見出し画像

連載「NFTアート、やってよかった?」Yoshiokaさんインタビュー

こんにちは!

今日は、きせかえできるNFT「sloth」の企画として、クリエイターさんにインタビュー配信した内容を、記事化してお届けします。

テーマは、「NFTアート、やってよかった?」です。まだNFTにはさまざまな課題がある一方、すでに「NFTのおかげで人生が変わった!」というクリエイターの方も多く現れています。

そういった人たちに、現状についての率直な意見を聞くことで、NFTという「なんだかよくわからないもの」の輪郭を探っていく企画です。

今回のゲストは、クールな女の子のイラストが特徴的なNFTコレクションを運営している、イラストレーターのYoshioka(よしおか)さん。

slothの詳細についてはこちら

この記事の内容は、Twitterスペースの録音から聴くこともできます。

イラスト歴9ヶ月でNFTを公開

——私たちはナマケモノをテーマにしたきせかえできるNFT「sloth」を展開しています。今回、Yoshiokaさんとコラボ衣装を作らせていただきました。今日はいろいろお話を聞けたらと思っております。

Yoshioka:ありがとうございます。2021年の10月からNFTで作品を出し始めました。普段は、キャスケットに文字の入った女の子のイラストを描いて活動しています。

Yoshiokaさんは複数のNFTコレクションを運営している。OpenSeaはこちら

——slothがYoshiokaさんの可愛い女の子のキャラクターの衣装を着ているものが、そのうち販売や配布といった形で皆さんの手に渡るように進めています。

Yoshioka:はい、私もぜひゲットしたいです。

——今回の配信では、「NFTアートを始めてよかった?」というテーマで、Yoshiokaさんに、ぶっちゃけどうなの?というお話を聞かせていただけたらと思っております。まず、YoshiokaさんがNFTを始めたのは、2021年でしたっけ?

Yoshioka:2021年10月7日に始めました。

——それまではどういった経歴だったんでしょうか?

Yoshioka:2021年2月まで会社員として、配送業に関わっていました。

——イラストとかは関係なく?

Yoshioka:そうですね。でも、もともと創作活動が好きで憧れていたので、会社員を辞めてもっと創作に時間をかける人生を送りたいと思って、動き始めました。

そんな中で動画制作などを始め、イラストレーターさんとお仕事する機会があり、自分でもイラストを描けるようになりたいと思って、iPadを購入してイラストを始めたのが2021年の1月でした。

——それまではイラストを描く人ではなく、クリエイティブ活動としては、動画制作からスタートしたわけですね?

Yoshioka:そうですね、はい。

——もともと絵を描くのは趣味だったりしたのでしょうか?

Yoshioka:趣味というほどではないですね。学生時代、中学生や高校生の頃、机に落書きするのが好きでした。

あとは学生の頃にバンドを組んでいたんですけど、休みの日にパソコンでBGMを作ったり、音楽を作ったり。ただそれも、趣味のレベルでした。

仕事が忙しいと時間がうまく取れなくて、モヤモヤしたまま生活している部分はありました。

——音楽や動画など、幅広く経験された後、2021年の1月にイラストを始め、そこから9ヶ月ほどでNFTを公開されています。なぜNFTを始めようと思ったんですか?

Yoshioka:イラストを始めてから、「これは楽しい」と感じて、収益化できたらいいなと思っていろいろな稼ぎ方を探してみると、CDジャケットやミュージックビデオの依頼が来るようになりました。

それからさらに活動しているうちに、知り合いのイラストレーターさんが「NFTが売れた」というツイートをしているのを見て、「こういう稼ぎ方もあるんだな」と。

その頃は、仮想通貨に触れたこともなかったので、「0.1ETHで売れました」と言われても、それがいくらなのか分からなかったです(笑)。

——それから「自分でもやってみよう」と思ったのは、どういう経緯だったんでしょう?

Yoshioka:もともとは、イラスト仕事の経験もそんなにないので、まずは自分にできる範囲のものを出そうと思って、いろんな人にアイコン用のイラストを提供することから始まりました。

当時は、YouTubeやブログで絵の描き方を調べて、練習も兼ねてどうにか作品を描いていました。

それから、NFTとアイコン用のイラストの相性が良かったので、始めてみたという感じです。

オークション形式でNFTを一点ずつ販売

——当時、Yoshiokaさんは一人でNFTを企画・制作されていたのでしょうか?

