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連載「NFTアート、やってよかった?」NAMAIKI GIRLS・Shunbowさんインタビュー

こんにちは!

今日は、きせかえできるNFT「sloth」の企画として、クリエイターさんにインタビュー配信した内容を、記事化してお届けします。

テーマは、「NFTアート、やってよかった?」です。まだNFTにはさまざまな課題がある一方、すでに「NFTのおかげで人生が変わった!」というクリエイターの方も多く現れています。

そういった人たちに、現状についての率直な意見を聞くことで、NFTという「なんだかよくわからないもの」の輪郭を探っていく企画です。

今回のゲストは、女の子のかわいさとかっこよさが特徴的なNFTコレクション「NAMAIKI GIRLS」を運営している、イラストレーターのShunbowさん。

slothの詳細についてはこちら

この記事の内容は、Twitterスペースの録音から聴くこともできます。

自分の来歴が、コンテンツのテーマに

——私たちアル社は、クリエイターさんの活動を後押しすることを目的に、Web3の世界でがんばっています。

今回のslothというNFTは、ナマケモノをテーマにした着せ替えできるコレクションです。これをきっかけに、クリエイターさんのお仕事が増えたり、NFTに興味を持つ方が増えることを目指しています。よろしくお願いします。

Shunbow:よろしくお願いします。

——それではShunbowさん、自己紹介をお願いします。

Shunbow:はい。私は「NAMAIKI GIRLS」というNFTプロジェクトのファウンダー兼アーティストとして活動している、Shunbowと申します。よろしくお願いします。

NAMIKI GIRLSは、2023年4月現在、163人の女の子のキャラクターが存在するNFTコレクション。画像は公式サイトから引用。

——それでは、今日のテーマについて話し合っていきましょう。また後日、slothとNAMAIKI GIRLSがコラボした衣装について、販売方法や配布方法について発表いたします。

——このコラボ衣装について少し裏話をすると、私たちの担当者がかなり満足できる仕上がりだと言っていました。

Shunbow:そうなんですね。

——もともとNAMAIKI GIRLSさんのかわいさと生意気さのバランスをどう取ろうかと迷っていたのですが、出来上がったものはとても良い感じになりました。

Shunbow:生意気な目が特徴的ですよね。アイマスクがよく似合っています。

——ありがとうございます。さて、NFTは広がってきているものの、まだまだ知名度は低く、怪しい話もあります。一方で、NFTがきっかけで新しい仕事が生まれたクリエイターさんもたくさんいらっしゃると思います。

そんな中、slothでは、NFTによって活動形態が変わったという方にインタビューをしています。Shunbowさんは、NFTプロジェクトを始める以前、どんなことをされていたのでしょうか?

Shunbow:僕の経歴をざっとお話しすると、現在はNFTプロジェクトに取り組んでいますが、本業はフリーランスのイラストレーター・デザイナーとして活動しています。

NFTを始める前は、普通にイラストやデザインの仕事をしていて、それ以前は都内の制作会社でデザイナーとして働いていました。

フリーランスになるタイミングで、ほぼ同時にNFTを始めました。

——NFTをやるためにフリーランスになったというわけではなく、たまたまそのタイミングだったということでしょうか?

Shunbow:はい、そうですね。NFTとフリーランスになるタイミングがたまたま一緒になっただけです。

実際、独立した理由として、NFTはまったく関係ありませんでしたね。

——それでは、どのようにしてNFTを知り、始めようと思われたんですか?

Shunbow:会社員時代に友だちと話していて、当時からデジタルイラストをよく描いていたんですけど、作品をSNSに上げるだけだともったいないと言われて。

そこで、NFTというものがあるから、それに出品してみればとアドバイスをもらったんです。その話を聞いておもしろそうだと思い、ニュースなどで調べてみました。

当時は、MetaMask(※ウォレットと呼ばれる、仮想通貨やNFTを所有するためのサービス)に登録し、NFTを出品までしたんですけど、特に売れなくて、そのときに一度やめました。

——そうなんですね。

Shunbow:ずっと頭の片隅にはあって、いつかちゃんとやってみたいと思っていました。

それからフリーランスになった後、1〜2ヶ月ぐらい自由にできる時間があったので、そのときに自分のコンテンツを作りたいという思いが強くなって。

NFTが相性が良いんじゃないかと考え、1〜2ヶ月フルコミットして結果を見ることにしたんです。

——初めてNFTを始めたときは、いつ頃だったんですか?

