メンタルが豆腐の人向けの、あまり落ち込まないための工夫
質問箱とかやっていると「こんなことがあって落ち込みます。どうしたらいいですか?」「メンタルが弱いのですぐに落ち込みます。」みたいなのが多くて、みんな落ち込んでいるんだなあ、と思った次第です。
かくいう僕も、メンタルが水気の多い豆腐くらい弱いのです。なんか老舗の旅館とかで出てくる豆腐みたいな感じです。あれおいしいよね。
なので、昔は落ち込んでる時が多かった気がするのですが、いろいろがんばった結果、落ち込むことがかなり少なくなり、落ち込んでも数時間でどうでもよくなるという感じになりました。
生まれ持った性質とかメンタルの強さではないので、他の人にも応用できるかなあ、と。というか、メンタルの強い弱いは、どちらかというと、物事に対してどう考えるかの習慣にすぎないんじゃないか、とも思っています。
というわけで、落ち込まないための工夫をちょっと紹介していきたいと思います。
(単に歳をとって気にしなくなっただけでは・・・という意見は一切受け付けません)。
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悪いことを思い出しそうになったときには、視点をずらすというのをやっています。なんか昔にあったいやなこととか思い出して、再度いやな気持ちになってしまうことってありますよね。
あれ無駄だなーって思って。
なんか本当かどうかはちょっと眉唾だなって思っているんですが、人は「過去を思い出す時は、視点を左上にする」というのを聞いたことがあります。
なので視点を右上にする、ということをよく行っています。悪いことを思い出しそうになったらこうするのです
右上を見るときは、未来のことを想像したりするときに使われるということを聞いたことがあります。なので、悪いことを思い出しそうになったら右上を見て「明日何にしようかな」とか、「次に何食べようかな」みたいなことを考えます。
これを慣れていくと悪いことを思い出しそうになった時に、思い出さなくなります。そうすると、そのこと自体の記憶の反芻がなくなるので記憶が定着しなくなって、結果的に忘れちゃうのですね。
これを繰り返していると以前あった悪いことは、全然思い出さないということになるのでおすすめです。
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悪いことを考える時に意外と多いのが、同じことを頭の中でぐるぐる何度も再生しているということです。
つまり悩んでいるわけでも、迷っているわけでもなく、単に同じことをリピート再生しているだけということがあります。
これは単に気持ちが落ち込むだけなので、無駄ですよね。
こういう時におすすめなのは、一度、紙とかに書いてアウトプットしてしまうことです。
脳の中から、外に吐き出すことで情報が視覚化することになります。そうすると、悩んでいる内容のたいしたことなさに気づきます。たとえば「文字にすると400文字ぐらいだな」みたいなことがわかります。
そして悩む時には、その紙を見ながら悩む、ということをします。
そうすると思考のループはしなくなります。紙を見ながらやるので、頭の中をぐるぐるは回らない。
悩みは、箇条書きにするとこの3点だな、とわかるので、それぞれに解決法などを考えていくと、すごい悩んでいたものもそこまで大した問題じゃないような気がしたりします。もちろんすべての悩みが消えるわけではないのですが、経験的にいうと7割くらいは割とどうでもいい悩みだったりします。
「とはいえ、自分で悩みを紙を書くのが難しい」という人は、いい方法があります。それは自分の親しい人や尊敬するにメールで相談するというやり方です。
「いやいや、そんな相談できるなら悩まないよ!」と思うかもしれませんが、コツとしては、「メールは送信しない」ということです。
大事なのは他人に説明が分かるように、詳しい中身を書くことで、客観的な目線が入った文章を書くということです。そうすると、アウトプットがしやすいのでおすすめです。
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「自分でコントロールできること」と「自分ではコントロールできないもの」をわけておくのもオススメです。
この2つを区別しないことによる悲しみというのは結構多いです。
例えば、「大地震が怖い」という悩みがあったとします。
地震が起きること自体はどうにもならないことですよね。だからといって「もう地震が起きたってしょうがない!なるようになれ!」と考えていては地震が起きた時に困ったりします。
なので、「自分でコントロールできること」と「コントロールできないこと」をわけて紙かなにかに書いておくのがオススメです。