Yoshioka:始めてからしばらくは、ずっと一人でした。周りにNFTについて知っている人がいなかったので、誰かに相談することもなかったです。

——未知の領域で、有識者の力を借りるでもなく、一人で企画しながらNFTを出していくのは大変だったのではないかと思います。苦戦したところはありましたか?

Yoshioka:今、主にOpenSea(※現時点で最大のNFTマーケットプレイス)でコレクションを出しているんですが、価格設定や、何個くらい出せばいいのか、何をすれば喜んでもらえるかというのがまったく分からなくて、手探りなのは大変でした。

何も分からないので、低めの価格で出してみたり、次はもっと高い価格で出してみたりとか。また、事前告知して販売してみたり、告知なしでいきなり販売してみたり。いろいろ試しました。

——試行錯誤されたんですね。実際やってみて、最初の結果としてはどうだったのでしょう?

Yoshioka:最初に僕のNFTを買ってくださったのが、NFTインフルエンサーのイケハヤ(イケダハヤト)さんという方です。

ちょうど僕がNFTを始める直前くらいに、イケハヤさんは毎日Twitterスペースを開いていて、そこはNFTクリエイターがスピーカーとして参加し、自分のコレクションをアピールできる場になっていました。

そこで目立てるといいなと考え、コレクションを出して、スピーカー申請をすると承認され、イケハヤさんも作品を買ってくれたんです。

それから、2作品目以降も買ってくれる方が現れるようになり、順調に売れていくというスタートを切ることができました。

——なるほど、それで勢いがついたんですね。Yoshiokaさんは、Foundationというサービスで、オークション形式でNFTを一点ずつ販売されています。最近も、オークションで結構なお値段がついていますよね。そこまで、順調だったんですか?

Yoshioka:途中は大変な時期もありましたね。でも、基本的にはずっと固定価格で出していて、以前出していたコレクションでは、ずっと「0.1ETHで販売する」と表明していました。

その次に出したコレクションでは、販売数は決めず、基本は0.2 ETHで出していたんですが、一人しか買えないし、早押しのようになってしまうので、ガス代(※NFT購入時などブロックチェーン上で取引などをした際に発生する手数料のこと。オークション形式であれば、入札時にかかる)だけ損するコレクションのように見られてしまっている時期がありました。

なので、SNSで販売方法についてアンケートを取ってみると、オークション形式のほうがいいという声が多かったので、固定価格で売りつつ、たまにオークションを交えつつというやり方を試したりしました。

——なるほど。

Yoshioka:ほかにも、NFT以外のイベント参加やグッズ制作などの活動を始め、NFTをリリースするペースが下がってしまった時期や、ジェネラティブ(※イラスト素材を組み合わせて、機械的にたくさんのNFTを生成する手法)のプロジェクトが盛り上がってきて、個人クリエイターの作品が売れにくくなってしまった時期もありました。

また、流通価格が下がってしまったときには、新しい作品が売れにくかったりと、さまざまな苦しさがありましたね。

——ちなみに販売方法のアンケートは、どのように取られたのでしょうか。何か参考にされましたか?

Yoshioka:Twitterのアンケート機能を利用しました。アンケートに限らず、参考にした方はあまりいないかもしれません。

もちろん、いろんなプロジェクトやクリエイターさんの販売方法は見ていますが、自分に合った販売方法なのかと考えると、そこまでというか、自分に合った販売方法は何だろうと、その都度考える感じです。

ただ、しもんずげーとさんとは仲が良いので、声をかけたり、「こういう風にしようと思うけど、どう思う?」という話はよくさせていただいています。

——Yoshiokaさんの活動において、ご自身に合ったスタイルとは、どのように判断されているのでしょうか。

Yoshioka:主な判断基準は、自分がやりたいと思えるかどうか、楽しいと思えるかどうかですね。

一方、例えば価格を決めたりとか、あまり楽しくない作業は、自分が納得した上で、僕のコレクションの周りの人も納得してくれそうかどうかという、感情的な部分で判断することが多いです。

NFTを売る、買う、それぞれの楽しさ

——楽しさという言葉が出ましたが、NFTの楽しいところ、コレクションを作る楽しさはどこにあると思いますか?

