[PR] 最近の Google デバイスが五感に訴えてくる理由を把握した

はじめに

こんにちは!けんすうと申します。ずっと長らくインターネット業界で活動をしているのですが、インターネット好きに関連して「スマホやデバイスを買いまくっている」という一面もあります。

小さい頃からデジタルデバイスのプロダクトのデザインに関して、僕はかなり興味があり、大人になってから色々なものを買ったり、試したりするのをかなりやっています。

一方で、見た目や触り心地や使い心地などにこだわりもあって、少しでも違うところがあるとすぐに買い替えてしまうというのもあり・・・。一時期はスマホを年に10-20台くらい買い替えていました。イヤホンも同じくらい買い替えまくってたりしました。

ピンとこないとずっとこういうことをしてしまいます。

んで、スマホ、スマートウォッチ、イヤホンは全部最近、 Google のもので統一しているんですが(連携するデバイスの統一感とかも気になるタイプ)、最近の Google のデザインはちょっと突き抜けた感じがあるなあ、と思っているんですね。

「今回の Pixel のデザインいいっすね!全色買っちゃいました!」とか Google の担当者の人に言ったら「なんで?!」と言われたことがあるんですけど、気にいるとそういうことをします。

そんなこんなで Google さんと話してたりしたら、「そんなに好きなら色々教えちゃる」みたいな感じで、色々教えてもらったり、招待してもらったりして、なんとなくわかってきたので、それを書きたいなと思います。

感覚に訴える方向になっている?

検索しかなかった時代の Google のプロダクトは、かなり強めの「機能美」という感じでした。計算され尽くされた使いやすさ、スピード、使っていてストレスがない、というイメージです。

ある意味、それが Google のデザイン哲学だったと思うのですが、それはそれですごく共感するところでした。機能美的なものも好きなので。個人的に Nexus 時代から Google のスマートフォンはおそらくほぼ全て購入していて、かつホームデバイス、タブレットなども含めると、相当数買っているんですが、Webサービスやソフトウェアだけじゃなくて、物理デバイスでも同じ雰囲気がありました。

ただ、それは「質実剛健」的に真面目だというのが強かったのか、「機械を触っている!」という感覚が強かったんですよね。機械触っている感は嫌いじゃないのでいいんですけど、なんとなく「生活に密着したデバイス」という感覚は薄かったように思えます。

しかし、、ここ数年の Google によるデバイスイメージは、なんか感覚に訴えてくるな、という感じがあったんです。

デバイスのデザインというと、やはり最初は「見た目」なんですが、一日の長い時間、身体のそばに置いてあり、触ったり、聴いたりすることが多いので、他の感覚器官も多く使います。おそらく、この辺りへの重要度の比重が変わったのかなと。

例えば、新作の Pixel Buds Pro 2 などは、かなり丸みを帯びた形になっています。机の上に置いてあるのですが、打ち合わせ中などに気がついたら触って手の中で転がしたりすることが多くあるんですが・・・。

建築家である永山祐子さんと、 Google の​ハードウェアデザイン責任者の Ivy Ross さんとのVOGUEでの対談の動画を見ると「川の石を意識した」と言っていました。

https://store.google.com/intl/ja/ideas/google-pixel-ivy-ross/

「川の石を拾った時の手触りみたいなのを意識して作っている」と。

確かに、触り心地もツルッツルなわけでもなく、だからと言ってマッドすぎない、妙に手に馴染む川の石(ツルツルしたやつ)を拾った感じにそっくりです。

これで「あーなるほど」とすごく納得したんですが、デジタル感がかなり薄れているんですよね。とりあえず持ち運ぶぞ、という時に違和感がない。

そして、上記のリンクに載っている、nendo 佐藤オオキさんとの対談動画でも「生活に溶け込むのが大事」と言うことを言っています。

佐藤さんも「なんか自然物に近いなと感じます」と言ったようなことをおっしゃってたんですが、これは僕も同じように思っていることで、、

特に今回の Pixel 9 シリーズは、相当触ってて気持ちがいいんですよね。結構、ずっと撫でたりしちゃう感じです。ケースもつけたくない感じなので、ずっとつけていません。触覚にすごく拘っている感じがします。