Shunbow:それは2021年の夏で、NFTブームの結構最初のほうだと思います。

——なるほど、かなり早いタイミングですね。その後、再びNFTを始めたのは?

Shunbow:改めて始めたのが、去年の3月頃で、今ちょうど1年経ったくらいですね。

——そのときに始めたのが、NAMAIKI GIRLSというプロジェクトなんですね。これは、どのようなきっかけや思いで作られたんですか?

Shunbow:いろんなきっかけがあるんですけど、まずNFTでアイコンに使えるイラストのコレクションとして、かわいい女の子は受け入れられやすく、売れやすいだろうと思ったことです。

なので、最初はかわいい女の子のイラストを描いて、どのような作品を作るか考えていたんですけど、あまり肌に合わなくて、だんだん辛くなっちゃって。

それで、ふと落書きをしていたときに、生意気な感じの目をした女の子を描いたんです。

それで、「これでいいじゃん」と思って、NAMAIKI GIRLSが生まれました。

——それで、生意気というテーマが生まれたわけですね。

Shunbow:そうです。僕はデジタルアートを作る際に、ちゃんとコンセプトや思いを込めたものにしたいと思っていて。

「生意気」という言葉を、自分の経歴に関連付けられないかと考えました。

僕は地元が地方で、高校卒業後は工場で働いていました。しかし、工場勤務が嫌になって、デザイナーやイラストレーターの仕事を目指し始めたんです。

当時、「どうせ無職になるなら、広島にいても東京にいても同じだから、俺は東京に行くぜ」と言って、いろいろな人に止められたんですけど、僕は生意気に言い返して、東京に出て来ました。

そうした経験から、「生意気に、自分の好きなものや個性を大切にしよう」というNAMAIKI GIRLSのコンセプトが生まれました。

「作ったから買ってください」じゃダメ

——Shunbowさんの人生経験から生まれた、素晴らしいコンセプトですね。

Shunbow:そうなんです。現在、160人以上のキャラクターがいて、一人ひとりに名前や性格といった設定があります。

一人ひとりを手描きしていて、個性を大事にしています。

——最初はどれくらいの数のキャラクターを書いたんですか?

Shunbow:最初は6人のキャラクターから始めました。当時、ありがたいことに、一瞬で売れました。

その前に一度、NAMAIKI GIRLSを20作品リリースしたことがあったんですけど、2週間経ってもまったく売れなくて。

そこで自分の弱点を見つけ出し、リスト(※NFTの出品のこと)を一度取り下げました。

それから再開までの間に、自分の力を試したり、周りの売れている作品と比較したり、いろいろな仕組みを考えたり、作品の世界観やブランディングをブラッシュアップしました。

そうして出したのが、最初の6人のキャラクターです。

——そんな経緯があったんですね。

Shunbow:その経験があったからこそ、今の結果があると思います。実は、そんな流れがありました。

——当時、何か指示や教えを受けた人はいらっしゃるんですか?

Shunbow:そういう人はいませんね。脳みそを絞って考えました。

——ご自身ですべて学んでいかれたわけですね。成功と失敗を分けた一番の要因は、何だったと思いますか?

Shunbow:一番大きかったのは、作品を作って「私がこれを作りました、買ってください」というだけではダメだと気づいたことです。

そうではなく、「欲しいと思ってもらえるものを作らなければいけない」ということに気づきました。

そう気づいて初めて、みんながどういうものを欲しがるのか、ちゃんと考えるようになりました。それが一番の要因だと思います。

——確かに、それは大切ですね。どうしても、「こんなにがんばって作ったものなんだから、買ってほしい」と思ってしまいやすいのかもしれません。

Shunbow:そうですね。でも、そういった考えでものづくりをしていても、クリエイターとしての力はなかなかつきません。

ちゃんと、欲しいと思ってもらえるようなものを作ることに焦点を当てたおかげで、なんとか続けられています。

——そういった力をつけていくために、どのようなことをしていましたか?

