起業自体が目的でも大丈夫じゃない?的なこととか、いろいろ書いてみた

例によって、18歳で大学をやめて、起業します!といった人のブログが話題です。

4ヶ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ。 - いしだの話 

いきなり冷たいことをいっちゃうと、僕は、全然しらない他人が起業しようと大学にいこうと、あまり熱くなれなくてですね、多くの人がアドバイスしたりやめたほうがいい!といったり、やったほうがいい!といったりしているまでの熱量はなかったわけです。

しかし、僕は「学生で起業をして」「新卒で大企業に入って」「そのあとまた起業して」「今大企業の下にいる」という経験をしているわけで、その経験から伝えられることがあったら伝えたほうが優しいんじゃないかと思ったので、自分の経験とかから役に立つことを書こうかと思いました。

1:就職するのはそんなにレールじゃない

レールに沿った人生は嫌だ!というのは気持ちはわかります。ただ、会社に入るって言うほどレールに沿っていないんですよね。

僕は自分の企業だと2社、人の企業だと3社しか知らないのでアレなんですが、会社によっての雰囲気とか全く違いますし、その中の職種でも全く違うんですよね。僕のいたライブドアの人たちとか、リクルートの人たちは、レールにそっているかというと、ものすごいはずれている人が多かったです。めっちゃトリッキーでした。

また仕事相手の電通の人たちとかヤフーの人たちも、飛び抜けて気が狂っている人とか多かったので、楽しかった記憶があります。

そういう人たちと会ってみたりするのもおもしろいかもしれないなあ、と思います。

2:起業が目的でもいい

よく「起業が目的だと意味がない、起業は手段のはずだ」という話があります。

これはその通りといえばその通りなんですが、大学にいくのだって、会社員として就職するのだってそうなんですよね。

大学いくときに「この勉強をして将来こういう職につくために、こういうことをしたい」とまで明確にきまっている人って、2割未満じゃないかと思うんですよね。僕とか、何も考えていなかったですからね。「経済学部だと就職に有利そぅ!」くらいしか思っていませんでした。

会社員として就職する時もそうです。「世界をこうしたい!」とかじゃなくて「とりあえずみんな就職しているしな」「就職しないと生きていけないしな」くらいの人のほうが多いんじゃないかと思うんですよね。

起業もそんなもんでいいのかなあ、と。

起業する時だけ「何がしたいんだ」「社会をどうしたいかというものがないのは、単なるファッション起業だ」と批判されちゃいやすいんですが、僕の友人で電通とかテレビ局に勤めている人達も、最初は「かっこいいから」「クリエイティブっぽいから」「モテそう」だったりしたんですよね。起業も入り口はそんな感じでもいいんじゃないかなと。

たとえば、アイドルを見て、私もなりたい!と思っている人に「なんでアイドルになりたいの?アイドルは手段でしょ。アイドルになって何がしたいかの中身が重要でしょ」と言っても、しょうがないですからね。

僕の周りには起業家がすごい多くて、それで一定の成功を収めている人も多いのですが、「これをやりたい!」といって起業した人より、起業してから、自分が何をしたいかを突き詰めたり、とにかく成功のためにもがいてたり、社員のメンバーと話ながらビジョンが決まって入ったりするケースもたくさん見ます。これも感覚的に、これをやりたい!といって最初から決まっている人は、なんか2割くらいです。

楽天の三木谷さんだって、雑な言い方すると「出世したほうがえらいとおもっていたんだけど、アメリカいったら起業家のほうがえらいという感じだったので、自分も起業することにした。地ビール販売かECか迷って、ECモールにした」とかですからね。やりたいことがあって起業したわけじゃなくて、起業が目的なわけです。

もちろんやりたいことから決まって起業する人はブレないんで強いです。スクーという教育ベンチャーをやっている森社長とかは「世の中から卒業をなくす」と起業時から一貫して言っているのですが、すごいかっこいいです。

ただ、全員がそうでなくてもいいのかなあ、と。はじまりが大人から見て程度が低くても、暖かく見守るっていうのが大事かなと思っているので「起業が目的なんて・・・」という人の意見は、まあわかるのですが、無視していいんじゃないかな。

