これから影響力を持ちたい人は何から発信するといいのかを考えてみた

最近「影響力を持ちたい!」という人が増えている感じがします。もっと端的にいうと「お金を持っている人よりも、フォロアー数が多いほうがえらい」という感じの世界観です。「何者かになりたい」というやつですね。

人生ゲームも、お金じゃなくてフォロアー数を競うようになっているようです。時代ですね。

新元号を冠した「人生ゲーム+令和版」が2019年6月に発売。戦略性をプラスし,“お金”ではなく“フォロワー”数を競う新シリーズが登場 - 4Gamer.net 

じゃあ「影響力を持つにはどうしたらいいのか?」という話です。お金持ちになるためにはどうしたらいいのか?という本は世の中で死ぬほど出ており、だいたい言っていることが同じなのですが、影響力を持つ方法っていうのはあまり世の中にないなーと思いました。

というわけで、僕も正直、まったくわからないんですが、みんながいろいろ考えて書いていくうちにこういうものは出来ていくものなので、拙いながら書いてみたいと思います。

物語の時代?

以前、こんな記事を書いたりしてしました。

これは何かというと、マーケティングのフレームワークです。簡単に説明しちゃうと、何かを知ってもらう時に、今みたいなSNSの時代だと

- Discovery(発見)

- Response(反応、共感)

- Experience(体験)

- Story(物語化)

- Share(共有)

の順で興味をもってもらうのが大事だよ、という話です。

おそらく、影響力を持つのも、この順番でやったほうがいいと思うのですよね。

しかし、ここにある「物語化」というのが、みんなの目にとまりやすいのか、すぐに自分の物語を語り始める、、ということをよく見るようになっています。

自分の物語を話すと、共感されて、影響力が増えるのでは・・・と思ってしまっているのかもしれないんですが、、、

ほとんどの人は、話を聞いてもらえていません。

当たり前ですね。みんな、知らない人の物語を聞くほど、暇でもないし、興味もないからです。

たとえば、ある程度の知名度がある人が物語を話し始めたら、聞いてもらえるかもしれませんが、知らないAさんの、学生時代の経験や、辛かったことをいきなり言われても、めちゃくちゃどうでもいいんですね。

一言でいうと「物語を話すのが早すぎる」ということです。

物語はいわば、後半にすべきものなのに、いきなり物語を語り始めると、それは無視されますよね。

個人発信のコンテンツの種類

となると「じゃあどうやって発見してもらったり、反応を得ればいいんですか?」となります。

ここで多くの人が「結局、影響力がないとダメなのね」と諦めてしまうのですが、比較的やりやすい方法はあるかなーと思っています。

まずは、個人で何かを発信しないとはじまらないわけなので、そこから考えます。

これは、ブログやYouTubeでもなんでもいいんですが、個人が発信するコンテンツは大きく4つにわけられるかなーと個人的に思っています。

- Idea(企画)
- Story(自分語り・日記)
- Opinion(意見)
- Information(情報)

一つづついきます。

IDEA - 企画

Ideaは企画です。YouTubeで「お風呂に、入浴剤を100個いれてみた」みたいなやつですね。

STORY - 物語

Storyは自分語りです。自分の半生を語るような長いものもそうですし、「今日はパンケーキ食べたよ」という軽い日記もここです。

OPINION - 意見

Opinionは、意見です。この問題について自分はこう思う!だったり、映画の感想とかもここです。

INFORMATION

Informationは情報です。人の役に立つ情報を提供するイメージです。ニュースとかもこれですね。

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で、多くの人が陥りがちなパターンを紹介すると・・・。

IDEAのミス:「狙ってスベる」

新人YouTuberなどにありがちなんですが・・・。おもしろネタをやろうとしても、素人がやったおもしろネタはほとんどが見られません。

企画のプロがやっているもののモノマネだったり、他のYouTuberのモノマネだったりすることがほとんどですし、企画・内容・しゃべり・編集のすべてが高いレベルでないと上位には来ません。