Shunbow:作品としての深みを出すために、例えば、説明文を作ったり、タイトルをロゴにしたり、テーマカラーやフォントを決めたりといったことをしました。

自分のコンテンツを育てる感覚で取り組む

——デザイナーとしてのバックボーンが活きていますね。独立後は、やはりNAMAIKI GIRLSが活動の中心なのでしょうか?

Shunbow:最初はクライアントワークもやっていましたが、徐々にNAMAIKI GIRLSが大きくなり、今では主にそれに注力しています。

とはいえ、今もクライアントワークは行っています。

——NAMAIKI GIRLSの中には、音楽活動も含まれているんですよね。他にもさまざまなプロジェクトがありますが、それらのアイデアはどのように生まれたんですか?

Shunbow:私は、自分のコンテンツが欲しいと考えていて、NAMAIKI GIRLSというコンテンツを育てる感覚で取り組んでいます。

そのため、NFTを売るためのプロモーションというよりは、多くの人に知ってもらい、愛着を持ってもらうための企画や動きを考えています。

——音楽はご自身で作られているのですか?それとも、誰かとコラボしているのですか?

Shunbow:今回は活動中のアーティストさんとコラボしました。

音楽付きのNFTを来月4月にリリースする予定で、ジェネラティブ(※素材を組み合わせて、たくさんのパターンのNFTを生成する手法)作品として1500枚作る予定です。

最近、素材制作が終わって、本当に素晴らしいものになっています。実は昨日、1500作品を一つひとつチェックし終わったところです。

——そうなんですね、お疲れ様でした。

Shunbow:全部チェックしていて、頭がおかしくなりそうでした。

——音楽NFTをやろうと思った理由は、何だったんでしょうか?

Shunbow:音楽に関しては、最近、「Sound Desert」という音楽NFT専用のプラットフォームができて、リリースの前に、参加するプロジェクトの募集があったんです。

そこでNAMAIKI GIRLSのホルダーさんが僕たちをプッシュしてくれて、参加しませんかとお誘いをいただいて。

音楽NFTを作りたいなと思って、参加しました。戦略的な部分ももちろんあるんですけど、何よりも楽しそうなことに手を挙げるのが僕のスタイルなので。

——素晴らしいですね。NFTプロジェクトを個人で立ち上げるオーナーの方々は、皆さん行動力がすごいと感じます。ちなみに今は、NAMAIKI GIRLSは163個でしたっけ?

Shunbow:はい、163ですね。

——どうやってそこまで増やしていったんですか?

Shunbow:最初のほうは、振り返ってみると驚くほどのペースでしたが、1体目から100体目までを2ヶ月半で出しました。

描きながらだったので、本当に必死で、毎日描いては週1くらいのペースでリリースしていました。

——2ヶ月半で100体ということは、一日1個を描くペースでは足りないですね。

Shunbow:そうなんです、1日1.3個くらいのペースでした。それくらい必死で取り組んでいて、100体を超えてからは、いろいろな企画をやったり、他のプロジェクトに参加したりということもありました。

リリースのペースは徐々に落ちていきましたが、継続的に出してきた感じです。

——なるほど。基本的には、リリースしたら購入してもらえる状況が続いていたんですか?

Shunbow:基本的には続いていましたが、波はありました。

初期の頃は売れ残る子もいましたし、100体を超えた後も、一日中、オークションの入札がないこともありました。

ですが、今はありがたいことに、ちゃんと購入してもらえるようになってきましたね。

——購入してくださる方は、一部のホルダーさんがファンのような形でついているのか、新しい方がどんどん買ってくださるのか、どういう感じですか?

