[新社会人向け] 読書苦手な人のための本の読み方
こんにちは!アルという会社をやっている、けんすうと言います。
新入社員が働きはじめる季節ですが、仕事でつまづいたり、人間関係がうまくいかなくて人生がいやになる、みたいなことで悩んでいる人も多くいるんじゃないでしょうか。
で、このあたりの課題の多くは「才能やセンスがある」とか「自分が有能か無能か」とかはあまり関係なく・・・。だいたいが「知識があると解決できる」というものです。少なくても「自分はダメなんだ」と考えてしまうのはもったいないです。
たとえばコミュニケーションの方法でも、上手にやる方法が体系的にあります。基礎の考え方を身に着けて、スキルを身につけると、まあなんとかなります。
新社会人においては、センスとか才能とかのレベルで悩むことはおそらくほとんどないと思っておいたほうがいいです。だいたいが「適切に学習をして、スキルや思考法を身につけることでなんとかなる」と思っておくほうが正しいかなと。
じゃあ、どうするかというと、簡単で「本を読む」ということになります。日本はかなり恵まれた国で、英語で書かれた本でも有名なものであれば日本語訳で読めますし、日本人が書いた本もたくさんあります。自国の言語で大量に課題に対しての答えを読めます。
新入社員がぶつかる課題の90%くらいは、本で解決するはずですし、仕事をバリバリやる上でのスキル獲得も、本と実践でほぼまかなえる気がしています。高額なスクールやセミナー、オンラインサロンなどはいりません。むしろ本で勉強しない人がそのあたりに入ったところで、単なるカモです。
どうしても情報商材を買ったほうが手っ取り早いんじゃないか、と思う人は以下の記事も参考にしてみてください。
しかし、こういう話をすると、少なくない人が「本を読むのが苦手だ」とか「テキストが読むのが疲れる」とか「ビジネス書なんて読んだことがない」だったりします。それで本を避けてるケースが多かったりするんですね。
僕も割と本を読むのだるいなーと思うタイプなんですが、力技でなんとかしているので、気持ちわかります。
というわけで「本が苦手な人が、こういう感じで本を読むといいですよ」というのを書きたいなと思います。
本を買う前にやること
読書が苦手な人がやりがちなんですが、「とりあえず本屋にいって、それっぽい本を買ってきて、1ページ目から読み始める」というのはやめたほうがいいです。
本を読んで勉強するぞ!というテンションが高い時に、本屋で探している分にはワクワクするんですが、いざ買って、家に返って、読み始めて、何ページかいったら疲れてきて、休憩したり中断して、、となり、中断したまま放置される、みたいなことになりやすいです。
というので、やるべきは、「本の内容を、本を読む前に理解しておく」というのがオススメです。
イメージとしては、「恋愛小説なのか、ホラーなのか、ミステリーなのかがわかっていない状態で小説を読むと、展開がイメージできない」というのがあるじゃないですか。エンタメならそれで楽しいかもしれませんが、ビジネス書だと不要です。
むしろ「結論はこれで、こういうことをやれといっている」というのをシンプルに理解した上で読んだほうがはるかにスピーディーです。
これをどうやるかは簡単で
- 自分が持っている課題をざっくり把握する
- それについて、Googleで調べる
- オススメされてる率が高そうな本を見繕う
- その本のレビューをAmazonなどでたくさん見る
- その本の要約やレビューをネット上で探して読む
です。これをするだけで、「あー、だいたいこういうこと言うのね」というのがわかります。
まず、最初の「課題をざっくり把握」ですが、この時点で課題が出てこないなら読まないほうがいいです。「なんとなくマーケティングの知識が必要そうだよな」くらいで読んでも、身にならないからです。そういうのは、ビジネス書を読むのが得意になってからやればよくて、今はとにかく「今、目の前にある課題を解決するもの」だけを探したほうがいいです。
今解決しないといけない課題に関しての本でないと頭に入りづらいですし、理解もしづらいのです。
というわけで、今回は課題を「なんか上司とのコミュニケーションがうまく行かないな」とかにするとします。次は、それについて調べるという行為をします。
「上司 コミュニケーション 本」とでも検索すれば、そういう本がたくさんでますし、まとめサイトとかも出るので、バーとみちゃいます。
気になった本があれば、レビューや要約を探します。有名な本だったり評判がいい本ほど、Amazonに大量にレビューがあったり、レビューブログとかが出るので、それを読んじゃいます。だいたい、いい感じに要約されてたり、趣旨がまとまってたりします。
有料ではありますが、要約サービスみたいなのもあります。僕はflierさんを使ったりすることもあります。
「文字を読みたくないなあ」という人はYouTubeの活用もいいかもしれません。YouTubeには本の要約を話している人がたくさんいます。内容がある程度適当だったり、変だったりする人もいるんですが、今はざっくりと内容を理解できればいいんで、気にしないで視聴しちゃうのがいいです。
という感じで、この段階でかなりざっくりと内容がわかります。この状態になってから初めて本を買うようにしましょう。
本を読む前にやること
というわけで、調べることで内容がわかったら、次は本を読み始めずに、目次と作者についてを熟読します。
目次をざっくり読むだけで、言おうとしている流れが理解できますし、作者のバックグラウンドを知るだけで、理解が深まります。
作者については、ネットでも調べたほうがいいです。インタビューとかのサイトがあったら、それを読んでおけば、より理解が深まります。だいたい、本の宣伝としてインタビューに出ていると、だいたいの趣旨を端的に説明しちゃってたりするのでわかりやすいんです。
さらに、そこまでやった上で、さらに一つやってほしいことがあります。それは「この本を読んだことで、何が得れて、どういうことをすれば自分の課題が解決するか」というのをどこかに書いておくのです。
