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「やり切る」って何?定義を考えてみた

こんにちは!

こんな質問が来ました。

こんにちは。

「やりきる力」の言語化やイメージが出来ずいます。よかったらけんすうさんの理解やイメージを教えてもらえませんでしょうか。

私は社会人10年目の公務員です。

転職も視野にキャリアを見直しているのですが、自分なりに調べる中で、

・できるビジネスパーソンには共通して「やりきる力」がある
・「やりきる力」を身につけたことが今な生きている

といった情報に触れました。

個人的には、
『やると決めたことを貫徹する』
『すべての仕事に自分の力の全てをぶつける』
みたいなイメージだったんですが、

<プロダクトやサービスを完成させる>みたいな文脈で使われるのを見て、期限が前提になっているのであれば、それは<期限内に完成させるだけのスキル>なのでは?

と思ってしまいました。

となると、「やりきる力」とは、
・<期限内に完成させられるだけのスキル>を前提に、『力の全てをぶつけて』<プロダクトを完成させる>力
ということになるでしょうか。

ご意見などいただければ幸いです。

やり切るとは何か?という定義の話ですね!面白そうなテーマなので書いてみます!

やり切るとは?

やり切るとは?というと、一言で説明するのが難しいと思うんですが、基本的には、時系列に合わせて、4つに分解すると良さそうです。

  1. 正しい目標設定と行動計画を作る

  2. 試行錯誤しながら実行し、微調整を繰り返す

  3. これが正しいとみつけたら適切にリソースを費やし続ける

  4. 妥協せず高品質な成果物を作ること

こんな感じかなと思いました。それぞれを簡単にみていくと

正しい目標設定と行動計画を作る

まず、目標設定と行動計画が正しくないとどんなに頑張っても意味がありません。例えば極端な例で言うと、「世界一のYouTuberになる。そのためには、まず魅力的な肉体が必要だから、筋トレをして、5年かけて素晴らしい肉体を手に入れる」などは、おそらく正しくないです。

普通にYouTubeを撮って、配信してみて、数字を見て改善する、とかの方が良さそうなのに、間違った目標を設定してしまっているということです。どんなに筋トレをやり切ったとしても、意味がないですよね。

こういう事例を見ると「そんな間違いしないよ」と思うんですが、本当にこのレベルで人は間違えてしまうし、優秀な人とか、優秀な会社でも間違えてしまうことはあるので、ここの部分は最も大事なところです。

試行錯誤しながら実行し、微調整を繰り返す

その上で、正しい目標設定と行動計画があったとしても、実際に実行してみると色々なことがわかってきます。そうしたら、行動計画を修正してでも正しい位置に戻すべきです。

この微調整の期間は結構大事でして・・・。やってみないとわからないこと、やってみて取れるデータなどはたくさんあるので、調整をし続ける必要があります。

しかし「やりきろう」と思った人は、正しい目標設定と行動計画を立てたら、それだけをやり続けてしまったりします。先ほどの例だと「YouTubeの動画をアップし続ける」は行動計画としては正しいんですが、よくデータを見ると「このジャンルにおいては、クオリティが低いものを100本投稿しても意味がないが、気合を入れて作った動画はヒットしている。となると、毎日投稿するのではなくて、週1本を丁寧にやるべきでは」とわかったりしたなら修正するべきです。

それでも「計画立てたしな」というので、動画を投稿し続けるというのをやるのは、やり切っているのではなくて「単に頑張って無駄なことをしてしまっているだけ」だったりします。

これが正しいとみつけたら適切にリソースを費やし続ける

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