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AIには多角的な視点をもらうと自分の偏りなどに気づきやすいよね、という話

こんにちは!

新しいキーボードを試しているので、なかなかなれないんですが、頑張って入力して行こうと思っています。

今日は、AIにもらうべき視点みたいな話をしたいと思います。

人間に足りないのは視点?

AIを使うときに便利だなーと思うのが視点の多さです。

人間、どうしてもバイアスがあったり、自分を基準に考えてしまうせいで、偏りがあったりします。偏りがある時に困るのが、自分ではその偏りに気づかないということです。

例えば以下のような質問が来ていました。

「静かな退職」って結局なにがいけないんでしょうか?

シンプルですが、この質問は、おそらく自分の視点しかないから出てくるんじゃないかなと思いました。

ちなみに静かな退職とはざっくりというと、仕事への意欲が低く、必要最低限の業務だけをこなす働き方です。実際の退職するわけじゃないですが、もはや退職しているのと近いくらい心理的には会社を去っている状態のことです。

労働者の視点からしてみると、ダメな会社に対してこれをやって何が悪いの?と思ってしまうかもしれません。一方で、会社経営の視点では、これはとても問題だったりします。

とはいえ、僕とかでもパッと出てくるのはこのくらいの視点でしかなかったりして、、なので、以下のように聞いてみたりしています。

静かな退職というのが問題になっています。この問題を論じたいと思うのですが、どのような観点で考えた方がいいのか教えてください。主に視点が欲しいです。労働者と経営者の視点しかないのですが他にどういう視点で考えると多角的に論じられるか考えてみてください。

その上で、それらの観点からどのような問題点があるのかを論じてください!

非常にシンプルですが、視点の数を増やすようにお願いするわけです。

労働者と経営者側の視点の二つだけだと足りていない気がするよ、というので論じてもらうと以下みたいになります。

長いですが、こうなるんだなーという例として貼り付けてしまいますね。

# 社会・経済全体の視点

## 生産性・経済成長への影響労働者が「静かに退職」することで企業全体の生産性が低下し、経済成長に影響を及ぼす可能性がある。
少子高齢化が進む日本では、一人ひとりの生産性向上が重要であり、静かな退職の蔓延は深刻な問題につながる。

## 雇用の流動性と労働市場の健全性「転職したいができない」「やる気を失っているが無理に働き続ける」といった状況が個人のキャリア成長を阻害する。
労働市場全体として、人材の適正配置が難しくなり、イノベーションの停滞を招く恐れがある。

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# 顧客・取引先の視点

## サービス・製品の質の低下顧客対応の質が低下し、サービスや製品の革新性が失われる可能性がある。
長期的には企業ブランドの低下や顧客離れにつながり、選択肢の減少やサービスレベルの低下を招く。

## サプライチェーンへの波及静かな退職による企業対応の遅れや品質管理の甘さが取引先へ悪影響を及ぼす。
BtoB取引では遅延やトラブルが連鎖的に発生し、取引関係の悪化リスクが高まる。

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# 家族・コミュニティの視点

## メンタルヘルス・家計への影響静かな退職はストレス軽減の側面もあるが、キャリア停滞や職場との軋轢が新たなストレス要因となる可能性がある。
職場への不満や疲労が家庭に持ち込まれ、家族関係の悪化や収入減による家計への影響が懸念される。

## 地域コミュニティへの影響労働者の活気低下が地域活動への参加意欲を削ぐ可能性がある。
企業や社員の地域社会への貢献が減ることで、地域経済や社会活動の停滞を招く。

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# 国・行政(政策決定者)の視点

## 労働政策・社会保障制度への影響労働者が十分に能力を発揮できないと、社会保障費の増加や税収減少のリスクが高まる。
労働市場の停滞が続くと、雇用政策や社会保険制度の見直しが必要になる可能性がある。

## キャリア教育・職業訓練の不十分さ仕事への不満やキャリア形成の諦観が静かな退職の背景にある。
若年層へのキャリア教育やリスキリングの整備が不足しており、経済成長と人材育成の両立が難しくなっている。

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# 労働組合・NPOなど第三者の視点

## 労働者保護と企業の生産性向上のバランス労働組合は労働環境の改善を求めるが、静かな退職が進む背景には労働者の会社への期待喪失がある。
企業の生産性向上と労働者の意欲回復の両立が課題。

## 啓発活動・相談体制の整備職場や上司に相談できない、キャリア相談の機会がないなど、労働者が孤立しやすい環境がある。
第三者機関やNPOが相談窓口として機能する必要があるが、リソース不足が課題。

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# 同僚・チームメンバーの視点

## チーム内の士気と負担静かな退職が発生すると、他のメンバーの負担が増加し、不公平感が生まれる。
不公平感がさらなるモチベーション低下を招き、組織全体の活力を奪う。

## 組織文化への影響「頑張っても評価されない」「最低限だけこなせばいい」という風潮が職場に広がる。
チームワークや人材育成の文化が損なわれ、会社のビジョンやミッションが形骸化する恐れがある。

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# 人事・管理職の視点

## モチベーション管理・エンゲージメント向上の難しさ「成果が評価されない」「報酬や昇進制度が不透明」「心理的安全性が低い」などが不満要因となり、組織のエンゲージメント低下を招く。
人事部門や管理職が不満の兆候を見逃している可能性があり、適切な組織開発が求められる。

## 人材定着・育成の停滞会社への期待やコミットメントを失うと、育成する側も意欲を失い、悪循環に陥る。
優秀な人材が流出し、残った人材のモチベーションも低下することで、組織の成長が停滞する。

正直、だいぶ「視点を出すことを頑張った」みたいな答えですが、やはり多くの視点を手に入れることができました。

社会への影響くらいは思いついても、国とか政策を決定している側の視点はなかったなーとか、一人暮らしをしている人からしてみたら、家族視点もあるだなー、などが出てきます。

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