ものすごいシンプルに言うと、今の Google のハードウェアの哲学は

  • 自然から学んで

  • それを五感に落とし込んで

  • ハードウェアをデザインする

みたいな感じなんだろうなと。

五感を感じる Google Pixel: Home of Design に行ってみた

んな感じで、 Google のハードウェアいいっすよねー!みたいなので話してたら、「なんかそういう場所があるから行けばいいじゃない」とお誘いいただいたので、行ってきました。「 Google Pixel: Home of Design 」というところです。

​Google ハードウェアの​デザイン哲学​「エモーショナル デザイン」を​全身で​体感できる​コンセプトハウス、らしいです(2025年1月末までの限定的なもの)。

最初聞いた時に、全然ピンとこなくて、「ん・・・?」となったんですが、行ってみると、あー、となりました。

例えば、ここは「 Porcelain 」という名前のリビング的なんですが、触り心地の良いクッションとソファが敷き詰められていて、そのまま外が眺められる場所になっています。なんか触り心地がいい!と言う感じです。

「 Hazel 」という名前の和室は、なんか薄暗くて、プロジェクターとともに音が流れてて、音の世界に没頭できる感じでした。AIによるメッセージとかがたまに流れたりして不思議な場所ですが、なんか空間として、音に包まれているような感じがします。

書斎は Google Pixel 9 シリーズの​カラー​「 Obsidian 」​、つまりは黒曜石をモチーフにしたところになってて、絵を描けたり、アートを眺められたりと、クリエイティブな気持ちになれるところで、

ベッドルームの「 Wintergreen 」は今の気分や感情を指定するとその香りを選べる、みたいになっていて、好きな香りに包まれて寝ることができる場所でした。

そしてダイニングルームでは Google Pixel 9 シリーズの​カラー​「 Peony 」​(芍薬)と​「 Rose Quartz 」​(紅石英)が置いてあり、その色にあった和菓子が用意されていたりしました。

メッセージとしては、身も蓋もなくいうと「プロダクトを作るときに五感を意識しているよ」と言うことだと受け取ったんですが実際に体験をすると、プロダクトデザインの思想がより伝わりやすかったです。

スマホの Pixel も Buds Pro2 も、 Pixel Watch も、なんか「色が絶妙にかわいくで、透け感がある」みたいなのとか「触り心地がいい!」みたいなのは感じてたんですが、「自然のように、生活に溶け込む感覚なんだな」と言うところまで理解度が進みました。

いかに生活の中で浮かないデバイスか

歳をとったからかもしれないんですが、より持ち物に対してうるさくなっている自分がいて、、

しっくりこないデザインのものとか、触り心地が良くないものとか、そういうものが許せない感じになっています。

人とか食事とか、そういうのに対してはかなり寛容というか、かなり気にならないタイプなんですが、持ち物に関してはすごくこだわりが強いんですけど、(だからたくさん買ってためしちゃう)

その中で、 Google のデバイスが、スマホでもイヤホンでもスマートウォッチでも日常使いとして勝っているのは、「生活への溶け込み具合」が高いからなんだろうなあ、と思いました。例えば、 Pixel Pro 9 Fold とか寝る直前まで使っていますし、 Pixel Watch は寝る時に必ずつけているので、少しでも気に食わないところがあると嫌なんです。

それが違和感なく溶け込んでるのは、自然の感覚を取り入れてるからなんだろうなあ、、と思いました。

この動画でも説明されている通り、素材や質感などにめっちゃこだわっているんですよね。デザイン哲学が惜しみなく語られててわかりやすいです。

大変申し訳ないんですが、 Ivy Ross さんという方を今回まで存じ上げなかったのですが、 YouTube を見たり、デザイン哲学について話してるのを見て、めっちゃ共感できるなと思ったので、今後の Google デバイスも本当に楽しみになっています。

欲を言うと、「 Google 純正のキーボード」とか「体重計」とか、もっと色々なデバイスが出るといいのにな・・・と思っていたり。

というわけで、「 Google とデザイン」って意外と結びついていない人もいると思うのですが、今の Google のプロダクトデザイン、めっちゃ面白いですよ、という紹介でした!

いいなと思ったら応援しよう!

けんすう
サポートされたお金はすべて、クリエイター支援のための会社運営に使われます!