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「違法なことをするのはリスクが高いから儲かる」というのは勘違いです

こんにちは!

マシュマロでこんな質問が来ました。

高校卒業後工場で働いてます。けんすうさんは、誰でも月利100万といったグレーなやり方で稼ぐことを推奨しているインフルエンサーについてどう考えてますか?

若い頃は多少グレーをしてでも稼いだもの勝ちでしょうか?

過去は変えられませんが、過去の意味付けは変えられるという言葉があるように、ずっと貧乏な生活なら闇堕ちしてグレーで一財産作ることも視野に入れてます。

これについて今日は書こうと思います!

グレーなことをしたら儲かるのか?

これ系の話ってたまーに聞きますし、最近だと、闇バイトが問題になっていたりしますよね。

で、これの前提として、やろうとする人は

  • お金がなかったりして未来がないと感じたりしている

  • このままでは人生が好転しないので、何かをしないとと思っている

というのがあったりします。

人生を好転させるきっかけがほしいという感じですし、一発逆転の何かとっっかりがほしいという感じですね。

たしかに、たとえば目の前に、突然500万円入ったら、とりあえず今の仕事をやめて、学校に通ってスキルを身に着けて、その上でもっとよい仕事につく、みたいなことができそうな気がします。

しかし、当たり前ですが、何のリスクも負わずに、500万円を手に入れる事はできないわけです。

だからこそ、少しリスクが高かったとしても、グレーなことや、闇バイトをしてみよう、と思ったりするわけですね。

ただ、これは完全な勘違いです。結論からいうと、「リスクが高いからといって、リターンが常に大きいわけじゃないし、犯罪行為はだいたいリスクばかり高くリターンはないし、こう考えているあなたは、カモにされる入り口にいる」という感じです。

グレーなことをしたら稼げるは間違い

もうちょっと詳しくいうと、、

「犯罪行為という大きな代償を支払うと、それなりのリターンがある」という考え自体がおそらく間違っているんですね。

人はリスクが大きいと、リターンも大きいように錯覚してしまう生き物です。

たとえば、、「腕が一本なくなる」はめちゃくちゃ大きなリスクですが、腕一本くれたら、500万円支払うよ、という話はありえないんです。でも「腕を一本なくすという、大変なことが起きるなら、そのくらいのリターンはあるのかも」と勘違いしてしまう感覚を人はもっちゃったりするんですね。

しかし、このように「自分が出せる代償は、犯罪行為だ」と思ったとしても、その代償を負ってもほとんどのケースで、何もリターンがないです。

むしろ、あなたは犯罪組織の「カモ」になると思っておいたほうがよさそうです。

少なくても、先程のマシュマロでの質問にあった「誰でも月利100万といったグレーなやり方で稼ぐことを推奨しているインフルエンサー」とかは、ものすごい信頼できないです。

まず、100万円稼げるビジネスの多くは、何かしらの才覚や才能、仕組みが必要なことがほとんどです。にも関わらず「誰でも稼げる」といっている場合は、だいたいのケース、たいしたことがない情報を売っているだけのケースがほとんどです。

このあたりの話は昔もしたので参考にしてみてください。

なので、まず「グレーだけど、儲かるんすよ」という情報を売っている人がいて、あなたが特別な人だったり、すごい才能があったり、すごい人脈があったりしない限り・・・。あなたは詐欺をされる側の人間になります。

まあ、お金がなくなるだけでしょうね・・・。

闇バイトについて

闇バイトとかも同じで、成功率はかなり低いのに鉄砲玉として突撃するみたいになるので、リスクとリターンが全く見合いません。

最近、ROLEXを強盗した若い人たちがいましたが、

  • 強盗は罪が重い(一発実刑ありえる、5年〜20年とかの懲役)

  • 検挙率も高い(99%とか?)

