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ラブコメを書くのに恋愛経験をしておいたほうがいいのか?

こんにちは!

今日もマシュマロに回答させていただきます!例のごとく「アル開発室会員です」といってくれれば優先的に答えて記事にするというのを試しています。

今回はこんなお悩みです。

ラブコメを書くために恋愛経験は必要か否か】

アル開発室の会員です! 
質問させていただきます!

私は26歳のライトノベル作家(兼業)です。今年でデビューから4年になります。

現在は別の仕事(正社員)で生計を立てつつ、オリジナル作品を作ったり、先輩の作品のスピンオフ小説等を書かせていただいたりしています。

そんな日々を過ごす中で、ふと、かつて担当編集者さんに言われた「◯◯さんはもっと、恋愛とか経験しといた方がいいっすよ」という台詞を思い出しました。

言われた当初は「いや、むしろラブコメを書く時に半端な恋愛経験は邪魔だろ。ていうか、恋愛してる暇があったら小説書いた方がいいだろ」と思って無視したのですが、「経験しないまま否定するのは駄目だな」と思い直し、今は本気で恋愛を経験するために行動しています。(具体的には、ヘアセット、スキンケア、軽めのメイク、ファッションの勉強&流行りの品を購入、街コンへの参加、マッチングアプリの利用等をしています)

ただ、その一方で「これ、本当に意味あるのか? 作家業にプラスになるのか?」という疑問も抱いています。

そこで質問なのですが、ラブコメを書く上で、恋愛経験はあった方が良いと思いますか?

けんすうさんの主観でお答えいただきたいです!

小説をかいた経験などがないのでわからないんですが、一般論的なところを含めて回答していきます!

経験は必要か?

まず、「漫画家は自分が体験したことしか描けない」というのがミーム化したこともあるくらい、「クリエイターは体験しないと作品を作れないのか?」というのはよくある話題です。

この盛り上がりの発端となったと名乗り出ている蛙田アメコさんの記事がそもそも素晴らしいので、まずこれを読むといいかなあ、と思いました。

僕なりにものすごくざっくり解釈すると(上記記事の素晴らしさに到底かなわないのですが)

  • 小説は、「登場人物の色とりどりの気持ちを、感情を、追体験する」というところに価値がある

  • 作品づくりは、日常の中で拾い集めた感情や経験を空想の世界のキャラクターの心情に「スライド」する活動である

  • そのスライドという行為こそが大事であり、本当に描写通りの体験をすることが重要なのではない

みたいな感じです。

なので、こっからは個人的な意見ですが、「いろいろと経験をしたり、体験をしたりすることは無駄にならない(スライドできる元ネタが増えるから)」とは思います。

コスト意識も大事

もちろん「100kmを歩いた時のつらさやきつさを知っているとリアリティを持って書ける」とか「銃を撃った時の感覚を知っていると描写をするときの役に立つ」とかはある意味では正しいと思います。

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