第一次世界大戦前後と今のテクノロジーの環境は似ているかも?

こんにちは!

最近、最近、第一次世界大戦が起こったあたりの歴史と、Web3の話を両方勉強したりするんですが・・・。

なぜ関係なさそうなこの2つを、と思うかもしれませんが、歴史を学ぶことで参考になるのではないかと思っているからです。

というので、かなりまとまっていないかもしれませんが、ちょっと今の思考の流れを書いてみます。「よくわからないな」と思うかもしれませんが、少しでも参考になればと思います!

今当たり前の概念は実は割と最近の考え

現在の民主主義などの仕組み、資本主義や教育精度などは、フランス革命から続く流れと言われています。

フランス革命ってよくわからないんだよな、という方は、みんな大好き「コテンラジオ」さんの話が入門編としてわかりやすいのでおすすめです。

フランス革命のときから起きた、人権の概念や、国民国家の概念は、第一次世界大戦につながっていくわけですが・・・。このあたりで、国民皆兵制や徴兵制度、義務教育などが発生したことで「日本人」みたいな概念が生まれたり、「国家」という概念が生まれたわけです。

つまり、「僕らは日本人だ」という考え方とか、「日本語が」みたいな考え方も、明治維新前にはなかったものなのです。また「人権」なども同じように、歴史の浅い考え方なわけです。歴史的な厚みがまだそんなにないんですね。

これらのことは「虚構」と言い換えてもいいかもしれません。「日本人」とか「日本」とか、「日本銀行券」、とかはすべて虚構です。

そして、ホモ・サピエンスは、虚構を信じられるからこそ霊長類のトップにたった、という考え方があります。これは「サピエンス全史」(ユヴァル・ノア・ハラリ著)という本に書いてあります。

「虚構、すなわち架空の事物について語る(この)能力こそが、サピエンスの言語の特徴として異彩を放っている」「虚構のおかげで、私たちはたんに物事を想像するだけではなく、集団でそうできるようになった」と書いてあります。

参考:https://www.j-cast.com/trend/2016/11/17283657.html?p=all

というので、僕たちが当たり前だと思っている概念たちは、実はかなり最近出来たものだ、というのは知っておきたいところです。

テクノロジーの発達

んで・・・。第一次世界大戦についてです。

第一次世界大戦が起こった一番の理由は、テクノロジーの発達という面が大きいそうです。

このあたり「日本人のための第一次世界大戦史」という本がすごくわかりやすかったです。

このあたりで、石油が使われるようになった、とか、スクリューの発明とか、そういうもろもろで軍艦や飛行機ができあがったりとか、鉄道によって人員や兵糧の輸送などが可能になる、電信の発達により参謀本部ができる、などが起こってきます。

テクノロジーが高速に発達した一つのきっかけは、株式会社の発明が大きいらしいです。これにより、「一つの目標に向かう組織」の発明が可能になったというのがあります。株式会社の発明 x 資本主義が出来たことで、人類の進化が急加速しました。

そして、出来た複数のテクノロジーが組み合わさることによって、さらにすごい出来事が起こるようになります。このあたりは想像がつくと思います。テクノロジーは一定まで出揃うと、爆発的な進化が起こったりするわけです。

さらにテクノロジー同士だけでだけでなく、教育と他のテクノロジーとの組み合わせも多くあります。

たとえば、第一次世界大戦前では

  • 印刷技術の向上

  • 鉄道による新聞を輸送できるようになる

  • 教育による識字率の向上

などが組み合わさり、一気に新聞を読む国民が増え、メディアがナショナリズムを煽ることで対立が生まれていく、などが起こりました。当時の新聞はフェイクニュースなども平気で書いたりして、戦争のきっかけになったりした、という面もあるそうです。

つまり、フランス革命で人権や国民国家などの概念ができ、同時期に資本主義が勃興してテクノロジーが発達し、国民国家を強くするために教育に力を入れる、などが出来たことによって、戦争まで起こった、ともいえます。

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