けんすう
「起業する上で、まずは大企業に入ったほうがいいですか?」質問に対する回答ファイナル
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「起業する上で、まずは大企業に入ったほうがいいですか?」質問に対する回答ファイナル

けんすう

こんにちは!

学生さんとかに質問されるランキングの中でも常に上位に「起業したいと思っています。まずは大企業に入ったほうがいいという意見もあります。どう思いますか?」というものがあります。

これは、人によって意見も全然違うし、正直答えはでない系のものだと思うんですが、こういうのは「多種多様な意見を聞いてから決定する」のがいいと思うんですね。

というわけで、僕の意見を書いておきます。

なぜ大企業に入ったほうがいいと思っているか?

まず、「起業するにあたって、大企業に入ろうか迷う人が何を求めているのか」という話をします。

いろいろな人に聞いてみると、かなり多くが

  • 社会人経験がなくて不安なので、ビジネスの基礎を学びたい

  • 学生でスキルがないから、スキルを身に着けたい

  • 業界知識がないので、知識を身に着けたい

というものです。要は、仕事をちゃんとしたことがないから不安というものですね。

これらを一つづつ見ていきます。

社会人経験がなくて不安なので、ビジネスの基礎を学びたい

「社会人経験がなくて不安なので、ビジネスの基礎を学びたい」という場合に、どんなものをビジネスの基礎だと思っているかというと、

  • 「基本的なビジネスマナー」

  • 「基本的な社会人としての議事録を書く、予定調整をする、心得などを知る」

みたいなものを想像しているケースが多いんです。

ぶっちゃけ、社会人の基礎的なビジネスマナーは本を読む、もしくは3時間くらいの新卒向けセミナーを受ければほぼ把握できます。あとは実践でOKです。

基本的なスキル系も、必要なものがあれば、本や動画でほぼ学べます。

なので、それを期待して大企業にいくのは「かなりの無駄が多い」と思います。起業して、必要になった順に、必要なスキルを速攻で学ぶほうがよいかなと。

学生でスキルがないから、スキルを身に着けたい

これは、おそらく専門スキル的なものだと思うんですが、これは一定の意味があります。

たとえば、エンジニアリングが必要な場合は、プログラミングを0からやれるところにいって、実際に大規模なサービスを手掛けてみる、とかは価値があります。

メルカリなどで実際の業務の進め方とか、うまくいっている会社の技術に対する考え方などを学ぶ・・・などはかなりその先の起業に役たちそうです。

ただし、気をつけたほうがいいこともあります。それは、どの分野で起業するかが決まっていればいいが、決まっていない場合、遠回りになってしまうことがあるということです。

アパレルで起業しようかなと思って、アパレルブランドに就職したけど、実際の起業するのが介護業界だったりしたら、あまり意味がありません。

また、配属先が期待するものではないこともあります。技術を学びたいと思ってIT企業に入ったけど配属先が経理だったら、身につくのは経理のスキルなわけです。

というので、「学びたいものが明確である」という場合は良いんですが、そこが曖昧な場合は、就職のときに就職先を決めるのがそれなりに大変かなと思います。

業界知識がないので、知識を身に着けたい

これもあります。不動産系で起業をしようと思っている場合は、不動産業界にいく、とかですね。

不動産業界には不動産業界の常識や業務の上での慣習、求められる所作などがあったりするので、そのあたりを業界のインサイダーになって学ぶ、というのはよいかもしれません。中にいないと入ってこない情報は結構あります。

ただし、これも不動産屋に就職したけど、全然違う分野で起業しようと思ったりしたら、無駄が多いわけなので、そこまで業界を本当に絞ったほうがいいのか?というのは考えておいたほうがよさそうです。

そもそも起業で重要なことは何か?