Shunbow:両方ですね。リピートで買ってくださる方もいれば、新規の方が購入してくださることもあります。

265作品が集まったファンアート企画

——新規の方は、どういった経緯でNAMAIKI GIRLSのことを知るんですか?

Shunbow:一番はやはりホルダーさん経由が多いと思います。

その人がアイコンにしていたり、話題にしていたり、持っていたりするところから、興味を持ってもらえることが多いのかもしれません。

他にも、ファンアート企画が効果的だったと思います。多くの人がNAMAIKI GIRLSの名前を知って、興味を持ってくれました。

——ファンアートとして集まった作品たち、とても素晴らしいですよね。

Shunbow:本当に素晴らしいです、全部で265作品が集まりました。

その中から一次選考として、35作品に絞る作業をしましたが、本当に大変でした。

僕は何様なんだろうと思いながら、なんとか選びました。

——これだけの作品数が集まるのは、本当にすごいことですね。

Shunbow:本当に驚きました。100作品くらい集まったらすごく良いなと思っていたので。

——ファンアートがたくさん集まった要因は、何だと思いますか?

Shunbow:まず、今回のファンアート企画のために特設サイトを作りました。僕がWebデザインをして、プログラマーに実装してもらいました。

Shunbow:企画の説明は少し複雑になっていましたが、Webサイトを用意することで参加しやすくできました。

また、NAMAIKI GIRLSの一覧ページを初めて公開しました。このサイトでは、163人のキャラクターの名前や性格がすべて見られるようにしました。

Shunbow:265作品あるうち、一人のクリエイターさんが3作品以上描いてくださることが多かったんですけど、これは個々のキャラクターの魅力が伝わったからだと捉えています。

なので、それらをWebサイトや企画の仕組みで、うまく伝えられたんじゃないかなと。

——サイトを見させていただきましたが、個性が豊かで、一人ひとりの性格が文章で紹介されているのが素晴らしいですね。

Shunbow:時間をかけてしっかり紹介しようと思って。みんなに楽しんでもらいたかったんです。

——確かに、全部見ようとすると時間がかかりますが、楽しいですね。

Shunbow:大変でしたが、作るのも楽しかったです。

——ジョコアラさんという方が、スペース宛にリプライで素敵なアートを送ってくださっていますね。

Shunbow:ありがとうございます。この子はキックちゃんと言います。

——キックちゃんはちょっと怖い感じもあるけど、目が特徴的で、とてもかわいいですね。

Shunbow:はい、目はキャラクターデザインで一番気を付けたところです。

NFTはあくまで一つの手段

——NFTを始めて、クリエイターとしてどんな結果が得られましたか?

Shunbow:結果として、自分が作りたかった代表作ができたというのが一番大きかったですね。

これまでイラストレーターとして活動してきましたが、NAMAIKI GIRLSという作品を、自信を持って前に出せるようになったことは、クリエイターとして大きいです。

——NFTのおかげで、認知されるようになった部分があるんですか。

Shunbow:そうなんです。本来、SNSで地道に発信して認知を広げることで、ようやく収益化が見込めますが、NFTの場合、最初からある程度の収益が見込める市場で、コンテンツを育てていくことができます。

——確かに、たくさんの人に作品を見てもらった上で、お金になるのは大事なことですよね。

Shunbow:本当に大事です、そう思います。

NFT業界でNAMAIKI GIRLSが認知されるようになったのは、本当に嬉しいことです。

ただ、まだNFT以外の部分ではあまり認知されていないので、これから努力が必要だと考えています。

——先ほど、その他のクライアントワークにも取り組まれているという話がありましたが、それはNFTと関係がありますか?

Shunbow:ほとんど関係ないですね。イラストを軸にしたキャラクターデザインやロゴデザインの仕事がメインです。

——なるほど。では、NFT関係のクライアントワークやお仕事はありますか?

Shunbow:ジェネラティブアートのプロジェクトに参加したことがありますが、他には特に思いつくものはないですね。

——今後については、NAMAIKI GIRLSを主軸にしていきつつ、クライアントワークもNFTに寄せていきたいみたいな考えはありますか?