3:ブログは割と大変

Twitterでも書いたんですが、ブログで食っていこうというのは割と大変です。

上記の人は「誰でも簡単にクリエイターになれる・コンテンツをつくれるようになるプラットフォームをつくりたい」というので起業をする、という目的があるのでちょっと違いますが、割と「大学をやめてブロガーになります」という人が多いので、ここは意見を書いておこうかなと。

というのも、あれって門が狭い分野だと思っているのですね。ブログで50万を稼ぐっていうのは、かなり一握りかつ上位の人たちだけだと思っていて。そこそこブログかける僕でも、たぶん月50万を1年続けるのとか無理です。瞬間的にがんばって月30万がやっとだったので、あ、これ費用対効果悪いなというのが正直なところ。

一方で、たとえば、フリーのエンジニアで月50万稼ぐ、というのは非常に現実的です。3ヶ月くらい勉強してある程度かけるようになってから、20万くらい毎月稼ぎながらスキルを磨いて、1年後には50万くらいまで到達する、というのは、努力すれば比較的見えやすいルートです。

ブログは、ある程度のセンスも必要ですし、メンタルも必要ですし、自分の何かを削って書くことが多いので先行投資も必要です。

無理とは言わないんですが、ブログを主軸にできるのは、かなり限られた席だということは知っておいてもいいかもしれません。

というので、おすすめは、ブログをレバレッジにすることです。何かの職種×ブログという掛け算になると、いいのかな、と。上記で紹介したブログの方は、文章センスありそうなので、起業とブログをかけあわせてPRしていくのはいい方向かと。

4:ブログが炎上したのはめちゃくちゃおいしい

ブログが炎上したことはめちゃくちゃメリットです。犯罪をおかしたり、人を傷つけるようなことを意図的に書いたりする炎上だとアレなんですが、自分の人生をこう決めたよ、というエントリにすぎないので、この炎上はいろいろ使えると思います。

まずこのタイミングで「こういうブログ書いたものですが、、」というと、人に会いにいける可能性が高いです。はてなブックマークとか見てそうな人とかだったら「あ、読んだよ」となる可能性が高いわけで、知り合いになりやすい。

イケダハヤトさんとかはあちゅうとかのブロガーの人たちとか、起業家とかに会いにいける非常に大きな切符を手に入れているわけです。そういう人たちも起業した時に、いろいろ周りから言われる人たちだったので、支援してくれたり応援してくれたりするかもしれません。

なので、今のタイミングで、いろいろな人に連絡しまくって、会いに行きまくって話を聞いたりいろいろ教わったりするといいのかな、と思いました。

また、のちのち炎上したことが話のネタとして非常においしくなります。もう15年も前なので、アレなんですが、僕も1ch.tvというのでそこそこ炎上していたのですが、大人に罵倒されまくるとかの経験ってすごいよかったんですよね。笑い話にもなりますし、1ch.tvのおかげでいろいろな人と会えたりしたので、そういうポジティブな使い方をすればいいのかなと。

5:大人の意見は聞きたいものだけ聞けばいい

この記事を読んでもらってもわかるように、しょせん人間は、自分の経験からのバイアスがかかりまくるわけです。

僕が考えるベストって「リスクがない大学時代に起業して、失敗も成功も学んでおきながら、リクルートみたいな起業に必要なものを学びやすいところに3年くらいいて、そこから起業するといい」みたいな感じなんですが、なんてことはなくて、僕の経験そのまんまなだけなんですよね。

学生時代に起業して超うまくいった人は「早く起業しろ」となりますし、大企業にいって人生うまくいっている人は「大企業は最高だ」となるだけなのかなと。

あ、あと周りの影響もあります。僕の周りの起業家って、まあ、こういってはなんですけど、そのへんの会社員よりもダメな人が多いんですね。大丈夫かなあ、、と思うんですが、ほぼ大丈夫な上に、大成功しちゃったりするパターンも多いんです。

なので、大人の意見っていうのはバイアスかかっている前提で見たほうがいいわけですね。

今回みたいに、いろいろな人が、いろいろなところで意見を無料でくれるっていうのは非常にお得なので、集めまくって、自分の使えるところの情報だけ使うのがいいと思います。

というわけで

まあ、2ヶ月くらいしたらネットの人たちもほぼ忘れるでしょうし、自分もどうでもよくなると思うので、いい具合に、会社経営をがんばってほしいなと思うこの頃です。

がんばってくださいー!

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けんすう

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