さらにここはレッドオーシャンなので、もはや、マーケティングをどうやるかのほうが大事なので、難易度が桁外れに大きくなっています。

素人がここで発見してもらえるのは、新しい形態のSNSなどが出た黎明期のみです。YouTubeの黎明期、Instagramの黎明期、TikTokの黎明期、といった感じです。

STORYのミス:「いきなりSTORYを語り読まれない」

これは先程いいました。当たり前ですけど、知らない人のブログ、相当話題でもなっていない限り読まないですよね。世の中にはこういうブログが大量にありますが、ほぼ読まれていないと思います。

ここから注目を浴びるのは、相当な物語じゃないとダメですし、相当な物語でも、読まれないものがたくさんあります。

OPINIONのミス:「 無視される」

これも当たり前で、知らない人が、ニュースに対して怒ってても、相当な筆力があったり、観点がよくないと読まれないですし、そもそも発見されないのでコンテンツがよくてもスルーされます。

ちなみにニュースに対して意見を言うの、めちゃくちゃみんなやりがちなんですが、あまりニーズありません。少なくても「ニュースにたいして、うまいことをいう人」というポジションは人気が出づらいのです。

もし人気がでたとしても、世の中の意見とはずれた場合に、袋叩きにされたりするポジションです。そうなると、世間の風を読んで、迎合し続けるようになるか、みんな読まれるために過激になって、どんどん精鋭化していき、最終的に、すごい極端な言論を言い続ける人になるかのどちらかになっちゃいます。

じゃあどうするのがいいのか?

というので、みんな、自分が大好きなので「自分の物語を聞いてもらいたい / 自分の考えた企画をやりたい / 自分の意見を聞いてもらいたい」となっていて、誰からも無視されてしまう、という状態になって、最終的にあきらめてしまうのです。

で、これを解決するにはかんたんで、読んでいる人はもうお気づきだと思いますが、影響力がない状態の初期では、「Information(情報)」に特化するのがいいと思いました。

影響力というのは、いわば信用です。信用を取るために「なんか有意義だな」って思ってもらうのが、おそらく一番簡単です。

こういうことをいうと「企画(IDEA)がすごいから信頼してもらえる」「自分の物語(STORY)がおもしろいから信用してもらえる」と信じている人がかなりの割合でいるんですが、、、

まず、「アイデアがすごいから信頼してもらえる」なんですが、僕は投資もしていることから、日々、たくさんのアイデアを聞きます。

しかし、アイデアのほとんどは聞いたことあるやつです。本当にアイデアってかぶっています。「これは自分が思いついたすごいアイデアなんですが・・・」の99%がマジで普通です。

BANKの光本さんみたいに、何度も起業したり、ビジネスを立ち上げてる人の場合は別ですが、だいたいのアイデアを出す人が、アイデアを出す訓練も経験もしていないので、当たり前です。

そして、「自分の物語(STORY)がおもしろいから信用してもらえる」ですが、自分の物語のおもしろさは、ほとんど伝わりません。というのも、過激な物語が世の中には溢れているからです。

たとえば、なんでもいいんですけど、

「幼いころに父が出ていってしまって、そこから貧乏生活。荒れた中高を過ごしたけど、友人の死を経験し、一念発起して、奨学金をもらい大学へ。そして、これから社会を変えるために起業します!」

というのを聞いたらどうでしょうか。

たしかに大変だなあ、えらいなあ、と思うと思うんですが・・・。正直、「よくありそうな話だなあ」と思ってしまわないでしょうか。

もちろん、自分にとっては特別な出来事です。感情移入も半端ないです。強烈な体験といっていいでしょう。

しかし、世の中に、こういう情報が溢れすぎていて、相当特異でないと、物語だけで注目を浴びるのは困難です。

なので、最初にすべきことは、信頼を得ることです。そこで、Informationを出すのです。

たとえば、あなたが「日本のよいものを海外に売りたい」みたいな事業アイデアがあったらなら、その成功例を、わかりやすくブログにまとめて、毎日公開する。いろいろな人に取材したり、調べたりして、インターネットに載っていない情報を積極的に出していく。そうすると、情報を得たい人たちはたくさんいるので、だんだんと読まれるようになってきます。