  • 仮になんとか逃げ切っても盗品ROLEXをさばく難易度はすごい高い

という感じなんです。

強盗はやっちゃだめ、というのを一切抜きにして、ビジネスとしてどうか?と思考実験したとしても、「やる価値がほとんどないチャレンジ」なんですよね・・・。リスクに対しての期待リターンがほとんどないので。

なので、闇バイト募集!報酬は100万円!とか言われたとしても、ほとんどの場合、あなたは前線の鉄砲玉のような実行犯になるだけで、逮捕される上に、バイト代は入らないです。

リスクが高いだけで、リターンがない、あったとしても他の人が取る、という感じです。大きなリスクは背負わされるのに、何も貰えない、ということです。

ちなみに参考までに特殊詐欺は、検挙率54%らしく、上昇傾向らしいですんですが、、中枢被疑者と呼ばれる首謀者は60人しか捕まっていないんですが、受け子、出し子と呼ばれる人たちは1984人捕まっているらしいです。闇バイトで応募してきた人たちとかが捕まって、リーダー格はあまり捕まっていないという印象です。

それを検討しているあなたは・・・。

で、「グレーなことをやったり、闇バイトをしてでも、自分はなんとか一発当てるぞ」という人は、「詐欺の対象や闇バイトの実行犯を押し付けられるカモ」になる入り口にいる、と思っておくとよさそうです。

特殊詐欺グループの人たちで成功してたり、お金をきちんと稼げている犯罪組織というのはありますが、そこに今から入っても、いいように使われる駒になるだけです。多くの収益は、トップ層が取るだけですし。

じゃあ、自分も特殊詐欺のグループを作って、一山当てるぞ、という風に思ったとしても、要はベンチャー企業立ち上げ、みたいな感じなので、ほとんどがうまくいかず、時間とお金を使ってしまった上で、逮捕のリスクもある、という感じなんじゃないかなと。

と考えていくと「リスクに対してリターンが見合わないよね」という話になるので、一発逆転の手口としては全然使えない選択肢、というのが事実かなーと思います。

特殊詐欺かなにかの本を読んだときは「メンバーのモチベーションやテンションをあげるための組織づくり」とか「新しい手法をどんどん考えてついて、効率的に収益をあげる仕組み作り」とかにやはりすごい力をかけていて・・・。やっていること、ほぼスタートアップ企業みたいな感じでした。

善悪を一切抜きにしても、そういう組織やビジネスを立ち上げるの、相当に難しそう。で、今、そこの一員のメンバーになっても、信頼を勝ち得てトップ層になるには、実績作りと、メンバーからの信頼などが必要となっていくわけで・・・。

そうすると「ベンチャー立ち上げたり、普通に会社員として出世を狙うのと同じ能力が必要となるし、それならまともなビジネスやったほうがいいんじゃない?」という結論になってしまうんですよね。

というわけで

闇バイト応募をするとか、グレーなことをするとか、ちょっと怪しい商売だけど、月100万円稼ぐ方法があるなら情報商材を買おう、と思う人は、ちょっとやめておいたほうがいいんじゃないかなあ、と思っています。

「何かしらのショートカットをしたい」と焦っている人を詐欺師は狙うのです。なんかの犯罪者がいっていましたが「お金持ちを騙すよりも、お金を持っていない人を騙すほうが楽」らしいので、注意です。

また、闇バイトを一回やったら、それを元に脅されるようになるらしいです。「次の仕事を拒否したら、家族を殺すよ」みたいになったりしてずっと強盗させられたり、やめようと思っても「これをやったことをバラすぞ」みたいに言われたりするので。

まあ、犯罪組織側の気持ちで普通に考えたら、一度でも闇バイトをやって、罪を起こした人がいたら・・・。限界まで脅して収益を最大化しますよね。


というので、ばーと書いてみましたが、以下のサイトなどを読んでいると

貧困の裏側には、虐待やネグレクトがあったり、消費に対する依存症があったりしますし、非正規問題、ブラック労働問題があるので、社会の問題が大きくある、というのがわかります。

今回の記事ではあまりその問題については触れなかったんですが、貧困に関して相談にのってくれるNPOなどもあるので、困ったら相談してみるといいかもです。

とか

とか・・・。

とりあえず安易に闇バイトをやったり、グレーなことをしたり、情報商材に騙される人が減るといいなあ、と思っています。

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