Shunbow:クライアントワークをNFTに特化させることは考えていませんね。

NFT領域でやることをもっと広げていきたいという気持ちも、あまりありません。

やはり、コンテンツを作ることが一番の目的で、その手段としてNFTがあるわけです。

必要であれば、NFTに力を入れていくし、それ以外の展開もすべてやります。例えば、ソフビやグッズ、アパレルなど。

もし、NFTと関係ないところで、キャラクターコンテンツの共同制作の話などが来たら、それもやるかもしれません。

——なるほど、NFTはあくまで手段というわけですね。

Shunbow:はい、そうです。自分の性格やスタイルには、NFTを軸にした動きが相性が良かったなと思います。

僕はNFTだけでなく、いろいろなものを広げてコンテンツを作りたいと思っていて。だから、グッズやアパレルも出しているんですよ。

Shunbow:ただ、グッズとかはNFTやデジタルアートと違って、元手のお金が必要になりますよね。

今はNFTを軸にして、NAMAIKI GIRLSをお迎えしてくださった方々からの売上を、グッズやアパレル、ソフビの制作資金に充てることができています。

そうやって、グッズやアパレルの展開でキャラクターの認知や人気が上がり、それがまたNFTの価値を上げるサイクルができています。

——NFTで集まったお金を元手に、うまく回っていくんですね。

Shunbow:去年にNFTを始めて、2〜3ヶ月くらいの頃には、こういった動きができるだろうなと想定していました。

——気づくのが早いですね。

Shunbow:そうなんです。まだ誰も気づいていないなと思って、人には言わずに、黙々と準備をしていました。

去年の秋頃には、デザインフェスタというイベントにも参加したんですけど。

——そういうところで、同業の方との関係が生まれたりとかってあるんですか?

Shunbow:えっと、NFTをやっている人って感じですかね?

——そうじゃないクリエイターさんでも。

Shunbow:そうですね、お客さんとして行ったときはあったと思うんですけど、自分が出す側で行ったときは、交流している余裕がないくらい忙しかったんです。

もういっぱいいっぱいでした。友だちが増えるかなという期待もあったんですけど、隣の人とか。

——逆に、お客さんとして行くときは知り合いが増えるんですね。

Shunbow:そうですね、関係を作るということではないかもしれないですけど、好きな作家さんのところに行って、ちょっと挨拶をしたりとか。

NFTをやっている人だと、相手も自分のことを少し知ってくれていることもあるので、そういうときはお話しして、Twitterでつながって、その後もスペースでお話ししたりとかは、あることはありますね。

——そういうときって、どういう話をするんですか?

Shunbow:僕は結構、相手の作品の話をしますね。やっぱりクリエイター同士は、作品を通したコミュニケーションが一番好きです。

その人の作品が僕はすごく好きだからこそというか、そもそも作品を知らない人とは、そんなに仲良くなろうとしないかもしれません。

相手がクリエイターの場合ですけどね。

NFTで、人生の変化が早く訪れた

——他のクリエイターさんから、NFTってどうすればいいんですか、みたいな質問をされることとかってありますか?

Shunbow:どうすればいいかというよりは、どんな感じなのかという質問を受けることはありますね。

どう、最近?みたいな。やっぱり僕もそうでしたけど、みんな、そんなにはっきりとイメージがあるものでもないんだと思います。

——確かに、そうですよね。これから始めたいという温度感の方は、周りにはあまりいらっしゃらないんですか?

Shunbow:いませんね、全然いません。

——Shunbowさん側が、「この人はNFTを始めたらいいのに」と思うことはありますか?