Yoshioka:まず、自分が販売する側として、自分の好きな作品を描いて、それを好きだと思ってもらって買っていただけるというのは、単純に嬉しいところですね。

そして、NFTを買ったら、今までと違うというか、次も欲しくなる、どんどん欲しくなるという、沼にはまるような感じがありますね。

その所有の満足感が、他とは違うなと思います。

——Yoshiokaさんの場合、作る側としても、集める側としても、そういう楽しみ方をされているんですね。Yoshiokaさんは、コレクターとしても、いろいろなNFTを買われているんですか?

Yoshioka:はい、それなりに買っていると思います。

——いろいろなプロジェクトを見ていく中で、Yoshiokaさんなりに、どんなプロジェクトが成功していると思いますか?

Yoshioka:成功しているプロジェクトは、やはりコミュニティを大切にしているものだと思います。

——なるほど。また、Yoshiokaさんにとって、どのようなコレクションが好きで、欲しいと思いますか?

Yoshioka:僕はユーティリティ(※NFTを所有することで提供される付加価値のこと)のないプロジェクトが好きだったりします。

とはいえ、みんなが盛り上がって買われているようなプロジェクトを見ていると、どんなものでも楽しいと思います。

——クリエイティブそのものが好き、という感じでしょうか。

Yoshioka:はい、クリエイターさんが好きで、作品が好きなだけで買っているという雰囲気があります。愛に溢れた感じがして、いいなと思います。

あえてダサい要素を取り入れる

——Yoshiokaさん自身のクリエイティブについて、こだわっているポイントはありますか?

Yoshioka:僕が描く女の子のキャラクターは、可愛くなりすぎないようにこだわっています。

かわいすぎるイラストのNFTだと、少し持ちづらいという方でも、気軽に手に取れるような作品をイメージしています。

また、かわいさだけではなくて、どこかダサいようなポイントも入れてます。

——ダサい要素って、例えばどんな感じでしょうか?

Yoshioka:キャラクターのキャスケットに「LOVE」と書いてあるところとか、あまりかっこよくないなっていう(笑)。

以前はメッシュキャップに「昭和」と書いていたんですが、ちょっとおしゃれにしようと思ってキャスケットに変えて、「昭和」から「LOVE」に変えました。

——また、個々のNFTを描く上で、こだわっているポイントはありますか?

Yoshioka:ありますね。例えば、今はキャスケットに文字を書いた女の子をよく描いていますが、一点一点、個性が出るようにしています。表情が違ったり、ポーズが違う感じです。

ただ、よく見るとそれぞれ違いがあるんですが、絵柄やキャスケットの文字とかは同じなので、Yoshiokaを知らない人から見たら、「このキャラクターのアイコンよく目にする」と思わせることができます。

ただ、Yoshiokaをよく知ってくれている人からすると、キャラクターに細かな違いがあり、個性で判断できるので、アイコンにしたときに、「この文字の入ったキャラクターは〇〇さんだ」と認知してもらえるように意識して描いてます。

NFTで、ファンがついた?仕事が増えた?

——どのように扱われるかをすごく考えて描かれているんですね。NFTを始めてから、クリエイターとしてのファンが増えましたか?

Yoshioka:本当に増えました。実際、NFTを始める前は、Twitterのフォロワーは2000人以下だったと思います。

今では、フォロワーが1万6000人まで増えて、一気にたくさんの人に見ていただけるようになりました。本当にありがたいです。

——NFTを始めて、お仕事が増えたりしましたか?

Yoshioka:あります。本当にいろんな依頼をいただけるようになりました。

——それは、NFT関連以外のお仕事も含めてですか?

Yoshioka:他のものもありましたが、基本的にはNFTに関係するものが多いです。

——どのような形で声がけされるのでしょうか?

