スキルを身につけるより先に自分の武器を最大限使うところからのほうがよいのでは

若手ビジネスマンや、逆に40歳50歳で職歴がない人とかから相談をされることがたまにあるのですが、だいたいのみんなが「スキルを身につける」話をするんですよね。

スキルを身につけるといろいろな世界が広がるので基本的には賛成です。たくさん勉強するといいことがあります。

一方で、今自分の持っている武器を最大限活かしていない人が、やたらとスキルを身に着けても無駄になったりすることも多いんですよね。ゲームでいうと、戦士という職業なのに、攻撃系呪文の弱いやつを覚えるみたいなもんで、「それ使いみちなくない?」みたいなことがあったりするわけです。

というわけで、スキルを身につける前にしたほうがいいんじゃないかということを書いてみます。

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僕は、基本的には世の中のほぼ全員が「武器を持っている」状態だと思っています。

「職歴がない50歳です。私には何もありません・・・」みたいな人もいるんですが、逆に「職歴がない50歳」ということを活かすことを考えたほうがいいわけです。武器を生かして「行動する」のがよいです。

たとえば、20代前半の男性が、有名になりたいから上半身ハダカでいろいろなところでジャンプした写真をInstagramにあげる、とやっても、元気な若者だなあ、くらいにしか思われなくてあまりブレイクしなそうです。しかし、職歴がない50歳の男性が、「人生逆転するにはこれしかない」といいながら、いろいろなところで必死の形相でジャンプしてたら、ちょっと興味をひくし、話題になりそうじゃないですか。

どんな人にも武器があるような気がするんですよね。その武器をまずどう活かすかを考えて、その武器をさらにレバレッジをかけられるスキルを身につける、というほうがいいと思うのですよ。

さっきの50歳職歴ない人の例でいうと、ジャンプしている写真が話題になって少しでも有名になったら「50歳職歴なしでも、人生を好転できる」みたいな感じで本を出したり、講演をしたりできそうなので、文章力を学んだり、スピーチ力を身に着けたりすると、よりうまくいきやすくなるのです。

何もスキルがないとある高校生は、お金を稼ぎたいから「渋谷の駅前で、同じ年くらいの女子高生に話しかけて、スマホのスクリーンショットを撮って送ってもらう。それをまとめて、企業に売る」というのをやってたりしました。これは同世代だから、話しかけられても女子高生が警戒しないわけです。

スキルはたいしていらない行動ですが、僕とかがやったら犯罪しているみたいに見えちゃうのでできないことなのです。

というわけで、自分の武器を見つけて(必ずあります)、それを活かす方法を考えるのがスキルを身につけるよりも先にやったほうがいいと思っています。

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ちなみに、自分の武器を活かそう、と考える時に有効なのが、「物語としてどうか」で考えるべきです。世の中、とにかく消費できる物語を欲しているのですが、物語には設定が必要です。自分のという主人公がどういう設定かをまずは把握して、その主人公がどう動くとおもしろいか、を考えるといいのではないでしょうか。

「おもしろいとは何か」というのが思いつかない人は「設定と一番ギャップがあるのは何か」で考えるといいかもしれません。自分が持っている設定をリストアップしてみて、それと一番ギャップのあることを書いてみて、そのギャップが大きいものが、行動するとおいしい分野です。

超有名人がいきなりインターネットのコミュニティに出現したら驚かれますし、超若い人が、高齢者しかやらないスポーツをやったら注目されるわけです。

そのギャップを掴み、あとはどう「物語を転がす」かを考えるといいのかなーと思いました!

というわけで、スキルのことで悩む前にやったほうがいいんじゃないかなーということの紹介でした!


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けんすう
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