(学生さん向け)スタートアップがアイディアを出す時に考えるコツ
こんにちは!
昨日、東京都が主催する施設で、学生向けにアイディアの作り方について講演する機会がありました。
すごくよかったイベントでした!
んで、今回のブログでは、そのイベントで紹介した「アイディア創出のフレームワーク」みたいなものについて共有したいと思います。
スタートアップ業界では常識的なことだったりもしますが、「1記事でさっと読めるくらい」にまとめるとしたら、このくらいの端的さかなーと思ったので書いてみました。
アイディア創出の基本の所作は?
このイベントでは、他の方を中心に、アイディアを生み出すための基本的な要素として以下が挙げられました。
それは
十分なインプット
顧客の課題を正確に把握すること
などです。
十分なインプットは「読書をしたり、旅に出たり、恋愛をしたりすることじゃないか」という意見が出ました。もちろん、それ以外にもいろいろなビジネスについて知ることも重要ですが、「人の感情の機微について知る」とか「大人になったら、なんであんなことに悩んでたんだろう、と思うようなことでも思い悩んだほうがいいんじゃないか」みたいな話も出ています。
顧客の課題の把握もわかりやすいですね。お客さんの課題をちゃんと認識して把握して、それに対しての解決策を提示しないと意味がないからです。思い込みで作ってしまうとはずしたりしちゃうんですよね。
んで、、これらは非常に本質的なんですが、学生の方が実際にアイディアを形にしたい!と思っている際には、ちょっと長期視点だったりします。
そこで、より「即座にアイディアを考えるための方法」みたいなのを紹介しました。こういう本質的なものは継続的にやったほうがいいんですが、とはいえ、前にすすんで「このアイディアはどうか」などを試さないと経験も踏めないからです。
日本における課題発見の難しさ
しかし、、日本では、多くの基本的なニーズがすでに満たされちゃっているんですよね。
つまりは、明確な課題を見つけることが難しいんです。特に、このようなイベントに参加できるような、比較的裕福な学生にとっては、身近な問題の多くがすでに解決されているように感じられます。
そのため、ぱっと出てくる課題を探そうとすると、非常にニッチな課題を探すことになってしまうというのがあります。これは必ずしも悪いことではないんですが「課題を探そうとする」「しかしニッチな課題しか見つからない」「この課題じゃないな・・・と思って他を探す」というので、延々と課題探しに時間を使ってしまったりするわけです。
この問題を解決するためのアプローチとして、「トレードオフの関係にあるものを探す」という方法を紹介しました。
これは、僕のオリジナルではなくて、以下の本で紹介されていた概念です。
この本では、イノベーションとはニーズの統合が必要であり、その統合には、「トレードオフの関係にあるニーズ同士を統合する」ことが大事、みたいなことが書いてありました。
わかりづらいと思うんですが、こんな感じです。
まだ意味がわからないと思うんで、例をあげると・・・。
冬の寒い時期に、暖かくしたいよね、という場合は、厚着をしないといけないですが、厚着をすると自分のしたいおしゃれではない、みたいなケースがあったとします。
それらはトレードオフの関係なんですが、ユニクロの「ヒートテック」は、これらを統合して、どちらのニーズも満たせる製品になっています。なのでイノベーションだ、というわけです。
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