生成系AI時代の「次のSNS」ってこういう形になりそうだよね、というメモ
こんにちは!
イーロン・マスクさんが買収して以降、Twitterが崩壊しているのでBlueskyにいくよ、とかmisskey.ioにいくよ、とかいろいろな話がでたり、いやいや、SNSはやっぱり人がいるのが大事だからすぐTwitterに戻ってくるでしょ、みたいなことを言われたりとか、いろいろ盛り上がっていますが・・・。
次世代のSNSはこうなるんじゃないかな?と思っていることがあるので、雑記がてら投稿しておきます。
SNSの本質
SNSはなぜ人気なのか?というのは、あらゆる軸があるので、一概には言えないですが、以下の本が参考になりそうです。
この本には、「欲しい!っていうのはどこから来るんだろうねえ」という疑問に対して、哲学者ルネ・ジラールが提唱している「模倣の欲望」を元に説明がされています。
「模倣の欲望」とは、ものすごいざっくりいうと、生物学的な本能で欲しいものをなどをのぞくと、欲しいという気持ちは模倣から来ているという説です。
人間は自然に人を模倣するという性質があり、他人から学んで環境に適応するらしいんですが・・・。この傾向は「欲望」という点においてもそうらしいんです。
伝説のスタートアップ投資家であるピーター・ティールさんがルネ・ジラールの影響を大きく受けているというのは有名な話です。
本書によると、「模倣に賭けた」ということで、ピーター・ティールさんがFacebookの初期投資家になったというインタビューが乗っています。
と書きつつ、、
すいません、原書とか、英語で書かれたテキストとかを読んでも僕の理解が及ばないところがたくさんあるので、興味ある人は調べてみてください。
大事なのは「ピーター・ティールさんが、Facebookの初期になんで投資したかというと、欲望の模倣の話を参考にしてたから」という点です。ここから「次に来るSNSは何か?」を考えてみるとおもしろそうです。
Facebook以降のSNSの整理
Facebookから今にいたるまで、SNSはどのような変化があったのか・・・というのを、この欲望の模倣に合わせてみると、以下のような形になります。
Facebookは「プロフィールの変更で欲望を喚起する時代」でした。
初期のFacebookのコアな部分は、親しい友だち、リアルで知っている友だちとつながり、彼らのステータスの変更などを見ることです。
このことで欲望が喚起されます。
友だちに恋人が出来た、その恋人がすごく素敵な人だ、友だちがいい就職をした、出世した、成功した、などをみて、欲望が喚起されるということです。わかりやすくいうと「友だちみんなに、素敵な恋人ができたら、自分も欲しいー!」となったり、「友だちがみんな、良いところに就職が決まってて、自分が決まっていないと焦る」みたいなことですね。
Twitterは「フォロワーと反応の数値化による人気度の尺度の発明」をしたのが大きなポイントです。
その後に出てきたのがTwitterです。Twitterでは、よりリアルタイムに今の自分の状態を投稿したりします。
ただ、リアルタイムに何かをつぶやくよりもみんなを熱中させたのは、強かったのは「みんなが反応する情報を投稿する」ということです。これにより欲望の喚起という面では他のSNSとは性質が違う、むしろメディア的な要素が強くなりました。
Facebookでは、あくまでユーザーとユーザーは対等でしたが、Twitter以降、みんなが興味ある情報を出す人と、それを見る人、というのが別れたのがポイントです。このあたりから「インフルエンサー」という概念が一般化していきました(こういった人の存在は、2000年代のネット有名人や、ブロガーなどでも存在はしていた)。
Twitter以降、「フォロワーが多いとえらい」というのと、「いいねやRTが多いと影響力がすごい」という概念が出てきて、情報の流通のあり方が変わったとすらいえます。
また、Twitterがでてきてから「お金よりも、フォロワーが欲しい」「影響力を持ちたい」「何ものかになりたい」という人が増えてきた感覚があります。
Instagramは「インフルエンサーの一般化」と「ハッシュタグにおける話題軸での欲望の喚起」が大きなポイントです。
Twitterがテキストで抽象的なものが多ければ、Instagramはわかりやすく日常の素敵なものを素敵に見せられるプラットフォームとして大ブレイクしました。インスタ映えという言葉も生まれたくらいです。
