PixivのSenseiを見て、マジすげえなと思った話
先月、Pixivさんが「Sensei」という機能をリリースしたのですね。
これ、めちゃくちゃいいと思って。
どういうサービスかというと、ぱっと見でわかるように、絵を上達させるための、動画コンテンツを見れるサービスなのです。お絵かきを学べるサービスっですね。
これに限らず、Pixivは、大規模なサービスにも関わらず、非常に上手に新機能を作っていると感じています。
長期視点でも短期視点でも効く施策
いわゆる、Growth Hackという言い方が流行ってからしばらく経ちますが、どうしても「ボタンの位置や色を変えて、クリック率を見る」みたいなテクニックに終始しちゃっている所も多いと思います。
これはこれで重要だと思うんですが、そればっかりやっても、サービスが進化しているかというと、ちょっと違うと思うんです。
ただ、そういう改善ってわかりやすい上に、やっている感があるので、どうしても実行する側はハマっちゃったりします。
Pixivのすごいところは、そういう改善はやりつつも、基本的には「お絵描きがもっと楽しくなる場所を創る」という目的に向けて全勢力を向けているところです。
ここ数年でPixivが開発した大規模な機能は、たとえば以下です。
たとえば、絵を描いているクリエーターが、1枚の画像から自分の絵のグッズを創れたりします。
オリジナルの作品が作れたらもっとお絵描きが楽しくなりますし、クリエーターの収益にもなります。ファンも購入できてうれしいですし。
最初に紹介した、Senseiもめちゃくちゃ直球ですね。学習コンテンツを提供することで、お絵描きする人を増やしていけるし、お絵描きをしている人たちも上手になることで、もっと楽しくなる。
しかも、Senseiはより高画質なものが見える=プレミアム会員になるインセンティブになる、というところだったり、Boothは、ものが売れると収益になる、というところだったりと、きちんとビジネスモデルも確立しています。
- 会社のビジョンに完全にあった機能を作っており
- ユーザーにとても役に立ち
- 会社にとっても収益が増えるものであり
- 長期で見てもサービスの質を底上げするものである
というところがすごいなと。
トレンドを追いつつ、「海外で流行っているから」みたいな理由ではなく、きちんと会社経営と、サービス運営、ユーザー主義を成り立たせているのはさすがだなと思いました。。