20年代はクリエイターとインフルエンサーが融合していくと予想しています

こんにちは!アルという会社をやっている、けんすうと言います。

前回、こういう記事を書いたんですが、よくわからない内容にもかかわらず、大変多くの人に読んでいただきました。80000pv以上ありました。

で、この記事みたいに、「サービスを創るときにどういう事を考えているのかを知りたい」という声をそれなりにいただいたいので、もうちょっと書いてみようと思います。

今回は「20年代は、クリエイターとインフルエンサーが融合していくんじゃないかと思っているよ」みたいなことを書きます。

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この記事は、自分の会社のサービスを創るときに、どういう未来予想や時代の流れだと予測しているのか、そしてその未来に向かって何を創っていくのか、という話を書くので、最終的には自社サービスの話になります。

前回も「これはステマだ!」とか「宣伝するな」と怒ってた方がいたのですが、話の流れ上、自社サービスの話につながりますし、有料の会員制サイトへの誘導とかもあるので、そういうのが嫌な方はここで読むのをやめるのを推奨します!

----- 予防線おわり -----

ではいきます!

今まで影響力が高かったものたち

今までの歴史をざっくりと振り返りますと・・・。中世の頃は教会とか寺院とかの宗教団体が影響力を持っていました。宗教の時代です。

そこから近代になると、印刷技術ができたことで「メディア」が影響力を持つようになりました。新聞が影響力を持ち、さらに現代ではラジオ・テレビなどのマスメディアが影響力を持ち始めた・・・、という流れです。マスメディアの時代とでも言えばいいでしょうか。

そして、90年代にインターネットが出現して、新たにでた影響力が高いメディアが出てきました。ここからがインターネットの時代です。

インターネットの時代をさらにわけると、初期の中心は「ポータルサイト」です。正確にいうと「情報をアグリゲーションするサービス」ですね。Yahoo!JAPANとかがそうですし、旅行だとじゃらんとか、グルメだとHotpepperとかです。ここでは、まだ情報を持っている人から情報をあつめて一つにまとめた、くらいの感じです。

で、2004年くらいからは、そこにUGCと呼ばれる、ユーザーの投稿も入ってきます。Web2.0時代といわれたりします。

この時代だと、影響力を持つメディアはグルメだと食べログとかです。ちょっとインターネット的な要素が強くなりました。とはいえ、一元化された情報サイトという点はほぼ同じです。

そして、2010年代になってから、ソーシャルメディアが主流になります。スマホとの掛け合わせで、TwitterやInstagramが影響力を持ちます。しかし、ここは「Twitterが影響力を持つ」というよりは「個人が影響力を持つ」という感じのほうが近く、影響力の主体が、個人そのものが持つようになりました。インフルエンサーの時代というか、Social Mediaの時代というか。

ざっくりと図にすると以下みたいな感じです。

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もちろん、これらは、「ぱきっと分かれるわけじゃなくて、グラデーション的に、徐々に影響力を持つものが増えてきている」という感じです。今も教会は影響力あるでしょうし、新聞も影響力あるよね、みたいな。

とはいえ、「近所の教会に言われたからこの服買った」みたいな経験よりも「Instagramで有名なあの人が着てた服を買う」というほうが主流でしょう。また、「テレビで紹介された本を読む」はまだまだいるし「Twitterでフォローしている人がすすめてたから買う」は両方ある、という人も多いと思います。

というので、時代がすすむにつれ、主にテクノロジーによって影響力の広がり方が変わってきているよ、という整理でした。

じゃあ次はどうなる?

大事なのは、この10年間、インフルエンサーが特に影響力を持ったという点です。僕もゼロ年代からブログとかをやったりしていましたが、ここ10年で、やはり個人の力が高まるのはとても感じます。

たとえば、noteで記事を売れば記事1つで数百万円売り上げることもありますし、本を紹介すれば、5000冊近く売れたりすることもありました。20万そこそこの僕でもそのくらい売れるので、トップインフルエンサーの人たちの影響力は凄まじいのではないでしょうか。

で、「好きなことで生きていく」というムーヴメントもあいまって、インフルエンサーになりたい!という人がガンガンと増えた10年だったなあ、と思います。みんな、ブログとかTwitterとかInstagramで高い影響力を持って、それで稼ぎたい!みたいになったのかなと。

今まで大きな団体やメディアしか持ち得なかったパワーが個人に集まったのはとてもおもしろいことなんですが、そろそろ次のステージに差し掛かりそうだなと思っています。それは

クリエイターとインフルエンサーが混ざった形態の人が増えそう

ということです。これは

「クリエイターがインフルエンサー化していく」という面と「インフルエンサーがクリエイター化していく」の両方がありそうです。

ここが僕の予想であり、張っている未来です。

どうしてそうなるのか?

