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距離が近すぎる人による簡易的なキャラクターを求められるインターネット

けんすう

こんにちは!

今日はちょっとセンシティブな話についてです。結論は特になく、今思っている暫定のをメモ的に投稿します。

最近、立て続けに3本くらいの記事を読んで感じたことです。それは、インターネットによる、距離の近さによる、問題みたいなやつです。

まずひとつ目は、にじさんじに所属するVtuberのアクシア・クローネさんの活動休止の際の記事です。ご本人はこう説明しています。

会社からは言わないほうがいいと言われているんだけど、俺が活動上でずっと思っている大事なことだから話そうと思う

かわいいって言うのやめてくれ、母親ヅラをしないでくれ、ってたびたび口にしてきた。誰かとコラボすれば『うちのアクシアをよろしくお願いします』、ネット上では誹謗中傷、コラボ先の方の配信で残す気持ち悪い陰湿なコメント。ホントに終わってる。  極めつけは、そういうことがあるたびに注意してきたけど、『アクシアは反抗期なんだね、私がいないとダメなんだから』(と返してくる)。どうすりゃええねん。お前、誰だよ、俺の何なんだよ、俺に指図しないでくれ。一度冷静になって考えてほしい

俺はただゲーム実況をしている配信者。俺に対して彼女ヅラして変な夢を見るな

いろんな問題を解決するために活動休止します。騒いでいる人たちを挑発する行為はしないでほしい。そして距離感を間違えないでほしい

人気VTuber、活動休止の背景に “母親ヅラ” ファンの暴走…「距離が近いから厄介」「コアファンあるある」共感の声続々より

ポイントになるのは「母親ヅラをするな」「距離感を間違えないでほしい」あたりですね。

次は、落合陽一さんの記事です。

いかにして人気の奴隷にならないかは重要である.人気を気にしないことはできる,しかし放っておくとエコーチャンバーで自分のイメージは勝手に歩き出し,妄想で肥大化した言説が自分以外の被害者を産む.

(中略)

私は30代になったとき,アテンションエコノミーのような研究商売も十分に嫌いになったのである,研究も作品も美しいが,誰にも気に留めさせない仕事がしたい.この世界を邪魔したくない.むしろ邪魔しないもので満たしたい.作ったものやいただいた賞や実績は報告するが,もったいつけて報告することはしない.ただそっけなく呟くだけである.XXしました.で十分だ.コンテクストを語るというのは隷属強制への道である.

落合さんの頭脳で書かれた文章の真意を読み取るのはちょっとむずかしいですが、僕の解釈だと

  • 人気の奴隷になると、自分のイメージが、自分がコントロールできない形で肥大化し、独り歩きする

  • その独り歩きした、人気の奴隷化した自分の人格が、他の人へ悪影響を与えることがある

みたいなことだと思いました。

最後は富永京子さんのこちらの例。

一つは「意見」について。これはインターネット報道番組が特に特定の政治的立場に属している視聴者の方々に好まれているという特性と大きく関わるものですが、例えば、私と共演した方が「うなぎを食べに行って……」という話をされたときに「うなぎ食べるんだ……」というコメントをされたり、ペットボトルのお水を飲んでいると「ペットボトルのお水はちょっと」と意見をいただく、ある識者の方の意見を紹介すると「あの人に同意するなんてがっかり」といったものです。

二つは「好意」「共感」についてです。少し上で書いたことと重複してしまうのですが、一部の視聴者の方は、私の意見や考えに対してだけ好意を持つのではなく、楽しそうに津田さんとおしゃべりするところを好ましく感じて下さっているようでした。それは嬉しいことなのですが、一方でやや無邪気に押し付けられる共感、好意を重荷に感じたこともありました。

それぞれ別の事象ですが、僕個人としては、なんとなく根底に「インターネット上での個人を出した時にでてくる、距離感を間違ったお客さんとのトラブル」みたいな感じのものがあるんじゃないかと思いました。

別にそれぞれのファンがやばいわけではない

勘違いしちゃいけないのは、これは「Vtuberのファンはやばい人が多い」とか「ポリタスの視聴者はちょっと変わっている」みたいな話にしてはいけないことです。

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