Shunbow:ありますよ。周りに絵がうまい方はたくさんいるので、始めたらきっと売れるだろうなと思います。

——確かに最初の一歩は怖いというか、踏み出しにくい領域なのかもしれません。

Shunbow:そういう場所だと思うので、誘われて始めるものではなく、自分でしっかりやろうと思って始めるものだと思います。

だから、こちらから誘いはしないですね。

——しかも、確実に売れるわけでもなく、現状として市況もあまり良くない中、NFTを始めるには決意が必要ですよね。

Shunbow:まあ、どの分野でもそうかもしれませんね。

——Shunbowさんの場合は、NFTがハマったから良かったという部分もありますが、NFTでなくても、自分なりの試行錯誤をしていける方なのかなと思います

Shunbow:そうですね、どうにかやっていけているんだろうなと思います。

——NFTによって、人生の変化が早く訪れたとも言えるでしょうか。

Shunbow:そうですね、それは確かにあります。

——NFTによって、人生が変わったと感じますか?やってよかったと思いますか?

Shunbow:もう、やってよかったです。

ここで「そんなことないですよ」と言ったら、皆さんも「そんなわけないでしょ」と思うんじゃないでしょうか。

——そうですね、ここまでの40分ほどの話で、大きく変化していることが強烈に伝わってきます。今後、NAMAIKI GIRLSをどのように進めていきたいとか、ありますか?

Shunbow:まずNAMAIKI GIRLSとして、基盤が固まりつつある中で、NFTだけでなく、もっと幅広く活躍できるようなコンテンツに育てていきたいと考えています。

ここまでもお話ししましたが、具体的にはNFT展開を続けながら、ソフビやグッズ、アパレルなどで、多くの人に愛されるようなものになりたいと思っています。

だから、NFT業界の枠にとらわれずに、もっと広い視野で物事を見ていきたいと思っています。

——なるほど。Shunbowさんがおっしゃる通り、やはりNFTはNAMAIKI GIRLSというコンテンツにとって、あくまで一つの手段ですね。

Shunbow:そうですね。手段だけと言ってしまうと、ちょっと冷たい感じもしますが、大事なものだと思っています。

——Shunbowさんご自身は、どのような状態を目指していますか?

Shunbow:まず、NAMAIKI GIRLSを今お話したように形にしていくことが一つ大きな目標です。

そしてもう一つは、その活動をどんどん広げていくことです。夢のような話ですが、キャラクターコンテンツやアートコンテンツを作る事務所を自分で作りたいと思っています。

——それは素敵ですね。自分一人で活動するのではなく、事務所を作ることを目指しているんですね。

Shunbow:はい、本当は自分一人でできればいいと思っているんですけど、それは難しいでしょうね。

NFTを通じて、やれることがどんどん大きくなってきて、大きくなるほど一人ではできないことが増えてきました。

だからこそ、より大きくなるためにはそういった環境が必要だと思うようになりました。

最近は、人と一緒にやる楽しさも学んでいるので、一緒に楽しむことができる人たちとずっと続けられるのが理想だと思っています。

——現在、NAMAIKI GIRLSはShunbowさん一人で運営されているんですか?

Shunbow:はい、一応、主に僕一人で運営していますが、サポート役がもう一人いて、共同経営のような形を目指しています。

また、NFTの分野では、例えばDiscordのコミュニティがあったり、音楽NFTのジェネラティブなどにも取り組んでいるわけですけど、コミュニティマネージャーやモデレーターとして活動してもらっている方がいます。

そういった形で、チーム作りは着実に進んでいます。

——チームを作りながら、盛り上げていく感じですね。

Shunbow:そうですね、皆さんのおかげで運営できています。ありがとうございます。

——Discordのコミュニティ運営の話が出ましたが、大変なところや、楽しいところはありますか?

Shunbow:最も大変だったのは、去年の7月か8月頃、まだ一人でやっていた時です。

その頃は、今もリスナーとして参加してくれているジョコアラさんと二人で、毎日「おはよう」とやり取りしていたんです。

心が折れそうでしたが、ジョコアラさんがいてくれたおかげで乗り越えられました。

そのおかげで、今はある程度コミュニティが形になっています。大変な部分を乗り越えれば、あとは楽しいだけです。

——確かに、最初の期間を乗り越えることが大事ですね。

Shunbow:本当にそうだったと思います。

あの頃は、「なんで自分はこんなところで挨拶をしているんだ」と思ったりもしましたが、乗り越えられました。

売れるだけじゃなく、自分にとって価値あるものを作る

——個人のクリエイターで、これからNFTを始めたいと思っている方や興味がある方には、どのようなアドバイスがありますか?