Yoshioka:最初の頃は、「ジェネラティブのプロジェクトのイラストを描いてくれませんか?」とか、「ディレクションをお願いできませんか?」といったお声がけをいただいたりしました。

——実際に、そういった仕事をお受けされているんですか?

Yoshioka:実は、全部断ってしまいました。

——なるほど、それはご自身の制作に集中したかったからですか?

Yoshioka:はい、そうですね。自分の活動が忙しくて、そのプロジェクトに関わるなら全力で取り組みたいという反面、これまで育ててきたプロジェクトやコレクション、そしてこれからやりたいことにもっと力を入れていきたかったからです。

——それでいうと、今のNFTコレクションについて、どのような展望を持たれているのでしょうか。

Yoshioka:特にやりたいのは、自分のキャラクターをリアルな場所、インターネットに関係ないところでも認知を広めていくことですね。

例えばグッズの制作をしたり、アバターを作ったり、そういったいろいろな領域に興味があります。そういった活動をやりながら、NFTも同時に展開していきたいです。

認知が広がることで、自分のコレクションにより価値がついてくると思うので、そういった活動をしていけたらと思っています。

——NFT以外のグッズ作成もいいですね。僕らも、slothのキーホルダーを作ってみたんですけど、すごく特別感があるというか。

Yoshioka:最近Twitterで見かけた声として、NFTがグッズ化されると、「せっかく1点もののデータなのに」という意見もあるんですよね。

とはいえ、自分がやりたい方向に進んで、それに賛同してくれる方や、応援してくださる方と一緒に楽しんでいけたらいいなと思ってます。

——キャラクターとして展開していくとすると、Yoshiokaさんのコレクションの場合、アイコンの女の子がメインキャラクターなのでしょうか。

Yoshioka:はい。この子がメインキャラクターで、今出しているコレクションにも使われています。

——この子のお名前は?

Yoshioka:このキャラクターの名前は、「Yoshiokaちゃん」といいます。

——なるほど、ご自身のお名前と合わせているんですね。

Yoshioka:はい。NFTを始めたばかりの頃、僕は本当に無名というか、全然知られていなかったんで、自分の名前も覚えてもらえるように、そのままの名前にしました。

現状、キャラクターとしての正式な名前があまり知られていないんですけど。

このキャラクターは、「LOVE」と書かれたキャスケットを被っているんで、「ラブキャスケット」とか「ラブガール」と呼ばれることが多く、そちらのほうが定着しているみたいです。

NFTを始めて、クリエイター仲間ができた

——今回の配信のメインテーマになりますが、NFTをやってよかったとか、人生が変わったとか、ありますか?

Yoshioka:もう、やってよかったです。たくさんの人に出会えて、いろいろなことができました。

——ありがとうございます。ポジティブな部分として、どのようなところがありますか?

Yoshioka:まず、自分の作品を一気にたくさんの人に見ていただけるようになったこと、そしていろいろな企業の方にお声がけいただけるようになったことがあります。

また、イラストを描き始めた頃から、自分のキャラクターをグッズ化したいと思っていたので、企業さんとコラボしてグッズ化できるようになったことは大きな成果です。

今、ニュースタアというアパレルショップで、複数のNFTクリエイターがメインでやっているイベントにお声がけいただいて、コラボグッズを作ってもらったり、展示してもらったりしています。

——Yoshiokaさんのグッズも、展示会などに出展されたりしているんですね。以前、しもんずげーとさんと一緒に、静岡でグッズの出展もされていましたよね。

Yoshioka:そうですね。先ほど言っていたニュースタアとのコラボイベントで、NFTイベントが開催されていました。4月1日から渋谷のパルコでもイベントがあるので、ぜひお越しください。

——そういうイベントは、他の個人クリエイターさんと一緒に出展されることが多いんですか?

Yoshioka:もちろん一人で展示していただくこともありますが、僕はしもんずげーとさんと出展することが多いです。

ニュースタアさんとのイベントに関しては、主催のぽっかちゃん、どんどんさんをはじめいろんなクリエイターさんとみんなで出している感じもあります。

——NFTクリエイター同士のつながりがどのようにできるのか、例えば、しもんずげーとさんとは、どういうきっかけで仲良くなったんですか?

