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自己啓発本の構造を考えてみた

こんにちは!

自己啓発本というのが好きです。

結構、世の中では馬鹿にされがちだと思うんですが、個人的には結構有用だと思っていて、うまく使えば、効果があると思っています。

そして、自己啓発本を死ぬほど読んだ結果、自己啓発本はやってることほぼ同じだと思ってきたので、そのことについて書いてみます!

自己啓発本の基本的な仕組み

まず、自己啓発本がやっていることって、基本的な効用として

  • 認知を変える

ことによって、

  • 最大公約数的に「よい行動」へ方向性を変える

  • その方向での行動量を増やす

をしてるだけ、と思っています。

極端にいうと、「成功に近づくためにしないといけない行動」ってかなり決まっていて、その行動を大量にしておけば成功確率があがる、というだけだと思うんですよね。

夢を叶えるゾウとかは名著なんですが、この中に「靴を磨け」「募金をしろ」みたいなのがあります。

これの理由ってあまり語られないんですよね。「それが成功者への道だ」くらいの感じなんです。

ただ、おそらく、成功確率があがる「良い行動」というのはだいたい決まっているんです。当たり前ですが、悪いことがおこりそうな行動は、自己啓発本では勧められません。たとえば「大事な人の頭を叩きなさい」とか「きれいな花壇があったら踏んで台無しにしなさい」とかは絶対に言わない。

なので、自己啓発本だろうと、占いだろうと、スピリチュアルだろうと、仕組みはほぼ同じで「普遍的な、この行動をすれば成功確率が高くなる」というものをやらせることで、成功させているだけなんじゃないかと思っています。そして、適切な行動の数をこなせばこなすほど、成功率はあがる、ということです。

認知を変えるとは?

もう少し詳しくいうと・・・。まず大事なのは「認知を変える」ことです。

だいたい人間の認知って偏っていて、かつその状態で続くので、行動が変わらないのですね。

たとえば「10代くらいのときに人間関係でひどい出来事があったから、自分は人間関係を構築できないんだと思い込み、人との関わりを避けるようになった」みたいなのがあるとします。

主観的には自分にとっては大変な出来事だったので、とても重要に思えるのですが、客観的には「数回くらいの、特定の年齢やコミュニティ内での人間関係がうまくいなかっただけで、全般的なコミュニケーションがダメだと決めるのはおかしいよね」ともいえます。

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