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NFTと模倣的欲望について

こんにちは!

というわけで、ずっとすすめていた、きせかえができるNFTの「sloth」ですが、ついにリビールが開始されました。リビールとは、中身のデザインが確定することで、自分のナマケモノやアイテムがわかるようになった、という感じです。

3月末には、きせかえができるページがオープンになるので、みなさんゆるゆるとお待ちください。

まだまだ一般購入が可能なので、どんなもんかなと試したい方は是非ともご購入くださいー!

というわけで、今日はNFTにちょっと関係しそうなのですが、「なぜ人はものが欲しくなるのか」みたいな話をしたいと思います。

欲望の見つけ方という本がおもしろい

この本がおもしろかったです。

この本は、フランスの政治学者であるルネ・ジラール氏の研究をもとに、欲望について論じられています。

ジラールさんの説は「模倣的欲望」といったりしますが、このあたりはWikipediaにも詳しく載っているので読んで見るといいと思います。

ざっくりいうと、、、

ジラールさんいわく、生理的な欲求や生存に関する欲求をのぞくと、人間は独立して何かを欲しいということはないらしいです。じゃあどうやって欲しいと思うかというと、、他人が欲しいと思うものを真似する、らしいです。これを人間の欲求は模倣的である、みたいな感じで表現しています。

なので、人間は欲望の対象となるものが欲しいんじゃなくて、模倣の対象である「モデル」が欲しいのですね。

たとえば、イケている人がおしゃれなアイテムを身に着けているとそれが欲しくなったりとか、ソーシャルメディアで、インフルエンサーが何かを食べていると、それを食べたくなったり、、みたいなイメージです。おしゃれなアイテムがほしいと思っているけど、実は模倣しているだけだし、その模倣の対象となるモデルこそが人間が求めている?みたいな意味だと多分思います。

で、、おもしろかったのが、ピーター・ティールさんのインタビューがあるのですが、「Facebookはその模倣的欲望を刺激しそうなサービスだなーと思ったので投資した」みたいなことが書かれています。正確には「私は模倣に賭けた」としか書いていないんですが、要はそういうことだと思います。

本書では、「欲望のモデルによって、フェイスブックは強力なドラッグとなっている」くらいまでいっているんですが、たしかに、ソーシャルメディアは、人の欲望を刺激しまくる媒介になっています。

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