Yoshioka:NFTをやり始めてから知ったんですけども、スペースで話したことがきっかけで、ちょくちょく話すようになりつつ……。

NFTを始めた頃って、Cluster(※バーチャル空間でコミュニケーションできるプラットフォーム)がすごく流行っている時期だったんです。

その頃はもう毎日、しもんずげーとと2人じゃないんですけど、5〜6人ぐらいで集まって、ずっと話して、NFTだけじゃなく、もう何から何まで話すみたいな時間を過ごして仲良くなりました。

——なるほど。NFTクリエイターさん同士だと、どういったお話をされることが多いんですか?

Yoshioka:もう一年前ぐらいになっちゃうんですけど、その頃は、それぞれのコレクションについて、どんな作品を出すかとか、どうやって続けていくかとか、作品が売れなかったら何が原因かとか、何が求められているのかという話をよくしていました。

——逆に、NFTを出していない個人のクリエイターさんと話すことはあったりしますか?例えば、「NFTの出し方を教えてください」みたいな質問をもらうとか。

Yoshioka:前はありましたけど、最近は多分、始め方についての情報がいろいろなところで出ているから、以前よりも始め方が分かりやすくなり、そういった連絡をもらうことはなくなりました。

去年とかだと、信用できる記事が少なかったり、英語の記事しかなかったりして、挫折する人が多かったですね。

以前は何名か一緒に、コレクションを立ち上げて出品するまで、メタマスク(※仮想通貨やNFTなどのデジタル資産を保有するためのウォレットと呼ばれるサービス)を作るところから一緒に手伝ったりしていました。

——それはもともとのお知り合いだったりしたんですか?

Yoshioka:TwitterのDMから連絡をいただいた方ですね。

——そういうとき、NFTの始め方以外にも、クリエイターさんにアドバイスとかされることって何かありますか?

Yoshioka:詐欺にかからないように用心することと、自分が楽しくやることと、あまり落ち込まないことです。

これからNFTを始めたいクリエイターは?

——これからNFTを始めたい人は、どんなところに楽しみを見出し、また、注意すべきだと思いますか?

Yoshioka:自分がどのような形で作品を買ってもらったり、所有してもらうのが嬉しいかを第一に考えてやるのがいいと思います。

自分の作品を出して、たくさんの人に手に取ってもらいたいと思っているなら、そのためのNFTの出し方を考えるべきです。

また、自分の描いた作品や世界観を本当に好きになった上でお金を払ってもらいたいと思っているなら、目先の結果にとらわれすぎず、焦らずに作品を出していくことが大事だと思います。

自分が好きな作品は、他の誰かにとっても好まれるはずですから、そういった人にどのように届けられるかを考えて発信することが重要だと思います。

——作品や世界観をつくることも大事ですが、売り方や広め方も同じくらい重要ですよね。また、タイミングや運については、どのように考えていますか?

Yoshioka:確かに、運もあると思うんですけど、運を持っている人は、何か見極める力があるというか、アンテナを張っているからこそ、情報をキャッチして、そこにコミットできるんじゃないかなと思っています。

運のある人は、そういったものを見る力があるんじゃないかと思っています。

——今後の活動として、イラスト以外に注力する予定はありますか?

Yoshioka:いずれ音楽NFTも出したいです。最近、Sound Desertという音楽NFTのためのプラットフォームがリリースされたので、そこからも出せたら嬉しいなと思っています。

イラストに限らず、面白そうなことがあれば挑戦していきたいですね。

——幅広いクリエイティブ活動に取り組みたいという志向は、何が源泉なのでしょうか?

Yoshioka:なんでしょうね、「自分でできたら楽しい」くらいだと思います。

かっこいい音楽を聴いたら「こんな演奏ができたら楽しいだろうな」と思ったり、素晴らしい写真を撮っている人を見たら「こんな写真が撮れたら素敵だろうな」とか、そういったことばかりです。

さいごに

——最後に、リプライで届いた質問を拾っていきたいと思います。

ひつじんさんからの質問です。「私もオリジナルコレクションを始めようと思っているのですが、物販でまず作るならどんなものが良いでしょうか?ステッカーとかバッジとか。あとグッズを作る時に業者に依頼するのか自分で作ってみるのか宜しければ教えていただきたいです。依頼する業者のおすすめとかあれば」

ということですが、Yoshiokaさん、いかがですか?

