競争ではなくて共創のほうが合理的な理由
noteでCXOをやっている深津さんが良いことをいっていました。
簡単にいうと
- 戦争をするって最後の手段であり、大体のケース、しないほうがいいよね
- お互いに市場を拡大したほうがお得なことがあるよね
- 市場が飽和していないなら棲み分けたほうがいいよね
という内容で、個人的にはとても同意です。
というのも、たとえば、A社とB社が、まだ市場が拡大していないのに100万人のユーザーを取り合うのにお互いに「ライバル社から乗り換えしたら5000円!」みたいなキャンペーンをうってても、別にプロダクトの質があがるわけでもないし、全員がさほど得しないのです。
また、早くユーザーを獲得したほうが勝ちだ!と思って、テレビCMとかをガンガン打ったとしても意味がなかったりします。たとえば、2010年くらいに「スマホの料理動画が来る!」と広告しまくっても、そもそもスマホが普及していないし、スマホで動画を見る習慣も根付いていないので、儲かるのは広告代理店とメディアだけ、となってしまいそうです。
それよりかは、良質な料理動画をたくさん作って、ユーザーさんに「料理動画っていいじゃん・・・」と思わせたほうがいいわけですね。
noteとアルの場合
で、まさにnoteと、僕がやっている「アル」は割と協調していると思っています。
こういってはなんですけど、深津さんも僕も、極端に功利主義者というか「最大多数の最大幸福」を追求することで、個別の幸福度も最大化する、みたいな思想があるタイプです。
で、そのタイプたちが合理的に考えた結果「お互いにめちゃくちゃ協調し合うほうが全員お得」と思ってやっています(たぶん)。
アルはマンガのメディアぽいことをやっていて、noteはクリエーターのためのプラットフォームをやっているので、どう考えてもぶつかるところがあるんですが「そこでぶつかって戦うよりも、お互いにメリットある形を作ったほうがどう考えても得」ということですね。
例を出すと・・・。
アルでは、一般のマンガ好きな人たちをマンガライターとしてお仕事を頼んでいるのですが、最近、こういう流れがあります。
1. アルでマンガライターとして記事を書く
2. アル内でファンがつく
3. noteでマンガネタを書くと、アルの人たちがRTしたり拡散したりする。noteが読まれる。
4. マンガ好きのマンガライターとして、ライター個人にお客さんがつく
5. お客さんがついているマンガライターなので、アルで書いた時にもアクセスが来る
6. マンガについての記事が日本中に増えて、マンガが売れる
つまり「アルも、noteも、ライター個人も、マンガ業界も嬉しい」ということになっているわけで、誰一人、損をしていません。
たとえば、このちゃんめいさんという方ですが、アルでガンガンと良い記事を書いてくれている人なのですが・・・
noteでこんな記事も書かれていました。
すごいよい記事です。
で、これをみて、noteさん側が「いやいや、マンガについて記事書くならnoteだよ。アルは敵!」としてたらこの流れはできません。noteで書いてみるものの、あまり読まれなくて、続かない、とか起こりそうです。
アル目線でいうと、「noteでマンガについて書かないで、アルで書いてくださいよ!」といってたら・・・。マンガライターさんにとっては、個人の影響力があがったりはしないので、下手したら単なる仕事になってしまいます。
というので、お互いに協力し合うほうが、全体が得しているわけです。
noteとの協同企画
というわけで、noteさんとこういう企画もやってたりします。
これはアルで60万人以上にやってもらった「今の私を構成している5つのマンガ」というものの連携なのですが・・・。
要は、アルでこれで画像を作ってくれた人が、せっかくなので、noteで好きなマンガについて話してみませんかーという企画です。
2020/05/06現在で、389件も集まっています。すごい!
noteさんにとっては「マンガの記事が増える!いい!」となりますし、アルにとっても「リンクを貼って誘導してもらえる!いい!」となります。そして、マンガの作者さんや、出版社、書店の人たちも「マンガをオススメしてくれるから、マンガが売れる!」となっていきます。
というわけで、誰も損しません。
アルでは「360度協力し合う」ということを行動指針(Value)においているのですが・・・。
これは決して、きれいなお題目でも、掲げている理想でもなんでもなくて「それを追求したほうが全員にとってお得で、自分たちにとっても良いよね」という考えからです。
というわけで
アル社では、全員と協力し合いながら、全員が得をする形を模索していきたいので、いろいろなところと一緒にやっていきたいと思っています。
特に最近は「新連載とか、新人作家さんとかをアルが応援する」というのを力入れたいので、商業誌とかで最近新連載がはじまったよー!という人とかは、DMなり連絡なりをくれれば、なんか考えてプッシュしまくります。
よろしくおねがいします!
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