抽象化を鍛える「共通点探しゲーム」をやってみよう
こんにちは!
先日書いたこちらの記事が好評でして、なんかこちらで、アル開発室への入会とかがぐっと増えたりしました。
しかし、声としては「抽象化するのが難しい」みたいなのもあります。たしかに「具体のものを抽象的にしていく」っていう作業が苦手な人にとっては、どうやったらいいのかわからない・・・という人もいるんじゃないでしょうか。
というわけなので、「こうやったら、抽象化に慣れていくよ」というゲームを紹介します。無料で公開します。
共通点探しゲーム
抽象化が苦手な人っていうのは、いきなり具体→抽象のステップに入っているからなんだと思います。
もっというと「具体から、どの点を抜き出して抽象的にすればいいのか?」というところでつまづいてしまう。
じゃあ、どうするとこれを鍛えられるのか・・・というと、、
まずは「他のものとの共通点を探す」というところからがいいと思います。他のものと共通点が見つかると、「そのポイントを抽象化すればいいんだな」とわかるからです。
で、これをやるときのコツとしては、「先に考えなくて、とりあえず○○と同じだよね、といってみて、そっから考える」というのがオススメです。話し始めてしまえば、なんとかつじつまを合わせないといけないので、脳が回転してくれます。
たとえば友だちとドーナツを食べているときに「ドーナツって・・・人生と同じだよね」とか呟いてみてください。
そうすると、「え、どういうこと?」と聞かれるので、答える義務が発生します。
その場合は
「人生ってさ、お金持ちになるとか有名になるとか良い人と結婚するとか、幸福の中心、みたいな部分があるように思えるけど、ドーナツと同じで、中心には何もないんだよね。
結局、幸せの中心みたいなものは本当は存在しなくて。幸せとは、中心ではなくて、"周り"にあるんだと思うんだ。
お金持ちになることが幸せなんじゃなくて、お金持ちになるための、努力の過程が幸せなんだよ」
みたいに適当に言います。こんなのは僕もいま反射神経で書いた適当なことですが、正直、なんでもいいんです。
そうすると「中心に何もない。しかし、中心以外のところに価値がある。」みたいに抽象化のやり方に気づけます。
これを日常でやりまくろう
これを、歩いてるときとかにテーマを決めてやりまくるといい練習になります。
たとえば「人生」というテーマでやってみましょう。街を歩いているときに、頭の中で何かを見つけたら、すぐに「○○って人生と同じだよね」と頭の中で考えてみます。
たとえばマンホールだと、、
マンホール
→「マンホールって人生と同じだよね。マンホールは四角や三角だと、向きを変えると落ちてしまう可能性がある。でも、丸いマンホールだと、どの角度にしても穴に落ちることは絶対にない。
人生も同じで、先端が尖っている状態だと、人生の落とし穴に落ちやすくなってしまう。
尖っていると攻撃するときにはいいかもしれないが、それは逆にいうと、人生という落とし穴に落ちやすくなるとも言える。
人に対して攻撃的にならずに、すべて柔らかく対応する丸い人間は、絶対に落とし穴に落ちない人生を送れるんだ。全方位的に人に親切にすることで、リスクを最小限にすることができるんだ。」
みたいな感じです。これも反射で書いためちゃくちゃ適当な言葉ですが、あまり気にせずに、高速に次のにいってください。
他にもいくつか例を出すと
電柱
→「電柱って人生と同じだよね。前から見ている分には、それぞれは独立しているように見える。
しかし、上を見上げると、すべての電柱は線でつながっているじゃないか。これは人と人との関係性と全く同じ。
すべての人は独立しているようで、みんな繋がっている。どこにもつながっていない電柱が何の価値もないように、人と人はつながらないと価値がでない。人生という電柱を作る上で、もっとも大事なのは、とにかく繋がりなんだ。」
信号
→「信号って人生と同じだよね。赤信号のときは止まる、青信号のときは進む、というのは誰でもわかるし、簡単。
でも、一番難しいのは黄色信号のとき。信号でも人生でも、黄色信号のときにどう動くかで、結果が決まってしまう。
進むべきか、止まるべきか。どっちがいいかわからないときこそ、大きく人生を左右する。ただ進むだけでは事故に合うリスクはあがるし、絶対にとまっていては、他の人に先に行かれてしまうかもしれない。
人生の本質は黄色信号のときにこそ現れるんだ」
みたいな感じです。
本当に、なんでもいいんです。出来は気にしないでください。とりあえず「○○って××と同じだよね」というのを先に考えてしまって、その理由を後付で無理やり考える、ということがトレーニングになります。
これをやると、たとえばマンホールをみただけで、抽象化ができるようになります。
「丸いとどの角度からも落ちない。どこか尖らせると強いが、すべてが丸いと、落ちなくなる。リスクを減らすなら全方位的に対策を練ったほうがいい」とか、「どんなものも、とにかく法則が大事。絶対に落ちない形にしておけば、リスクを防ぐことができる。しかし、四角いマンホールをつくってしまえば、いくら運用やルールで守ろうとしても、事故が起きてしまう可能性がある。絶対に失敗しない法則はないか?を考えるのがいい」
とかなんでも言えるようになります。
というわけで
抽象化が得意になるためには、まず「何かとの共通点を見つける」というのがいいと思うので、この練習をしてみるといいと思います。
このブログを読んでいる人にはほとんどいない思いますが、万が一、こういうのを誘える友だちがいらっしゃる方は、友だちとお互いにテーマを出してやってみてもいいかもしれません。
では!
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