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[AI読書の時代] これからのビジネス書は深く長く読まれることを目指したほうがよさそう

こんにちは!

去年「物語思考」という本を書いたんですが未だに少しづつ売れているみたいです。

考えてたのは「これはすごく長く売れる本にしよう」ということです。

こんな投稿を幻冬舎の箕輪さんがしていました。

岡田斗司夫さんがAI時代はコンテンツが無限生成されるから既存コンテンツを何度も掘り返して見せることが大事だと言っていたが、マジで分かる。
本も何十冊も編集してると、また同じようなこと言ってるなと思うことが割とある。
新作を乱発するよりも旧作を掘り起こしたり、新しい読み方を提案したり、アンサー本出したりした方が本質的な気もする。

箕輪さんのXより

これについて書きます!

ビジネス書は新刊有利

ビジネス書というのは結構残酷な仕組みで、売れる本になっていれば売れ続けますが、そうでない本は、早々に本屋から消え去ってしまいます。

なので、一度売りを逃してしまうと、浮上するのが難しくなってしまいます。逆に、売れている本はずっと売れるんですけどね。

さらに、今はYouTubeやTikTokなどのコンテンツが増えています。ビジネス情報も、15秒とかのTikTokで見るのが楽ですし、もっとがっつりした情報をしりたい、とかなら、ビジネスメディアも「PIVOT」などを見るケースが多いと思います。

冒頭の幻冬舎の箕輪さんが仕掛けてたビジネス書は、「ビジネス書を読まない人たちに、読みやすい形で提供した」という部分が強いと思うんですが、これらは、動画コンテンツに大きく取られてしまっているというのが現状かなと。

さらに、これからはAIがやってきます。AIによって、無限にコンテンツが作られます。こう書くと「AIが作ったコンテンツなんてつまらない」などと思う人が多いと思うんですが、実際は「引き続き人間がコンテンツを作るが生産性が大幅に向上するので、同じリソースで作られるコンテンツが10倍などになる」という感じです。

もちろん、これはAI以前でも起きていました。昔だったら1時間の動画を作るのはとても大変だったけど、YouTubeでゲーム実況動画をライブでやってアーカイブする、とかであれば手間はかなりかかりません。毎日配信している人もいるくらいです。

しかし、それ以上のインパクトがあるはずです。とにかくおもしろくて良質なコンテンツがあふれます。ちゃんと「人が作ったおもしろいコンテンツ」です。AIの力を借りることで、10倍作れるようになる、みたいになるはずです。

人気プロデューサーの佐久間宣行さんが、今まで以上にコンテンツを作るようになる、みたいな感じですね。

そのときの本の価値

というので、ネット上では「今まで以上におもしろい記事や動画などのコンテンツがあふれる」ということが起こるはずです。たくさんあふれるということは、無料のコンテンツも増えるわけです。

となると、ビジネス書はどうなるか?というと「長いし、高いし、かったるい」みたいになりかねません。だからといって、ビジネス書を簡単に消費しやすい形(短くする、薄くするなど)をしてしまっても、便利さでネットに勝てないので、「ネットコンテンツの劣化版」」みたいなことになりかねません。

じゃあどうするといいのか?というと「一冊出したら、数年間、読まれるような本を作る」「一人の読者が熱狂的に何度も読み、手元におきたくなるような本を作る」のがよさそうです。10年読まれるネット記事やYouTube動画はまだあまりみたことがありませんが、10年読まれる本は割と見るので、こっちのほうが可能性がありそうだなと。

そもそも、本の著者からしてみると、「サクッと読んでわかった気にならないでほしい」みたいなのが正直あります。死ぬほど時間をかけて、命削って書いてたりするからですね。

長く深く読んでもらいたいわけです。

というわけで

そんなサービスを作っちゃおうかなとおもって「AI読書」みたいなサービスを今作っています。開発中の画面をチラ見せです。

AIによって僕は読書をするようになったんですが、やる前のイメージでは「ファスト読書的に、サクサク読めるようになるかな」だったんですが、実際は逆で・・・。かなり深く本を読めるようになったんです。

それを再現したくて作っています。

AIによって、要約をしたり

よくある質問をまとめたり

「難しいな」と思ったら、ちょっと表現を簡単にしてわかりやすくまとめてくれたり

マインドマップで表現したりできます。

もちろん、対話式で、AIと会話しながら理解を深められますし

音声や動画でまとめを聞けたりします。

あとはちょっとパーソナライズみたいなのもやりたくて、自分の職業とかを入れておくと、それにあった形にしてくれたりとかもしたいです。

理解度チェックも必須かなと。

とにかく「一冊の本を大事に、深く読む」みたいなことができるようになって、学びをより得られるような読書体験をできるようにしたいなと。

要約だけさっと読んで読んだ気になる、みたいなのは、もはやインターネット記事で十分なので、そうではない読書体験を提供することで、「本って価値があるんだなあ」という風にしたいなあと思っています。

もちろん、「許可をとってOKを出してくれた著者さんの作品」だけになりますし、編集者、出版社の方と契約をしてやるので、著作権的なものも整理しながらやりたいなと思っています。

いろいろな著者さんが今OKを出してくれていてめっちゃびっくりしていますが「自分の本もやっていいよ」みたいなのとか「興味ある」という出版社野方がいたら、どしどしDMとかください。

https://twitter.com/kensuu

では!

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