ひたすら、Informationに特化しておくと、「これは便利だから読もう」みたいな拡散をされますし、「こういう情報をひたすらブログにかいているんですが」と人に連絡したときも「この人は情報をたくさん知っているからうまくいきそうだ」とか「情報をここまで発信できる人はうまくいきそうだ」という信頼を得ることができます。

そして、多くの人に知ってもらってから、はじめて、Opinionを出したり、Storyを話したりするのです。

Informationの出し方

ちなみに、Informationの出し方も、いろいろあります。

おすすめは

1. まだ日本のネットにない情報を出す
2. 特化型サービスにうつりゆくサービスでがんばる

の2つです。

ここでポイントなのは「ネットにでていない情報を出す」ということです。

たとえば、中国について発信しているこうみくさんという人がいるのですが

中国の現地の話題って実はあまりないので、一気にフォロアーが増えました。こういうので、読者が1万人でもついていれば、それは相当なパワーになります。

で、2つ目は、特化型サービスにうつりゆくサービスでがんばるという手法です。

たとえば、「LIPS」という化粧品の口コミサービスがあります。

急激に力を伸ばしているLIPSですが、この中で、インフルエンサーたちが生まれています。

InstagramやTwitterなどの総合サイトは、影響力を失ってきているという話があります。PC時代には「総合サイトが流行る→専門特化型が流行る→新しいデバイスにシフトする→総合サイトが流行る...」という流れがあったのですが、スマホでも同じことが起きているのかもしれません。

Instagramインフルエンサーは急激に力を失いつつある - GIGAZINE

この専門特化型にシフトする瞬間は、競争相手もいなく、初動で動いた人がお得なフェーズなので、今は狙い時かなーと思います。

なので、コスメ好きだったら「LIPS」、車好きだったら「CARTUNE」、映画好きだったら「Firmarks」みたいなところで頑張るといいんじゃないかと思います。

終わり!

【注意】 ポジショントークゾーン

※ここから先は、どうあがいてもポジショントークや宣伝ぽい感じになるので、ポジショントークを読むのが嫌いな人は読まない法が良いと思います。

僕は、漫画サービスの「アル」というのを運営しているんですが、、、

この「アル」には「漫画の好きなところ」とか「好きなコマ」とか「を投稿できる機能があります。

で、内緒なんですが、ここだけの話、近いうちに、ユーザーのフォロー機能がつくのですね。最近、色々考えて、やっぱりそうするべきだなーと思ったのです。

そうすると、ここから、漫画のインフルエンサーが生まれるようになるはずです。

今、TwitterやInstagramでインフルエンサーになるのは大変至難の技です。そして影響力も弱まっています。

さらに、賢い人は「次は専門型のサービスでインフルエンサーになることだな」と気づいているのです。先程も書いたとおり、黎明期が一番おいしいのですね。なぜなら投稿者が少ないので、そのサイトで目立ちやすく、人を集めやすい。人が集まると影響力があがるので、どんどん発信力があがる、ということです。

ライティングスキルなどは、やっていくうちに伸びるのです。

というので、僕がこういうことに気づく前から、アルで、漫画の好きなところとか、コマを投稿したりするのをやっている人たちがすでにいて、みんな頭がいいなあ、と思っているわけです。

というわけで、マンガ関係とかで影響力を伸ばしたい人は、ぜひ、今のうちからアルで投稿しておくといいかもしれません。まだアプリの出来は全然なんですが、あと3ヶ月くらいで魅力的なサービスになるような気がします。

という感じで、「おいしいことがあるよ」という感で書いてありますが、とにかくインストールして投稿してください!お願いします!(必死)😭


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