自分でコントロールできることは、例えば災害の予防グッズを用意したり、水などを用意したり、実際に地震が起きた時の備えを本などで勉強する、といったことです。コントロールできないことは、地震が実際に起きることです。
メンタルを追い詰めるのは極端な思考です。「全部自分でコントロールできる。だから何が起きても全部自分のせいだ」という極端な自責思考や、「僕が今こういう状況なのは、全部、生まれた時代が悪かったからだ。」という極端な他責思考は、極端な結論にたどり着きやすいです。そういうことを避けるために冷静に分けておくと良いと思います。
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何かをやるときに「これは練習だ」と思うこともオススメです。
メンタルが弱い人が陥りがちなパターンとしては、一度失敗するとすごい傷を負ってしまうことです。
たとえば、自己紹介でめちゃくちゃ失敗すると、傷つきますよね。しかし、これをずっと引きずって「自分は自己紹介ができないんだ、新しい環境に馴染めないんだ」と思ってしまうはメンタルを追い込んでしまいます。
冷静に考えると、数回しか練習していない自己紹介を本番でいきなり成功する可能性は少ないわけです。
なので、まず、自己紹介をする回数を増やします。たとえば、新しい場所にいく回数を増やしたりします。新しい習い事の体験でも、朝活でもなんでもいいんですが、自己紹介をしないといけなそうな場所に頻繁にいきます。
そうすると、一度失敗したくらいでは、たいして気にならなくなります。「次に活かそう」となります。失敗しても「まあ、ここで失敗しても、次の新しい環境だとみんなそれを知らないしな」となります。
ということで、僕は「人生、常にリハーサルだ」と思って行動しています。リハーサルだとすると、行動量を多くして経験値を貯めたほうが有利だからです。そうすると、失敗が怖くて行動しない、みたいなことが減りますし、失敗しても次がある!って思えるようになります。
水野愛也さんの「LOVE理論」という名著があるのですが、そこにも「常に5人を口説け!」みたいなことが書いてあります。同じことですね。1人に振られてもあと4人いる、みたいに考えることが、失敗への恐怖を取り除き、自信がでてくるという感じです。
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「悪口が気になる」という人とか「上司に、それは逃げだと怒られる」みたいな悩みもよく見ます。
これは簡単で「意見を聞いたほうがいい人と、聞かなくていい人をわけておく」というのがいいです。
たとえば、ブラック企業で働いている時に、やめようとしたら上司から「おまえ、それは逃げだぞ、そんなんじゃ社会じゃ通用しないぞ」と言われたりしたときに、真面目な人ほど「そうなのかあ」と思って受け入れてしまったりするのですね。
あと、「起業しようとしたら親に反対されて」みたいなケースもあります。
で、たぶん、ちゃんとしている人は「人の意見を素直にきかないとダメ」と思ってたりするのです。でも、アドバイスには当然、聞いた方がいいものと、そうでないものがあるのです。それなのに、アドバイスを過剰摂取することで、相手にとって都合いいところに追いやられてしまうのです。
起業で成功したことない親からの意見は聞くべきか?というとたぶんNoでしょう。ブラック企業程度の会社につとめている上司が社会についてどれだけ熟知しているかというとそうでもないはずです。
というので、自分の中で「この人のこのへんの意見は聞いておこう」「この人の意見は無視していいな」というのを決めておいてそれで運用する、というのが楽です。
自分の尊敬する人からのアドバイスは素直に聞いて、そうでない人のアドバイスは、聴いているふりをして無視する、くらいの心持ちがいいかなーと思います。
僕もアドバイスするときは「話半分に聞いてください」「使えると思ったところだけ使ってください。使えないと思ったら無視してください」というのですが、言っている側もそんなに聴いてもらえると思っていないので大丈夫です(アドバイスを聴かないと怒る人はそれだけでやばい人なので全部無視したほがいいです笑)。
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というわけで、まだまだある気もしますが、こんなところを気をつけたらいいかなーと思うところを書いてみました。使えるところがあったら使ってください。
似たような話が載っている本としては「メンタルが強い人がやめた13の習慣」とかがいいかもです。いろいろなチェックリストが載ってて使いやすいです。