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競争心が強い人が有利かも、と悩まなくてもいいと思う話

こんにちは。今日はマシュマロに届いた質問から回答したいと思います。届いた質問はこちらになります。

上位を目指すとか勝ちにこだわることを無意識的に当たり前としている人と、それに憧れる人ではやはり前者のほうが後者より生来的に有利というか、勝てないのでしょうか?(有利とか勝ちたいという言葉は違うような気もするのですが、他にいい表現が見つからないのでこの表現にしています。すみません...)

私は上位を目指しているや勝ちにこだわる人はかっこいいし、自分もそうありたいと思いつつも、妥協してしまうというか、どうしても上に行きたい勝ちたいという欲を持っている人とでは熱量の違い?を感じてしまい、ああはなれないのかと冷めた目で自分を見てしまい、夢中になれない自分を残念に思ってしまいます。

この劣等感というか憧れとどう向き合っていけばいいと思いますか?

これについて話していこうと思います!

ピーターの法則

まず、知っておいて欲しいものとして「ピーターの法則」というものがあります。これはビジネス会では結構有名なのですが、簡単に言うとこんな感じです。

歴史的には結構古いのですが、1969年にローレンス・J・ピーター博士と言う方が提唱した概念で、「人は無能になるまで昇進し続ける」みたいなやつです。

どういうことかというと・・・。

まず、従業員はその能力に応じて昇進を重ねていきます。能力がある人は、当然どんどん出世していくわけです。

しかし、そうすると、理論上、最終的には「自分の能力を超えた役職」に到達します。昇進し続けた結果、「これ以上昇進できないよね、上の役職に行くほどの実力ないもんね」と言うところで止まるわけですね。

するとどうなるかというと、「そこのポジション以上にいけない、無能な人々が組織内の上位ポジションに配置される」ことになるのです。構造的に言うと絶対そうなると。

「会社の上司や上層部が無能なのって構造的に絶対起こるよね」と言う皮肉が入っているのがピーターの法則というわけです。

上を目指すのが常に有利じゃない理由

これを考えると、上を目指し続ける人が常に有利かというと、そうではないとも言えます。

というのも、上を目指し続けた結果、どこかで「それ以上、上にいけないポジションで落ちこぼれる」と言うことが起こるからです。

よく聞く例ですが、ずっと学校でトップクラスの成績だった人が、ハーバード大学に入ると、半分近く人が、半分よりも下の成績になる、という事実にすごいショックを受ける、という話を聞いたことがあります。

多分、普遍的なことなのか、ハーバードの公式サイトでも言及されてたりします。

2. 失敗を恐れない

ハーバードの学生は、高校時代にほぼすべての科目でAを取ってきたことが多いです。そのため、突然Bの成績を取ることに驚き、落ち込むことがあります。しかし、新しい学問に取り組む際には、少し成績が下がることもあります。大事なのは最善を尽くすことであり、結果に過度にこだわらないことです。

ずーと「超頭がいい、トップの人」だったのが評価でBをとるとショックを受けるとか、「平均よりもちょっとしたの成績だね」と言われてしまうと、すごくびっくりするんだとか。確かにずーと、オールAが普通で、みんなから超頭がいいねと言われてた人がハーバード大学に入るわけなので、そうなりそうですね。

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