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匿名2.0がなぜ今来ているのか?

こんにちは!

今日は「匿名時代から、実名ブームが来て、また匿名ブームが来ている」ということから、「匿名2.0」みたいなのがあるのではないか?というのを書きたいと思います!

といっても、まとまったものではないので、まだ固まっていない思考のかけらを読むみたいな感じで楽しんでいただければなと思います。

匿名1.0は

匿名1.0は、言うまでもなくインターネットの発明が大きいです。

インターネット出現前に、匿名で発信しようとすると、たとえば公衆トイレに落書きをするとか、無記名の投書をするとか、その程度しかありませんでした。その世界を一変させたのがインターネットです。

インターネットを通じれば、名前や住所はもちろん、性別や年齢も隠して投稿することができます。声や筆跡もわからないため、相手を想像するのがとても大変です。

95年〜2004年くらいまでの約10年間は、多くの人が匿名で活動をしていました。匿名掲示板である「2ちゃんねる」が全盛期でもあり、「名無しさん」でインターネット上で通じるハンドルネームすらつけない人が大勢いました。

本名で活動をする人は、有名人か、ちょっと変わった人、という感じすらしていました。

そんな頃に、SNSというものが出てきます。日本だと、2004年にmixiやGREEが相次いで登場し、大ブームとなります。

これは、リアルとインターネットの世界が結びついた瞬間です。mixiを見れば、顔や名前がわかる友達がいて、日記を書いています。

とはいっても、これはまだ完全実名ではありません。たとえば、名前は「KEN」みたいな感じで、ちょっとぼかしたり、わかりづらくしてたりしましたし、写真とかも顔を移さなかったりしていました。

その流れが変わるのが、2010年くらいのFacebookの日本上陸です。Facebookはビジネスパーソンなどが好んで使うため、本名の登録の人が一気に増えました。

それに引きずられるように、Twitterは、自分の情報を隠して活動する、インターネット原住民的な人とともに、本名や顔を出して活動するビジネスパーソン、政治家、芸能人などが混在している場となっていきます。

2022年現在、Twitterで本名や顔写真を出していても、誰も何も思わない状態になってきました。

さらに、ちょっと違う方法として「YouTube,TikTokやInstagramで顔などをガンガン出す層」というのも増えてきます。こういう人たちは、本名を出したりはしないものの、一つのキャラクターとして、人物を前面に押し出します。

たとえ本名を知らなくても、はじめしゃちょーが近くにいたら「あっ!」とみんな気づく状態なわけです。

※ちなみにあえてあまり区別していませんが、匿名も「その人を識別する名前などはあり、活動を追える」という、あくまで名前や顔を隠しているケースと、「名無しさん」で書く、みたいな、ネット上の行動が、他の行動と紐付かないケースもあります。

匿名2.0

という流れがある一方で、インターネットはまた匿名の方向が盛り上がりつつあります。

これは、SNS以前の匿名とは違うため、「匿名2.0」と便宜上呼ぶこととします。

この匿名2.0が出てきた1つの理由はweb3ブームです。web3業界の中では、個人を隠す人が多いんですね。

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