NFTの所有を条件にコンテンツを見せられる「dangoかんたんユーティリティ」を作りました
こんにちは!
「NFTがおもしろいと言われても、結局デジタル画像を高く売り買いしているだけじゃない?」と言われることがたまにあって、まあそう見えちゃうよなあ、と思ったので、とあるツールを創ってみたという報告です。
記事の前にお知らせです。きせかえができるNFTである「sloth」ですが、3月1日の12時から一般販売です。今のところ、事前購入権を持っている人のみ買えます。
では本題です。
NFTのツールを作ったよ
NFTって何がおもしろいの?の答えの一つにならないかなと思って作っていたツールがあります。
それは「dango かんたんユーティリティ」です。
何ができるのか、ちょっと見ていきますね。
NFTで何ができるのか?
NFTのおもしろさって何?という質問に対して、一つの答えとして僕が思っているのは
取引履歴が改ざんできない形で
どんな人でもそのデータを活用することができる
です。
つまり何かというと、、たとえば「A」というNFTを、山田さんという運営者が作って販売してたとします。
そして、「Aを今持っている」という人に対して、特別なプレゼントをしたいという場合、今までの仕組みだと、なかなか判別が難しかったんですね。普通のデジタルデータだとコピーできてしまいますし、サイトで購入履歴がある、というデータを使うとすると、基本的には運営者しかそのデータを使えないからです。
しかし、NFTだと、AというNFTの運営者である山田さん以外でもそのデータを活用できてしまいます。全然関係ない僕が、山田さんの許可なしに「AというNFTを持っている人だけに、これをプレゼントします」というのが可能なんです。
なんで?と思うかもしれませんが、NFTの取引履歴は、ブロックチェーン上に存在するからです。
たとえば、こんなサイトも作ってみました。ウォレット解析というものです。以下は僕のウォレットの内容なんですが・・・。
この人、NFTの売買で、300万円も損しているな、とかいくつNFTを持っているだな、とかがバレます。
どんなNFTをいくらで手に入れたとかもわかりますし、いついくらで売ったかもわかります。
どんな情報があるかは以下をみると全部見れます。
というので、ウォレットやNFTの情報を使って新しいサービスを作れる・・・というのがこの領域のおもしろいところです。
となると
たとえば、人が持っているNFTを使って
「AというNFTを20個、BというNFTを1個以上持っている人だけが応募できるGoogle Formを見せる」みたいなことができます。
作ってみました。
接続するとこんな感じになります。特定のNFTを持っている人だけがフォームを表示することができるわけです。
フォーム以外にも、Google SlidesだったりYouTubeだったり、いろいろ指定できるので、特定のユーザーだけにコンテンツを見せることができます。
これを応用すると
「AというNFTを100日以上持っている人だけが応募できる何か」
「BというNFTを、100個持っている人だけが見れるYouTube」
「CというNFTを昔持ってて、今は持っていない人だけのクーポン」
などもできますし
「今、ウォレットに1ETH以上入っている人だけが応募できる」
とかも簡単にできます。
繰り返しになりますが、「そのNFTのオーナーじゃなくても指定できちゃう」というのがポイントです。
たとえば、NIKEのNFTを持っている人に、PRADAがクーポンコードを発行して出す、みたいな、既存のマーケティングではあり得なかったことができてしまうわけです。
こう聞くと、なんか怖いかもしれませんが・・・。このあたりの垣根がなくなることのメリットのほうが大きいと思っているんですね。
というのも、個人が持つ情報や細かいターゲティングの情報って、GoogleやFacebookが相当量持っており、独占状態ともいっていい状態だったわけです。なので彼らの利益や時価総額がとんでもないことになっていたわけですが・・・。
このあたりがオープンになっており、自由に使っていい形になっている、というのは新たなイノベーションや、アイデアが生まれやすいんじゃないかなと思っています。
というわけで
NFTって面白いなーと思っているポイントがこれなのです。
まだまだ持っている人が少ないと思うので使い道は少ないかもしれませんが、多くの企業やプレイヤーが入ってきて、ユーザーが拡大してくると、これはまた新たなインターネットカルチャーが生まれるなーと思ってワクワクしています。
では!
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