「みんなが賛成するアイデア」がダメな理由

こんにちは!

新規事業とか企画をやったことがある人なら、みんな言われていると思うんですけど、「みんなが賛成するアイデアはダメだ」というのがあります。

今日、Twitterでこんな意見を見ました。スレッドがおもしろいので是非読んでみてください。

ざっくりと僕の解釈も含めてまとめてしまうと

  • 人は一人一人抱えているものが違う

  • 誰かの問題を解ける深くて鋭いアイデアであれば、みんなが賛成はしない

  • アイデアが浅くて鈍いと、違うなと感じないから良さそうと思う

みたいな話です。

こんなふうに、みんなが賛成するアイデアはダメ、というのは語られまくるけど、「それがなんでダメなのか」は言語化したことがなかったなと思うので、僕もしてみます!

みんなが賛成するアイデアがダメな理由

では、僕の解釈の「みんなが賛成するアイデアがダメな理由」ですが・・・。いくつか理由があると思っています。

まず前提として、「みんなが課題を感じていて解決したいと思っていて」
「解決ができるもの」に関しては、基本的にはすでに解決されるはずです。

たとえば「重いものを運ぶのが辛い」と思っている人が多くいて、解決が簡単だったから「台車」というものが生まれる・・・みたいなイメージです。

つまり、「課題に思っている人が多くて」「解決できるもの」なのに、「世の中に、定番のプロダクトが存在していない」という時は、いくつかのパターンが疑われます。

  1. 実は課題がない(課題が大きくない)

  2. 適切な解決策がない(コストが高すぎる、手間がかかる)

  3. 解決されているが、プロダクトがまだ低いレベル

1. 実は課題がない


まずは1から見ていきましょう。「課題がありそう」と認識されても、実は課題がそんなにない、というケースは結構あります。

たとえば「ランチの店を探したい」というケースです。「ランチ探し、大変ですよね。そこで、ランチの店を探せるグルメサイトを作ります」みたいな感じです。これ、本当にいろいろなビジネスコンテストで出される案なんです。

これ、多くの人が「あ、それいいじゃん」と言われがちなんです。でも、実際に作ってみても、ダメなんですね。

なぜかというと、おそらく・・・。「ランチの店を探さないと、と思うことは1ヶ月に1度くらいはあるし、その課題は認識しやすい」「でも頻度としては大したことないし、だいたい4〜5個の店をローテーションすれば解決する」というものなんですね。

さらに、本当に良い店を知りたければ食べログとかGoogle Mapを見ればいいので、「ランチに特化したグルメサイト」がぜんぜん求められていないんです。

なので、課題がありそうと思われがちなんですが、実はぜんぜん課題がない、というケースだったりします。

2.適切な解決策がない

2の「適切な解決策がない」は、たとえば傘です。傘、割とかさばるし完全には防げないしで、課題を感じる人は多いんじゃないでしょうか。

ちなみに、新規事業のアイデアのときに「傘って長い間進化していないじゃないですか」から始まるものが多発したりします。雨の日の傘、もっと進化しろよ!っていうアレですね。めちゃくちゃみんな言います。

しかし、基本的に雨の日の防御の仕方、すでに「今できるコストの範囲では最高の解決策に到達している」というのがあります。傘は安価で効率的な解決策であるわけです。

もちろん、ここから「ドローンと風で雨を飛ばしてくれる」とか出てくる可能性はあるものの、コストが高いとか、バッテリーの充電が面倒だとか、重いだとか、いろいろな課題が出てくるので、傘が置き換わるのはめっちゃ先だと思います。

というか、むしろ「雨の日は会社いかなくて、オンライン会議でいい」とか「自動運転の車がどこでもすぐに安価に拾えてるから歩かなくていい」とかの方向で解決する気もします。

というので、「課題があったとしても、適切な解決策がない」というのもよくあります。

3. 解決されているが、プロダクトの質が悪い

解決されてはいるけど、プロダクトの質がまだ低い、というのもあります。

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