未来予想図超会議#2 with 尾原和啓さん、深津貴之さん(後編)

けんすう

こんにちは!

今日は、「未来予想図超会議#2」の後編です。前編、中編はこちらです。

ではいきます!


深津:コミュニティの中で「こうなりたい」という姿はブレるし喧嘩するんですよね。「こうあるべきだ!」「いやこうあるべきだ!」となってしまうので……。

けど、「こういうコミュニティは嫌だよね」のほうが、割とコンセンサスが取りやすい。一見ネガティブに見えますが、そっちからやっちゃう方が素早く根っこの合意が取れてポジティブだと思います。

けんすう:これは深津さんの昔の記事で書かれていた観点もあるなと思っています。

深津:VRについて書いた記事ですね。

VRによって、見る権利と見られる権利のVSが始まると思っていて、もう既にMMO(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game)で来ているとは思いますが……。

「私がこう見せたい」というのと「私がこう見たくない」というのと、どちらの権利が優先されるのか、ということです。「私がアバターを美少女にしたい」のと、「あなたの美少女アバターを見たくないから動物にしたい」という権利があった場合、どちらが優先されるのかという問題が、これから起きてくるだろうという話ですね。

けんすう:これ難しいですよね……。削除するしない問題も、昔は管理者が削除していたけど、今はブロックしたりミュートしたりで、見ない側の問題になるじゃないですか。

深津:ミュートとブロックは、見たくない人の主観の問題になりますね。

けんすう:そうなんです。一方で、VR時代は見られたい自分を決められるので、 「私は美少女のアバターで行きたいです」といったものも出てくると思うんです。

そうなると、当然人にとって不快なビジュアルの人も出てくるので、その時のコミュニティの難しさがはね上がるなと思っていて……。

尾原:一方でARやVRチャットは、見せる側が「こういうアバターでいたい」と思っていても、見る側が勝手に変更することもできちゃうので……。

極端な例で言うと、世の中の女性がARグラフを通すと全ての女性が裸として見えるように、見る側が設定できてしまうことも起きてしまいます。

「あなたが見る側に設定したとしても、私の裸は見せたくないです」というように見る側に対して「そうやって見んじゃねえよ」という権利をどのように設定できるのかみたいなことも含めて、見る側と見られる側双方に権利が持たれるのではないかと思います。

深津:どっちの権利が強いのかといった綱引きは、さっぱりわからない感じになりますね。

けんすう:見られる、見るといった表現の仕方が上手いマンガがあって、この鍋に弾丸を受けながら』というマンガがめちゃくちゃ面白いです。

深津:ああ、いいマンガですよね。このマンガは、世の中のデンジャーゾーンに行ってグルメをしてくるというマンガで、『孤独のグルメ』のやばいバージョンみたいな(笑)。

けんすう:脳が壊れていてあらゆる人が美少女で見えるっていう設定があります。

尾原:『火の鳥』の逆だ。

深津:火の鳥でもこういうのありましたね(笑)。

けんすう:『火の鳥』の話題になると、話が終わらないんですよ!!火の鳥の話をしたくなっちゃいますから(笑)。

尾原:全ての未来像は手塚治虫が開発しているので。ごめんなさい(笑)。

けんすう:このマンガは秀逸でマフィアとか危ない話が出てくるので、すごいマイルドになっているんですよね。

深津:すごいマイルドな仕方ですよね(笑)。

けんすう:表現として秀逸だなと思いました。しかも、オタク文化っぽいところもあるので、より受け入れられやすいというか……。ハハハと笑える感じなので、結構うまくいってる例だなと思っています。

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