Yoshioka:オリジナルコレクションを始めて、NFTを利用されている方に、グッズを販売するということでしたら、低価格で手に取りやすいグッズがいいと思います。

ポストカード、ステッカー、缶バッジなどがいいのではないでしょうか。

——確かに、手に届きやすいグッズはよさそうですね。

Yoshioka:また、それらを作る際には、業者に頼むほうがいいと思います。

僕の場合、最初はNFTイベントに行って、名刺と一緒にステッカーなどのグッズを無料で配るようなことをやっていました。

なので、名刺と同じくらいの数を発注するために、自分で作るのではなく、業者に発注するという感じですね。

——確かに、名刺を交換した際に、ステッカーがついてくると覚えてもらえいやすそうです。

Yoshioka:ただ、最近はそういったイベントが増えて、たくさんの方と名刺交換をするのですが、人によってはもういらないと思われることもありそうなので、必ずうまくいくというわけではないかもしれません。

そういった空気感も考慮しなければなりませんね。最近はステッカーを配るのではなく、名刺にちょっとした工夫をしています。

名刺をそのまま作品として飾れるようなデザインにしているんですよ。

Yoshioka:ただ交換して仕舞われるだけにはならないようなものにしたいと思って、グッズのような感覚で作りました。

最近の名刺は、最も分厚いもので1.4ミリぐらいあり、厚い紙にちゃんと活版印刷で絵を印刷しました。

自分の名前もなく、サインだけにして、裏にQRコードがあるというふうにして。そうすると、人によっては部屋に飾ってもらえるんじゃないかなと思ったんです。

——とても素敵なアイデアですね。おすすめの業者さんはありますか?

Yoshioka:そうですね、グッズを作るときに依頼するなら、缶バッジならセカンドプレス、ステッカーならデジタか、グラフィックのどちらかがいいですね。

ポストカードは、グラフィックかプリントパックです。プリントパックは早く、安く作れるのでおすすめです。

一応、業者に依頼するのがいいかなとは思うんですけど、やっぱり一発で素晴らしいデザインにするのは難しくて。

まずは自分でデザインを考えて、コンビニで印刷するなどして、サンプルを作ってみる。それで良さそうだなと思ったら、業者に発注するという流れがいいんじゃないかなと思います。

——ありがとうございます。もう一個、質問が来ていました。とけさんからいただいた質問に答えます。

「Yoshiokaさん、クリエイターの視点で見たslothのプロジェクトについて、どこに注目していますか?」

ありがたい質問です。とけさん、ありがとうございます。

Yoshioka:やはり衣装を自分で選んで集めることができる点が一番の魅力的だと思います。

自分好みのオリジナルキャラクターをゲットしたり、集めることができるのはいいですよね。

NFTはアイコンにする人が多いので、自分自身と重ね合わせられるものや、自分の好きなところをアピールできるようなプロジェクトは、いいなと思います。

また、作品のイラストがとてもかわいい点も素晴らしいですね。

——とても嬉しいです、ありがとうございます。本日はお時間いただきまして、ありがとうございました。

Yoshioka:本当にありがとうございました、楽しかったです。


というわけで、Yoshiokaさんのインタビューでした。

今後もクリエイターさん視点の話を、インタビューして伺っていく予定ですので、よければslothのTwitterをフォローしてもらえると嬉しいです。

着せ替え機能も公開しました!衣装やアイテムを自由に着せ替えて、あなただけのslothを育ててみましょう。

一般販売はこちらから。

ここから先は

0字
けんすうの視点でわかりやすくまとめた記事が毎月20本ぐらい読めます。ビジネス書1冊ぐらいの金額で様々な話題をキャッチアップできて便利です!

アル開発室

¥980 / 月

【全記事読み放題】クリエイターエコノミーの事業に挑戦しているアル社の裏側を知れるマガジンです。代表けんすうが、やっている事業の裏側やリリー…

サポートされたお金はすべて、クリエイター支援のための会社運営に使われます!