誰でも15分で作れる!Difyで始めるカスタムAIチャットボット作成入門

こんにちは!

AIのツールの使い方とかについて、今後書いていこうかなー、と思っています!

今回は「無料でかんたんにAIチャットボットを作ってみよう¥、という記事です。

Dify」という、かんたんにAIアプリが作れるサービスを使うと、エンジニア知識とかがない人でも、AIを使ったツールとかアプリを作れるのです。

プログラミング未経験でも、独自のAIチャットボットが作れる便利なツール「Dify」。

この記事を読むことで誰でも自分の用途に合わせたAIチャットボットを無料で作ることができます(所要時間15~30分程度)。

※2024年11月現在の内容です。Difyに大きなアップデートがあった場合は、随時記事の情報を書き換える可能性があります。


Difyって何ができるの?

Difyは、生成AIを使ったアプリケーションを誰でも作成できるようにする便利なサービスです。

例えば、以下のようなことができます

  • プログラムを書かずに、自分専用にカスタムしたチャットボットを作る

  • 社内の文書やデータをもとに回答してくれるチャットボットを作る

  • ボタンを押すだけで、指定した文章を作ってくれるツールを作る

  • サービスの内容について回答してくれる問い合わせボットをウェブサイトに公開する

  • アイデアをもとに素早くAIデモツールを用意する

「生成AIに興味はあるけど、普段の仕事や生活には活かせていない」という方でも、Difyを使って自分の用途に合わせたツールを作ることで、仕事の生産性を高めたり、日々の生活をちょっとだけ楽にすることができるかもしれません。

前提情報

どんな会社が運営しているの?

DfiyはLangGenius, Inc.という会社が提供しています。

LangGenius, Inc.は、2023年に設立された米国のAIテクノロジー企業で、Luyu Zhang氏によって設立され、米国デラウェア州に登記されています。

開発メンバーに中国Tencent社の元メンバーが含まれることから、透明性を懸念する声もありましたが、公式Xのコメントで「DifyはTencentや政府機関とは一切関係がない」ということが強調されています。

Difyは安全?

Difyは「SOC 2 Type 1 Certified」という、組織のセキュリティ、可用性、処理の完全性、機密性、プライバシーに関する内部統制を評価する監査の認証を得ています。

サービスの基本的な安全性について、一定の信頼性があると言えますし、少なくとも透明性を重視した運営体制であることは感じます。

Difyの料金

Difyには、以下のように無料、プロ、チーム、エンタープライズの4つのプランがあります。

https://dify.ai/pricing
  • 無料プラン:個人利用や試験的な利用

  • プロフェッショナルプラン(59ドル):小規模チームや本格的な個人利用

  • チームプラン(159ドル):大規模チームや企業利用

  • エンタープライズプラン(要問合せ):大企業や複数プロジェクト向け

ちょっとしたテストや個人利用であれば、無料プランで問題ないかと思います。

あと、Difyはオープンソース版も公開されているので、プログラムやサーバーに関する知識がある方は、自分のパソコンやサーバーに入れて無料で使うこともできます。

AIチャットボットを作っていきます

それでは、さっそくAIチャットボットを作っていきましょう、、!

今回のAIチャットボット作成に必要なもの

  • Difyのアカウント

  • AIチャットボットに追加する知識やデータ(社内書類などのPDFやCSVデータ)

  • ChatGPTなど生成AIサービスのAPIキー(必要に応じて)

Difyのアカウントを作成する

まずはdefyのサイトにアクセスしてアカウントを作ります。Googleアカウントを持っている人は、それでログインすることもできます。

Dify公式サイトの右上にあるメニューから「始める」をクリックします。

ログイン方法を選択する画面が出てきます。今回はGoogleアカウントでログインしてみます。

ログインすると、スタジオという画面に行きます。左上のメニューから「アプリを作成する」→「最初から作成」を選びます。

設定画面が開きますので、画面の中から「チャットボット」をクリック。オーケストレーション方法は「基本」を選びます。

アプリの名前は、お好きな名前にして大丈夫です。今回は「AIチャット」としてみます。名前を決めたら「作成する」ボタンを押します。

オーケストレーションという画面が表示されます。「手順」と書かれた枠の中に、AIに対する指示(プロンプト)を書きます。

プロンプトは目的に応じて設定します。例えば、今回は「ユーザーと楽しく会話を続ける」という指示を入れてみます。
こんな感じです

ユーザーと楽しく会話するボットです。会話が続くように質問したり、ジョークを言ったりして盛り上げてください。

この状態で画面右側のデバッグとプレビューから、ボットに話しかけてみましょう。例えば「おはよう」と入れるとこんな感じの返答が返ってきます。

Difyには、ボットとのやり取りをもっとやりやすくする機能も組み込まれています。

画面右下にある「有効な機能」から管理を選び、「会話の開始」、「フォローアップ」機能をオンにしてみます。

これで、ボタンを押すだけで会話をスタートさせたり、返信することができます。クリックするだけで会話が進んでいくので、テンポよくやり取りすることができます。

そのほかにも、「音声入力」やボットからの返信を「音声読み上げ」する機能、特定の質問に対して、「あらかじめ決めておいた文章を返す」機能などもあります。

作ったAIチャットボットを誰でも使えるように公開する

こうやって作ったAIチャットボットを、家族や同僚、お客さんなど、ほかの人にも使ってもらいたいと思うこともあるかもしません。

そういう時に、かんたんに共有用のURLを作ることもできます。

画面の右上にある「公開する」から「アプリを実行」というボタンをクリックします。

画面左のメニューから「監視」→「公開URL」欄に、あなたのAIチャットボット用のURLが表示されます。このURLを共有することで誰でもこのAIチャットボットを使うことができます。

このURLを知っている人は誰でもチャットを使えてしまうため、場合によっては不正に使われたり、思ってもいないトークン利用料が発生する場合があります。URLを共有する場合は、特定の人だけにしておくなど、注意が必要です。

共有をやめるときはDifyの設定画面のメニューから「監視」をクリックして、ツールの「稼働中」スイッチをオフにします。

これでいったん、AIを使ったチャットボットシステムが完成です!

ここから先は、ちょっと小難しい内容になるので、AIチャットボットをもっと自分の用途に合わせてカスタムしたいという方向けの情報です。

指定した情報をもとに会話するボットを作る

続いて、AIチャットボットにテキストデータやPDFなど特定の情報を読み込ませて、それをもとにボットが回答するようにカスタマイズしてみます。

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