ある意味では、Facebook的な要素も持っており、友だち同士で「こんな素敵なものを食べた!」「こんな素敵な場所にいった」というのを自慢して、欲望を模倣したくなるような状況になりやすくなっていますし、メディア的に「このインフルエンサーの投稿が気になる」というのもより濃く出てきて、フォロワーが多い人の影響力が大きくなっています。
また、Twitter以前からあったハッシュタグ文化もここで花開き、領域軸で、欲望を喚起されるような投稿を大量に見れるようになりました。
Instagram全盛期は、インフルエンサー全盛期だった、といっても良いかもしれません。模倣の欲望においては、「真似したくなるモデルがいるかどうかがポイント」みたいなのがあるんですが、インフルエンサーはまさに、真似したくなる対象だったわけです。
TikTok
そして、TikTokです。TikTokでは「真似したくなる」というのが大きなポイントです。
オリジナルがどこだかわからないくらい、動画をいろいろ真似してムーブメントを創っていく、という流れです。Instagramは「この人を真似したい」「この人を真似した」というのがわかりやすく、インフルエンサーに注目が集まりやすいですが、TikTokになると、もはや「これを発明した人が誰だかわからない」という状態です。
ONE MEDIAの明石さんはこれを「発明よりも発見が大事」といったりしますが・・・。もはやオリジナルが誰かはたいした問題ではなく、ムーヴメントに乗れるかどうかが重要なのかもしれません。
じゃあ次に何がくるのか
こう考えていくと、次のSNSのキモは、どう考えても「生成系AI」になります。
Facebookでは、なんだかんだいって、自分のリアルな生活を変えないと模倣できませんでした。Instagramでは、あの人が持っているアレが欲しい、あのスイーツを食べたい、みたいなのがあり、これまたリアルに結びついていますが、TikTokになると、おもしろ動画は比較的かんたんに真似できるというのがポイントです。
TikTokでは、小学生が真似している動画などもたくさん見つかりますよね。
で、、生成系AIの出現によって、この「コンテンツを真似したくなる」というのがさらに加速するはずです。素敵な絵をAIに作ってもらっているのを見たら、自分も作りたい!自分だったらちょっとだけここをアレンジしたい!というのが出てくるはずです。
Midjouneyやnijijouneyが、なんでDiscordで生成させているかというと、プロンプトが丸見えだからです。これによって「あ、こうするといいんだ」という真似がものすごいスピーディーになります。
クリエイティブがどんどんと高速で真似できるようになり、お互いに知見を公開し、マネして、次のクリエイティブを作り、みたいなことがものすごい勢いで起こります。
もちろん、Twitterではテキストで真似して、バズるツイートが何かを学習できるし、Instagramでも、こういう写真がいいんだな、というのは真似できていました。TikTokでフォローよりもアルゴリズムによる発見に比重が置かれたことで、よりその真似するムーブメントは強まったといえますが、ここに「コンテンツ生成コストが劇的に低くなった」ことによって、より投稿が加速するんじゃないかなあ、と。
このあたりは、IT評論家の尾原さんの投稿にも刺激を受けています。
というわけで
じゃあ、どんなSNSを作ればいいんだろ、というところなんですが、ぱっと思い浮かぶのは
すぐにその場で生成してコンテンツが作れてアップできるSNS
人のやったプロンプトをコピーしてすぐに真似して、そこに自分なりのオリジナリティを付け加えられる
それがハッシュタグのような形?なのか、カテゴリ?なのかわからないが、話題別でわかりやすくなっているので、みたいものを発見しやすい
みたいな感じなのかなーと思っています。とりあえず、画像やゲームが思い浮かびやすいですが、作曲とか、合成音声でのASMRとか、いろいろできそうですね。
そして、この分野は、日本勢が強そうな気がするので、本気出した誰かが作って、うまい具合に回せると、次世代の人が集まるサービスができるんじゃないかなーと思っています。
誰か作ってください!
では!
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