ネットの記事メディアがだいぶ辛くなってきている感
こんにちは!
ちょっと緩く書くんですが、昨今のインターネットの記事メディア、だいぶ大変なことになっているなあ、という感じがします。
アドブロックの影響
その理由の一つは、広告周りです。色々な問題はあるんですが、一番大きいのが「アドブロック問題」ですね。
アドブロックとは、「広告を表示しない」ということです。iOSを使っていると、そういうアプリもありますし、パソコンでも「Brave」とか「Arc」などの人気ブラウザはデフォルトで広告がオフになっています。
僕はAndroidで、Firefoxモバイルを使っているんですが、これも同じく、広告がデフォルトでオフになっています。
という感じで、もはや「ブラウザアプリをインストールすると、広告が常時オフになっている」という状態です。元々パソコンやスマートフォンに入っているものを使っている時は当然出ますが、ちょっとでも嫌気がさしたら、広告をオフにしてくれるブラウザを入れれば快適なインターネット生活が送れてしまいます。
さらに、広告がオフになるということは、無駄な回線の容量を使わないで済みます。ギガに余裕がない人ほど、広告をブロックしよう、となりますよね。
となると・・・。広告をメイン収入にしている記事メディアは収益が下がってしまいます。収益が下がると、記事の品質を下げざるを得ません。
具体的にいうと、「テレビやラジオの切り抜きを記事にする」などです。「この芸人が、ラジオで、こう言ってた」みたいなのをニュースにするわけですね。
悪どいものになると、わざと刺激的なタイトルをつけ、「ギリギリ嘘ではないが、かなりミスリーディングしてしまう」ものとかを作ってしまいます。「けんすう、衝撃の大暴露?!実はアレが好きだった」といったタイトルで、結論が「意外とうどんが好き」みたいなラジオの話を切り抜く、みたいなやつですね。
こういう記事自体の評判もありますが、これの問題は「誰でもすぐに真似できること」です。もはやラジオを聴いていなくても、他者が書いた記事をそのまま引用して記事にする、とかもあるみたいです。そうすると「ラジオの切り抜き記事を書いても、10サイトに模倣されて、PVが集まらない」とかが起こります。
するとさらに収益が落ちる・・・という感じですね。
収益が厳しくなったメディアはどうするか?
さらに悪いことに、アドブロックで広告収益が落ちると、記事メディアは何をするかというと、「広告を増やす」「派手な広告をつける」です。
アダルトの広告、ずっとついてくる広告、全画面を占める広告、1ページに何個も広告がある、などです。
収益が落ちているから、なんとか増やすしかありません。その結果、こういうことが起こります。
すると、ユーザーからさらに嫌われて、アドブロックを導入する動きになります。さすがに耐えられないよ、というふうになるわけですね。
もちろん、そんなメディアばかりじゃなくて、Publickeyさんなどは、良質な記事を書いている一方、適切な広告だけにすると言っています。
スマートフォン端末系で、僕が一番良いと思っている「すまほん」さんでも、同様のことを言っています。
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