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会話の流れを読む方法

こんにちは!今日も質問を答えていきますよ!

質問は以下のマシュマロからお願いします。

https://marshmallow-qa.com/kensuu

「アル開発室会員です」といってくれれば、長文で答える率があがります!

さて、今日の質問は、、

こんにちは。アル開発室会員の30代前半・女性です。いつも楽しくnoteやXを拝見しています。
私が今回相談させていただきたいのは、会話の流れが読めず、うまく会話に混ざれないという、いわばコミュニケーションの悩みについてです。

学生の頃から、グループで話している時にでずれたことを言ってしまったり、話の流れが掴めず黙りこんでしまうことが多いタイプでした。中高生までは天然キャラとして受け入れられ、時には笑いに繋がることもありましたが、わざやっていると誤解されてしまったり、大学生になってからはグループワークなど真剣な場面で空気が読めず相手を怒らせてしまうこともありました。
対策として、読書や大学のカウンセリングを通じてソーシャルスキルトレーニングを行い、自分にも出来る雑用係を進んで引き受けるなど対策してきたものの、根本的に「会話の流れを読む」力はまだ身についていません。

社会人になった今でも「自分の出来ることで貢献する」という対策は続けていて、同僚からも仕事の上では信頼できる仲間として受け入れられていると思います。実際、組織内ではそれなりに仕事を評価され、給与にも反映されています。
しかし、これは組織に依存した生き方ですし、今は年齢である程度許されているかもしれませんが、40代に上がっても同じようなコミュニケーションスキルだと、組織内でも厳しい場面が増えていくのではないかと不安です。

会話も、1対1のキャッチボールならば普通に成立しますし、苦手意識はありません。ただ、複数人の会話に混ざると、いつも洗濯機の中に放り込まれたような感覚になり、現状分析すらままなりません。事務仕事は大得意なので、情報処理速度に問題はないはずなのですが、会話情報との相性が悪いのだと思います。

グループトークでのキャッチボールがうまくできるようにするには、どのような能力が必要なのでしょうか。また、会話の流れを読むためのポイントや、具体的なトレーニング方法があれば教えていただきたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

これは完全に専門外なので、適当いってたらごめんなさいなんですが、、

まず、問題を「会話の流れを読む」という風にしてしまっているんですが、もしかしたら、これだと問題がよく分からなくなっているんじゃないかなと思いました。

質問文のなかに「会話の流れが読めない」的なものが3回くらい表現として出てくるんですが、そもそも「会話の流れとは何か?」を細かく定義することも有用そうです。

というわけで答えていくと・・・。

会話の流れを把握する方法

会話の流れとは?となるとわかりづらいので、もう会話の流れというものをちょっと分解しつつ、解決を考えるといいかなあ、と。

発話の起点と終点を意識する

まず、「会話に流れ」があるとしたら、起点と終点があるはずです。

おそらく、多くの会話は止めどなく進んでいくので、起点と終点がたくさんあるんですが、仕事のビジネスコミュニケーションだと、これはある程度コントロールできます。

たとえば会議でも、事前に「アジェンダとゴール派これです」みたいに決めておくと、 起点と終点が決めやすいです。別の会話になっても「すいません、今日のアジェンダとゴールはこれなんですが、今、この話ってどのようにつながりますか」みたいなことを言うと、話を修正したりすることができます。

そこまでいわなくても、「アジェンダがこれで、ゴールがこれだ」というのが決まっていれば、会話の中の各論がわからなくても、大きく逸脱することはありません。

というので、まずは会話の起点と終点を完全に把握できるようにしておくといいなと。もしもこれが決まっていない会議の場合、「ごめんなさい!この会議のゴールって何でしたっけ?」といっておけば、終点は把握できます。

展開なのか?移行なのか?に気をつける

一つの会話が続くと、情報が深まり、情報が深まると会話の「展開」と「移行」が起こります。

流れを把握するときは、ほぼこの展開と移行を把握しておくと、大枠は外さないはずです。

たとえば、「新しい企画を考えよう」みたいなときに、一つのアイデアを考えていると煮詰まってきて、そこで誰かが「そういえば、この前、このアイデアに近い話として、こういうのを聞いたんですけど」みたいに、新しい情報を入れて打破しようとします。

これは展開ですね。1つの話の中で深掘りしていく感じです。

一方で、移行は「話題そのものが変わる」という感じです。

たとえば、「新しい企画を考えてたが、そういえば人材のリソースについて把握できていないので、実現可能かわからないな」と思った人がいた場合、「そういえば、○○さんって異動決まったんだっけ?」みたいに話を入れてくる人がいます。これは、話の「移行」ですね。

んで、これらの言葉は、だいたいにおいて、特定の言葉から発生します。

1. 「それって具体的にはどういうこと?」
2. 「他にも例がある?」
3. 「そういえば、私も似た経験があって…」
4. 「どうしてそう思ったの?」
5. 「それに関連して思い出したんだけど…」
6. 「最近、それに関するニュースを見たんだけど…」

などがそれですね。「話が展開する時の言葉」みたいなのをたくさん覚えておくと「あ、この単語が来たから、話は展開しているんだな」と把握するといいかな、と。

移行はもうちょっとわかりやすくて、だいたいにおいて「移行したよ」というメッセージがないとわかりづらいので、みんなちゃんと伝えてくれます。

たとえば、

1. 「ところで、話は変わるんだけど…」
2. 「そういえば、全然関係ないんだけど…」
3. 「ちなみに、別の話なんだけど…」
4. 「これとは少し違うけど、こんなこともあってね。」
5. 「今の話で思い出したけど、最近こんなことがあったよ。」
6. 「さて、次のアジェンダにいこうか」

とかですね。このあたりは、いくつかパターンを洗い出しておくと話の中で出たときに、反応しやすいかなと思いました。

主導権を握っている人を把握する

あと、このあたりの展開や移行、誰が話しているのか?によっても変わります。リーダークラスの人が移行をすると、話が大きく変わる可能性がありますが、そうでない人の場合、リーダーが元に戻す可能性があります。

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