今までは多くのクリエイターさんが「良い作品を創るのが仕事」であり、売るのは一緒に仕事をしている出版社や、所属している事務所でした。

なぜなら、影響力の主体が、マスメディアや、インターネットの大手メディアだったからですね。なので、組織としてそこを一律的にまとめたほうが効率的なので、そうなっていました。

たとえば、マンガでいうと、週刊少年ジャンプという強力なメディアに掲載されていれば、それだけで読まれる、というのがあったりしましたし、音楽だと事務所がドラマのタイアップとか音楽番組の出演を取ってくれれば、売れる可能性が高くなった、みたいな感じです。

しかし、Social Mediaの時代になり、インフルエンサーが強くなってくると、売り方はそれだけじゃなくなりました。インフルエンサーたちに見つけてもらう、というのが重要になったのです。

じゃあ、インフルエンサーに見つけてもらうには・・・というのを考えると「インフルエンサーがいる場所で活動する」ことになり、その場所で見つけてもらうには、インフルエンサーが観てくれるような人にならないといけない・・・というので、「クリエイターなのにフォロワー数が必要になってくる」というのが今起こっています。

そして、その次のステップとして「インフルエンサーに見つけてもらわなくても、クリエイターさん自身がフォロワーを多く持っていれば、それだけで新しい作品を発表したときに広がる可能性が高くなるので有利だよね・・・」みたいなことが起きています。

というので、クリエイターも自分自身で発信をするインフルエンサーになったほうがいいよね、というのが置き始めているのが今です。

もちろん、「有名なクリエイターであればすぐにフォロアー数が集まる」という面もありますし、「クリエイティブ活動をそんなにしていないのに、インフルエンサー業ばっかりがんばっている」という批判をされるクリエイターもいますし、「全くTwitterなどをやっていないけど、超大ヒットを飛ばすクリエイター」もいます。それでも、ざっくりと「本人がSocial Media上で影響力があると、クリエイティブ活動を広げるのに有利」という流れは確実にあるな、と思っています。

で、逆の面からいうと、インフルエンサーはもう「意見」だけでは人気を集められなくなっている感じがします。

というのも、YouTubeだろうとTwitterだろうと、もうプロの芸能人とかがガンガン入っているので、知名度勝負では厳しいし、内容もレベルが極めて上がっているので、どんどん影響力ある人がより影響力を集めるようになっています。

その割にインフルエンサーになりたい、という人たちは何の障壁もなく参入し続けるので、意見やセンスだけで勝負していくのがだんだんと厳しくなります。特に、ビジネスや政治経済、思想などの意見でインフルエンサー化するのはかなり大変になってきており、「意見の内容や言い方などを極端にして、刺激を上げ続ける」とかそういう感じの人も増えています。

じゃあどうしているかというと、みんな「他の人の商品を勧めることでマネタイズする」とかではなくて「自分でアパレルを創ったり、プロダクトを創ることでマネタイズをする」という方向になっています。もちろん、マネタイズだけじゃなくて、作品を創る、という行動も同じです。要は、インフルエンサーが意見や紹介だけじゃなくて、自分たちでもモノを作り始めている、という感じです。

ゆうこすさんというインフルエンサーがCamCamと組んで、「La protein(ラプロテイン)」というプロテインを販売する、みたいなやつです。

これはすでに中国では起こっているらしく、「もう商品を紹介するだけじゃやっていけない、自分たちで本当にいい商品を作らないといけない」みたいに考える人も増えているんだとか。

と、こんな感じで、20年代は「クリエイターはインフルエンサー的な能力が求められるし、インフルエンサーはものを創る必要がある」という感じなのかなーと思っています。

じゃあどうするか

まあ、このあたりの予想は多くの人がしていると思うものでもあるんですが、じゃあその時代にあわせたプラットフォームを作らないとな・・・と思ってサービスを創っています。

たとえば「00:00 Studio」というサービスでは「作業中をライブ配信する」というコンセプトでやっているんですが、これは

- クリエイターさんが発信力を身に着けないといけないとなっても、それで創作時間が減ったら意味なくない?
- 創作活動が、より加速するようなサービスが求められるかも

というのでやっていたりします。逆にいうと、観ている人とかに大きくサービスが必要だったり、対応が大変だったり、コミュニケーション量が多くなるようなものはクリエイターさんのためにならないなーと思っていたりします。

また「elu」(画面は制作中のものです)というサービスも創ろうとしているんですが、これは1枚の絵をシンプルに数量限定、期間限定で売れるサービスです。イラストとかをもっと気軽に売れると楽しいかなと思っていたりします。

アル社のミッションは「クリエイティブ活動が加速する世界を創る」みたいなやつなんですが、クリエイティブ能力と、インフルエンス能力との両方が求められる時代に、両方を両立しやすかったり、両方ある人がマネタイズしやすい仕組みとかを創るのが、僕たちの会社の役割かな?と思っていたりします。

というわけで

そんな感じで考えてサービスを創っていたりします、という内容でした。

10年後とかに振り返って「やべえ、全然違うじゃん」とかになりそうな気もするんですが、2021年現在では、こういう感じに時代を捉えていて、そこでどういう価値を提供するか、を考えた上で創っているよ、という話としてまとめておきました!

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ちなみに、こういう話を毎日3000文字くらいで投稿しているのが、「アル開発室」という有料のコミュニティです。記事が面白いなーと思ったらこちらもご検討ください。

----- 宣伝おわり-----

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けんすう

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