Shunbow:難しいかもしれませんが、売れるものを描くことに執着するのではなく、自分の描きたいものでどうやって売れるかを考えることが大事だと思います。

自分のやりたいこいことや描きたいものを軸にして、それをどうやって欲しいと思ってもらえるかを考えていけば、人はついてくると思います。

売れたか売れなかったかという結果は分からないですが、それが何かにつながっていくと思います。

——なるほど、まずは何より、やりたいことや作りたいものが大事ですね。

Shunbow:そうですね、楽しくないと続かないと思います。

単純に売れるものを作って売るだけでなく、長期的に自分にとって価値あるものを作ることが大切なんです。

それが前提としてあった上での、細かいハウツーなんだと思います。

——とても大事なことですね。ご経験から来るお話なんだと思います。

Shunbow:そうですね、それは確かです。

——一方で最初は、ただかわいい女の子を描こうと思ったんですよね。

Shunbow:はい、でも私の場合、体がかゆくなってしまって、「これじゃない」と思いました。

そのアレルギー反応みたいなものを感じた手で描いたのが、NAMAIKI GIRLSの原型でした。

——自分の中から思わず飛び出てきたというか。

Shunbow:そうなんです。止められません。そして、自分と作品にギャップがないので、見ている方も気持ちいいと思います。

——NAMAIKI GIRLSという作品は、こういう生意気さのある方が作っているんだなと、すごく納得感がありましたし、とても楽しいお話しでした。

Shunbow:よかったです。

——ちなみに、最近はイラストを描いているんですか?

Shunbow:いえ、今は先ほど言った音楽NFTの制作で忙しいので、あまりできていないんですが、これからも続けていきたいと思っています。

——なるほど。今年は、新しく何枚くらい作る予定ですか?それとも、作れるときに作る感じですか?

Shunbow:作れるときに作る感じです。やると決めてしまうと、むしろ嫌になってしまうタイプなので、そのときの感情を大事にしています。

やりたくないことをやらないために、フリーランスになった部分もありますしね。少しでもストレスを減らせるようにしています。

——音楽NFTの発表が4月に予定されているわけですが、その後の取り組みについてはいかがですか。

Shunbow:音楽NFTが終わったら、次はソフビ製品をクラウドファンディングで実現しようと思っています。

夏に向けて、次はその方向に進んでいくと思います。

——楽しみですね、私も一ファンとして期待しています。もっとお聞きしていたいんですが、時間が迫ってきてしまいました。

最後に、NAMAIKI GIRLSの音楽NFTが4月にリリースされるということですが、具体的な日程はまだ決まっていないんですよね?

Shunbow:そうですね、4月中にリリースされる予定ですが、具体的な日程はまだ決まっていません。

——ぜひ皆さんもチェックしてくださいね。それから最後に、slothというNFTプロジェクトについても少し宣伝させてください。

slothは、ナマケモノがテーマの、きせかえできるNFTです。現在、一般販売中で、誰でも購入できる状態です。

NAMAIKI GIRLSをはじめ、たくさんのプロジェクトとのコラボ衣装を用意しています。これらのコラボ衣装は、基本的に本体を持っている方限定で販売や配布が行われます。

もし興味があれば、ぜひご購入いただけると嬉しいです。それでは今日はありがとうございました。

Shunbow:ありがとうございました。


というわけで、NAMAIKI GIRLSのShunbowさんのインタビューでした。

記事中でも紹介していますが、きせかえできるNFT「sloth」は一般販売中です!

3月30日に、着せ替え機能も公開しました!衣装やアイテムを自由に着せ替えて、あなただけのslothをぜひ育ててみてください。

一般販売はこちらから。


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