェーン for コミュニケーション」と言っていて、「儲かるという利用動機はいいが、それだけだと短期的に消えてしまうので、僕たちはコミュニケーションを軸にしています」というコンセプトでやっています。

例えば、「カジノでブラックジャックをやりましょう!」という時に、ハマっているユーザーは仲間と一緒に「どうしたら勝てるのか、どうしたら出し抜けるか」というコミュニケーションをかなりします。要は、そういったコミュニケーションが楽しいよね!、みたいな話をしていて……。

Labradoも基本的にそういった設計になっていて、友達同士でどうやったら一番稼げるのか話すことをかなり推奨しています。

で、一応彼らは「ポンジスキームにはしない」と言っていて、これは「ゲーム内で使った100のお金は100ユーザーに還元する」ということですね。

彼らは、アイテムの売買などの手数料で稼ぐといった感じなので、お客さんも常に場代が10%取られるので絶対に損する、といったことはないという前提のゲームです。

尾原:なるほどね。前に深津さんとそのような話をしたことがあって……。

深津さんの構造的理解と生態系の中でユーザー体験を最適化していくという思想の原点が「マジック:ザ・ギャザリング」のカードです。

これすごい没入していて、カードは自分でお金をかけて買う一方で、運営者側のひと匙で「今までものすごい勝てたカードが勝てなくなる」みたいなところがあって……。運営者側の気持ちも先読みしながら、持続的に勝てるための構造みたいなものを洞察するみたいな力がついたみたいな話をしました。

Labradoの話を聞いて思い出しました。

深津:(Labradoは)ゲームとして面白いんですか?

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