世界観を作れる人とは何か、なぜそういう人が必要になっていくのか
こんにちは!
最近、周りでちらほら議論になりやすいテーマとして「これからの企業には、世界観を作れる人っていうのが必要になるのでは?」というのがあります。
それについて書きます!
どういうこと?
世界観を創る、という言い方はなかなか説明が難しいんですが・・・。
例えば、任天堂がマリオを作れるとか、糸井重里さんがゲームのMOTHERを作れるとか、尾田栄一郎先生がONE PIECEを作れるとか、そういうイメージをまず持ってもらえるとよいかなと。
MOTHERとかは、未だにグッズなどがでていて、人気が高いですね。僕も好きでよく買っています。
たとえば、以下みたいな画像を作ってもらったことがあったんですが・・・。MOTHERぽい、という感じがするんですよね。
こういうのが世界観です。
そこから「世界観」という言葉の意味をもうちょっと言語化させると・・・。雰囲気や設定など、提供しているプロダクトやサービスの根底にあるもので、かつ利用者にもなんとなく伝わるけど、言語化して伝えるのが難しいもの、みたいな感じです。
これはエンタメのようなストーリーがあるものだけではありません。たとえば、AppleのサービスとGoogleのサービスのやっぱり思想から違うので、世界観があるように感じます。「ブランドイメージ」とか「企業理念から来るものづくりの結果」みたいなものと近い位置にある言葉でもありますね。
また、作風とか、雰囲気、なども含まれます。ただ、このあたり、定義しまくったり、説明しまくると、逆にわかりづらくなるので、なんとなくのニュアンスで感じ取ってもらえるとよさそうです。
というわけで、この記事ではざっくりと「世界観」という言葉を、そんな感じの意味で使っているよ、というのを知ってもらってから以下を読んでください。
なぜ世界観が重要なのか
なぜ世界観が重要なのか・・・という話からいくんですが、おそらく、これからは便利とか、使いやすい、みたいな勝負って日本はもうあまりできないと思っているからです。
正確にいうと、そこで戦える技術力はあるものの、高止まりしているので差別化が難しいという感じですね。SONYやSHARPのスマホは高性能ですが、XiaomiやHUAWEI、OPPOなどの中国スマホも同じくらい高性能で、しかも安いです。
おそらく中国市場で売れるのでスケールメリットが効いて安いとかなのかなと。
日本は工業においては新興国と競い続けてもメリットが少ない時代です。だからといってソフトウェア・サービスにおいては、シリコンバレーや中国の人材の質と量・規模感・マーケ力には勝てない。
しかし、勝てている部分としては、ゲーム、アニメ、マンガの領域です。このあたりはまさに世界観の部分が強い。
英語圏でない人たちは「言葉の壁」があるから、難しいよね、という話がありますが、韓国の映画やドラマ、アイドルなどは世界的なブームになっています。実は、「ゲームの説明表示」とか「映画のセリフ」とかはなんとでもなるんですよね。ちゃんとした人が翻訳をすればいいので。
MOTHERなんかは、海外でも評価が高いです。
Vtuberなんかは海外ではない、日本から盛り上がったカルチャーですし、海外にも影響を与えています。
NFTもジャパニーズアニメ風のプロジェクトが多くあります。
日本の想像力で戦える、一つの分野が「世界観勝負」なのではないかなと思っています。
世界観を創るのは「言語」である
で、、こういう世界観を「見える形で表現する人」というのは、どちらかというと、脚本家だったり、デザイナーだったりすることが多かったと思うんですね。
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