見出し画像

人の狂気を真似するな

こんにちは!

なんというか、よく「成功する人はこんなに狂気のようなことをやっている」みたいな話って聞きませんか?

たとえば「とんでもなく細部にこだわっている」とか「あり得ないくらい大量の作品をチェックしている」とかです。

で、こういうのを「自分も成果を出したいので真似しよう」みたいに思う人がいるんですが・・・。だいたいのケースうまくいきません。

たとえば、とある有名映画監督が「何がいい映像だかわからないから、100回撮影しなおす」というのがあるとします。役者は嫌なので、すごいつらいというので評判になったりします。

しかし、このやり方だけを真似ても「単なる無能な監督」として見られてしまいます。

「人の狂気部分だけに憧れて真似をしても大体のケースうまくいかない」ということになるんですね。

なぜか

というのも・・・。人から見える「狂気」というのは、自分は合理的だと思ってるけど、他の人からは狂気だと思われているだけにすぎなかったりするんです。

映画監督は、とにかく映像にこだわりまくって、インパクトある画を撮りたいから何回もとっているわけで、それはその人から見たら合理的な判断なんですね。スティーブ・ジョブズがデザインに異常にこだわったりするのも、それがその人の美的センスであり、それが顧客に響くと思っているからです。

実際に、それで評価されているので、そこはある意味「狂気ではなくて、普通に合理性としてやっている」ということになります。

たとえば、僕でも「本を出したら、言及している人に全員にいいねをする」とか「本に対しての質問があったら全部に長文でレスをする」とかは合理的だと思っているんですね。

たとえば、先週出した物語思考でいうと、

LINEのオープンチャットで、書いていないことまで含めて、長文でレスをしまくっています。これも「こういうビジネス書とかって、やってみるとわからないことや詰まってしまうところがたくさん出てきてしまうけど、それに対して著者がサポートしたほうが評判もあがるし、売れ行きにつながるじゃん」と思っているからやっているわけです。

LINEのオープンチャットはこちら

でも、人によってはこれが狂気に見えるらしいんです。僕とかは「書いた本のことはわかるし、単に文字を書けばいいだけだから楽だし、売れ行きにつながるなら合理的では」と思っているんですが「そんな知らない人の質問に答えるなんてできない」という人もいます。

ここから先は

1,224字
けんすうの視点でわかりやすくまとめた記事が毎月20本ぐらい読めます。ビジネス書1冊ぐらいの金額で様々な話題をキャッチアップできて便利です!

アル開発室

¥980 / 月

【全記事読み放題】クリエイターエコノミーの事業に挑戦しているアル社の裏側を知れるマガジンです。代表けんすうが、やっている事業の裏側やリリー…

サポートされたお金はすべて、クリエイター支援のための会社運営に使われます!