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副業先との条件交渉、いつやる?

こんにちは!

けんすうさん、こんにちは。
アル開発室の会員です。
副業先との条件交渉について相談です。

けんすうさんが繰り返し「目の前のお金に飛びつくのではなく、お金を得るタイミングは先にする方がいい」ともお話されていたのと、
副業先の事業としてもまだ伸ばしどころを探索しているフェーズ(お金が潤沢にあるのではない状況がわかる)というのもあり、契約スコープから外れたことも厭わずにやっています。

そういったことを積み重ねることで信頼いただいている実感もあるので不満はないのですが、こうなるとお金のお話ってしづらくなるなーという風にも思います。

ちゃんとお金を頂くモードに切り替えるのってどういったタイミングがいいのでしょうか?

ありがとうございます!

これ、もうちょっと詳しく書きますと

  • お金をいただくタイミング

  • お金をもらう相手と、そうでない相手

なども関わってくると思っているのですよね。というので、お答えを書きます!

答え

「お金をもらうタイミングがあとのほうがいい」というのは僕がいったことで、今でもそう思っているんですが、その意味合いについて再度説明します。

一番イメージがしやすいのが、金融資産です。シンプルな計算ですが、たとえば一般的な分散投資をしたときの1年のリターンが5%だとすると、10万円あると、年間に5000円づつ増えていきます。

そして、10万円投資して、5000円ゲットしたときに、すぐに使ってしまったら、ずっと5000円しか生み出されません。ちなみに、10年間、ずっと入ってきたリターンも投資に回すと、複利の効果で10万円は64,701円になります。

さらに、シンプルに「今持っている資産が多いほどリターンが大きくなる」という性質があるので、この投資額を増やせばリターンは当然大きくなります。毎月スタバやコンビニで2万円使っている、みたいな人がそれを全部投資に回すと、1年後には32万円になります。これも全部5%のリターンがある投資にして、リターンも使わないと、10年後には、3,683,633円になります。368万円は大きいですよね。

こういうことは、金融資産以外でもおきてきます。すごくシンプルな例でいうと「10万人が見るニュースサイトができたから、死ぬほど広告を貼って、月に1万円入るようにする」としたとします。広告が多くてうざいので、ユーザーはこれ以上は増えないですが、1万円は入ってきます。

しかし、広告はあえて入れずに、良質のサイトとして長くやっていくとします。そうすると、5年後に100万人が見るサイトになったりします。知名度が高いので、今度は「そのニュースサイトの管理者」として講演に呼ばれるようになったりします。講演が1回10万円で、年に5回あったりすると、もう50万円とかになるわけです。5年間年間12万円もらうよりも、5年後のビジネスの可能性がぐっと増えたほうがいい、みたいなケースは結構あるわけです。

基本的には、人間、「今の自分は自分だと思うので大事だが、未来の自分は他人だと思うので大事にしない」みたいなのがあります。なので、今あるお金は今の自分に使ったほうが幸福度が高そうに見えるわけですね。なので、今の自分が飲みたいスターバックスに500円を使ってしまうわけです。

このことについては以下の本に詳しく書いてあります。

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というイメージで話しているんですが・・・、これは「常にお金をもらうのは遅らせるほうがいい」というわけでは当然ありません。

たとえば、質問主さんの状態だと

  • お金が潤沢でない探索フェーズの企業の副業をやっていて

  • スコープ外の仕事も結構やっている

だと普通にお金をもらったほうがいいケースの可能性も多いにあります。

要は投資として何がいいかを考えること

要するに、大事なのは「投資として、何をするのが一番合理的か」という話になるわけです。そして、そこがとても難しいわけです。

今回でいうと

  • このまま信頼を積み重ねた時に大きなリターンがあるような状態を狙うか

  • 今、普通にお金をもらっておいて、そのお金を別に投資をしたほうがいいか

は微妙なところなんです。イメージ、月10万円分の仕事をしているけど、そこを5万円でやっている、という場合「それを1年やると60万円だが、その60万円分をもらわなかったから、そのあとに役員待遇で採用され、年収が1500万円になる」とか「ストックオプションを得られる」とかもあるかもしれません。

しかし、恩を忘れて何もない場合もあるでしょうし、うまくいかなかったら特に何もリターンがない可能性も多いにあります。

年60万円をちゃんともらっていれば、それを別の投資、たとえば「他の会社の副業もやって、それを0円でやってあげる」とかでおいしい思いができるかもしれません。

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