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悲しいことや怒りの解像度をあげすぎるとむしろしんどい

こんにちは!

物語思考という本の読者が集まるLINEのオープンチャットがあって、本を読んだ人の質問に答えたりしているんですけど・・・

以下みたいな質問がありました。前提として「会社で嫌な人とか、辛い言葉を投げかける人がいて、いちいちストレスに感じる」みたいな話があった上で、

(前略)

心のスタンスが決まらないことが大きなストレス源と感じています。例えば、ニュースを見た際に、被害者や加害者、その家族など様々な立場から物事を考えると、どのように捉えるべきか意見が定まりません。漫画や映画の感想も同様です。多角的に判断しようとすることで、絶えず思考が巡り続けてしまいます。

という内容でした。

これに対して回答したので、それについて書きます!

責任感が強すぎる

これって、責任感が強すぎる案件かなと思うんですよね。

というのも、「視点をちゃんと全部持たないといけない」とか「言語化をちゃんとしないといけない」みたいなプレッシャーや責任感が強苦でちゃっているのではないかと。

ニュースとかを見た時に、心のスタンスを決めないとストレスになる、という点などがそうですね。というのも「イスラエルとパレスチナの問題」とかって、判断するのが難しいわけです。多くの歴史を勉強したり、イスラエルの経緯の本とかを何冊読んでも、さっとスタンスを決めることは難しい。

しかも、それを「イスラエル・パレスチナコンフリクト」の問題全部なのか「ガザでのこの事件」なのかによっても全然違います。この行為はこっちが良くない、みたいなのかもしれません。しかも、それも視点によって変わります。

というので、多角的な視点を持つことはとても大事ですし、考える際に色々な目線で見るのは大事だなと思いつつ、毎日大量のニュースがある中で、全部でやっていると、認知のリソースが絶対に追いつかないんですよね。

イスラエル・パレスチナコンフリクトに対してやっと理解したとしたら、今度は「トルコとギリシャの仲の悪さから出てくる問題」とかがあると、今度はそれもちゃんと勉強しないといけない、みたいなことが毎日にように怒るので。

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