「コミュニティを作ってそこでコンテンツを生み出す」は普通にやるよりコストがかかるよ
こんにちは!
タイトルの通りなんですが、長い人生で、よく聞いたアイデアとして
「なんかいい感じのオンラインコミュニティを作って、そこでいろいろなクリエイターが作品をアップする場所を作りたいんです。それを観た人が評価をしたりするとか」
とか
「オンラインサロンを作って、参加者同士で何かクリエイティブなことをできるようにしたいんです」
とか
「これからはみんなコンテンツを消費するだけじゃなくて、自分で作りたいはずなんです。なので、そういう人たちを集めて、新しい物を作りたいです」
みたいなものがあります。
2000年代は「CGM」と呼ばれたりしましたし、10年代はSNSとか、オンラインサロンとか、そういうのになってきました。最近だと、web3とかNFT周りで聞きます。
で、、全部やってきている身からしたら「みんなが集まって何かを作るとか超いいよね。みんなで投稿したりできる場があると素敵だよね。仲間を見つけてそこで切磋琢磨してクリエイティブなことができるといいよね」とはめっちゃ思っています。
めっちゃ思っているんですが、一つ言いたいのは、みんなが思っている以上に、これ大変です。というか、端的にいうと「ほとんどの場合、普通にコンテンツを作るよりもコストがかかる」です。
どういうこと?
と聞くと、「あれ、でもお客さんがコンテンツを投稿するんですよね?お金かからなくないですか」と思う人がいるんです。
つまり・・・。これを作りたいといっている人たちは「場を作っていい感じで人を呼べば、あとは自然とコンテンツが投稿されるし、それによって盛り上がっていく」みたいなのを想像しているんですね。
正直にいうと「人を集めてコミュニティを作る」って本当に楽です。数千人くらいのコミュニティなら一瞬で出来ます。そこで盛り上がってなんかすごいことになっている!と感じることくらいなら誰でもできます。
ただ、そこで継続的に魅力的なコンテンツが生まれるか?というのは全然別問題です。
ものすごい嫌な言い方をすると、
出来たばかりのコミュニティでコンテンツを投稿する人は、まだ評価されていない人しかいない
でも、そのコミュニティだと「このコミュニティからコンテンツが生まれた!」という熱狂で、それを称賛してしまう
それによって、他では評価されないコンテンツでも受け入れられるので、投稿した人は嬉しくなる
それが称賛されていると「このレベルで称賛されるんだな」というので、もっと上位のクリエイターは入ってこなくなる
みたいなことが容易に起こります。
pixivとかは、当時「ホームページに大きな画像をおくしか画像を保管したり、見せる手段がなかったが、それが快適にできるようになった」という、どの絵師さんでも持っている課題を解決したのもありますし、ニコニコ動画だと、「とにかく多くの閲覧者がいた」というのがあったので、良いクリエイターが集まって、どんどん大きくなる・・・というのができたんですが、
そういうのがない、思想や理想だけのコミュニティを作ったとしても、まあ良いクリエイターさんなんて来てくれません。
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