たとえば、上司とのコミュニケーションがうまくいかない、というものに関しては、本について調べて、目次や作者情報も熟読した上で、
「この本によると、雑談のコミュニケーションとビジネスコミュニケーションは全く違うと書いてある。まずはビジネスコミュニケーションを解決するのが大事。ビジネスコミュニケーションは、適切なタイミングと適切な伝え方で情報を伝えることが肝要らしい。タイミングに関しては最初は問題がおきたらすぐに伝える、適切な伝え方は、結論→背景→自分が考える解決案の順番がいい」
みたいに、まるで本を読んだかのようにまとめてしまいます。
ここは間違っててもなんでも良いです。「この本を読むとこういう内容が書いてあるんだろうな」という仮説を書いておくのが重要なんです。
これをしておくと何がいいかというと・・・。「本を読むのが答え合わせになる」からです。
ビジネス書は最初から一行づつ読むものではなくて、答えを調べる辞書のようなもの、と思っておいたほうが、読書が苦手な人には使いやすいと思います。
本の読み方
じゃあ、いざ本を読もう・・・となるんですが、本が慣れていないと、一行一行頑張って読んじゃって疲れちゃうんです。
なので、ここでのオススメは、電子書籍を買って、読み上げ機能を使うことです。
個人的なおすすめは、Kindle Fire HD8のタブレットを買うことです。Kindleは、Fireシリーズにおいては、Kindleの読み上げ機能があり、4倍速までできて、ちょっと便利なんです。値段も1万円しないので、読書端末として割り切って買うのはありかなと。
読書するときは、これで読み上げながらしちゃいます。家事とか、歩いている時も、これで聞いておくと、頭に入りやすいです。
機械の合成音なので、最初は違和感あったり、漢字の読み間違いなどもあったりしますが、ほぼ許容範囲内です。一瞬で慣れます。
新しい端末を買いたくない、という人は、iPhoneとかでもできます。
個人的にこの使い方、しっくりこなくてやめちゃいましたが、できないことはないです。
読書が苦手な人がなりがちなのとして、読んでいる最中に集中力がなくなる、というケースです。iPhoneとかで読んでいてもTwitterをつい開いちゃったりしますし、紙の本で読んでてても、スマホの通知があったらついTwitterを開いちゃいますよね。
読み上げ機能とともに読んでいると、集中力が一瞬きれても先にいってしまうので、戻りやすいですし、手が離せない時でも、音で読書を進められるので楽なんです。
音声だけで進めてて、よくわからなかったときは画面をまた見ればいいんです。一度、音で聞いていれば文章を読む大変さできないことはないです。
「オーディオブックとかはどうですか」という質問もあると思います。昔は僕もオーディオブックを楽しく使ってたんですが、これには問題点があって
- 読みたい本がないケースが多い
- 音声とテキストをいったりきたりできない
- 値段が結構高い
というのがあったりします。音声は人でしゃべっているので高品質なんですが、Kindleの読み上げを使って、テキストといったりきたりするほうがメリットが大きいなという判断です。
イヤホンとかはなんでもいいんですが、骨伝導のイヤホンを僕は使っています。
もちろん、優先イヤホンでもAirpodsでもなんでもいいんですが、「タブレットからケーブルがないほうが使い勝手いい」というのがあるので、Bluetoothで接続するやつがいいんじゃないでしょうか。
外だと割と音が聞こえづらいので、ノイズキャンセルがついているAirpods Proみたいなやつのほうが使いやすいかもしれません。
飛ばし読みしよう、途中でやめよう
で、本が苦手な人がやりがちなんですが「ちゃんと文章を読む」というのはやめたほうがいいです。「なんかかったるい事例の話だな」と思ったら飛ばしてしまったほうがいいですし、「この章、全然知りたいことが書いていない」と思ったらまるごとスキップしてもいいわけです。
音声で聞きながらやっている場合よくわからなくても、先に進んじゃうのがいいです。どうしてもそこが理解していないといけない気がしたら、そのページだけ戻って読んじゃえばいい。
ビジネス書は「自分が知らなかったことが1つでも得れたら満点」くらいのものなんです。
また、なんかいまいちだなと思ったら、速攻でその本はやめる、というのも手です。つまらない本をがんばってよんで読了しても意味ありません。
本を買ってしまったからもったいない、と思う人も多いんですが、それを読んだとしても何も身につかずに時間も浪費するだけなので、読んだところで損が増えるだけです。容赦なく、次の本を読み始めましょう。
買う時のコツ
本を買う時のコツも書いておきますと・・・。Kindleのフェアとかを活用しまくるのがオススメです。
普通に50%オフとか80%オフとかがガンガンされたりします。しかも有名な本とかで。
本を読むのが苦手、という人は「過去の名著を全然読んでいない」という可能性があります。そして、過去の名著は安く売られることが多いです。
ここをチェックしておいて、安い時に買っておく、というふうにするとお金をかなり節約できます。
読み終わったら
読み終わったら満足、というのでもいいんですが、すぐに忘れちゃいがちなんで、なんらかのアウトプットを出しておくのがいいです。
オススメは、Twitterとかに書いちゃうことです。ちゃんと書かなくてもOKですが、こういうことが書いてあって、このあたりが役に立った、みたいなのを思いつくままに書いておきます。
自分のメモアプリとかでもいいんですが、Twitterならもしかして作者さんや出版社の人の目にとまるかもしれないんです。そうすると、ちょっとちゃんと書こう、となるので記憶に残りやすくなります。
というわけで
読書が苦手とか、文字を追うのが苦手、という人も多いと思うんですが、なんとか工夫をしたり、いろいろ試してみることで、読み進められたりするので、がんばってみてくださいー!
それでは!