そして、そもそもの話をするんですが、、起業において大事なことは、個人的には以下だと思っています。

  1. タイミング(技術のタイミング・市場のタイミングなど)

  2. 一緒に事業をするメンバー

  3. ビジョン・ミッション・志など

こちらも詳しく見ていきます。

タイミングについて

「タイミング」はそのまんまなんですが、技術が普及して使いやすくなったタイミングとか、その市場の状況とか、景気とか、社会情勢とか法律の変化とかそのあたりです。

いろいろな会社に投資をしたりしているんですが・・・。創業者の優秀さなどは実はそんなに影響していない気がします。むしろ、どの市場に、どのタイミングで入ったか?が重要です。

2005年〜2007年とか2015年〜2017年くらいは、結構厳しい時代でした。逆に、スマホが普及して数年たったタイミングとか2022年の今とかは、良いタイミングだなと思ったりします。

そう考えると、良いタイミングなのに「修行したいんで、大企業入ります」といってたら勝てなくなったりもします。2017年に創業したAnycolorの田角さんが、「学生だし、5年くらい大企業で修行しようかな」とかいってたら、今頃も普通に会社員の可能性が高いわけです。今、Vtuberの事務所を立ち上げても、Anycolorのようにはいっていなそうですよね。

というので、「大企業にいったほうがいいか?」よりも「今は起業のタイミングとして適しているか?」で考えるのも一つの手です。タイミングが悪ければ、就職をして、良いタイミングまで待つというのはありかなと。

一緒に事業をするメンバー

メンバー集めはとても重要です。その意味では、一緒に起業をしてくれる人を探しに就職をするのはありですね。

その場合は、独立や転職に興味があったり、抵抗がない人が多い社風の会社がいいです。リクルートとかアクセンチュアの人がよく起業するのは、そういう社風が強いからなので、それらの会社を狙うのはよさそうです。

技術者と一緒に仕事したいから、というので、技術が強いIT系の会社に進む人も多いですが、割とそれでうまくいっているケースはみます。

ビジョン・ミッション・志など

これも大事です。何に人生賭けたいか、というところですね。

起業する人に、「社長として、何を求められていると思いますか?」と聞くと、スキルとか業界知識とかをあげる人がいるんですが、逆に「自分がメンバーだとして、どんな社長についていきたいですか?」と聞くと「事業への情熱」とか「社会をどうしたいかをしっかりと考えていること」となったりします。

これは、投資家とかに聞いても同じような答えが返ってきます。社長に求めるのは、やはり情熱や志などであって、スキルや業界知識とかではないんですね。

自分が思っているほど、スキルや業界知識は求められていないけど、情熱や志は求められる、ということです。

個人的には起業のための起業は全然アリ派なんですが、「とにかく金持ちになりたいんや」とかが全面に出ていると、あまり人はついていけません。個人として、また会社として何を成し遂げたいか、は重要です。

このあたりは、大企業に入る、入らない関係なしに考えたり、突き詰められる部分だと思います。

ということで

結論からいうと、、まず、今が「起業するのに適したタイミングか?」で、Yesなら、すぐに起業したほうがよさそうです。スキルや知識はなんとかなるので。

その上で、タイミングがあまりよくなさそうな場合だとどうか。それは大企業に入って手に入れたいものが、

  • 起業する分野の専門スキル・専門知識を手に入れる

  • 仲間を集める

であれば、選択肢としてありじゃないかと思います。

そうでなければ、若ければ若いほど時間がたくさんあっていいので、すぐに起業をしても全然ありじゃないかなと。

僕がいいたいこととしては「何を自分に足りていなくて、何を大企業に求めるのか?」とか「今すぐ起業することのリスクと、その対処法は何か?などのリスク管理の発想がないまま、なんとなく「今の自分は何もないし、それだとうまくいかなそうで不安だから、まずは大企業にいこう」みたいなのはやめておいたほうがいいよ、ということです。

たいした戦略なしに大事な人生の帰路は決めないほうがいいです。

まあ、身も蓋もないことをいうと・・・。学生から起業しても、ニートから起業しても、成功している人はたくさんいますし、大企業に入ってから起業して成功している人もたくさんいたりして、、

おそらく、どういうプロセスで起業するといいのか?については、人のタイプにもよるし、市場にもよると思うので、いろいろ考えてから決めるのがいいんじゃないでしょうか。

というわけで、何かの参考になれば・・・。

では!

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