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リスペクトを持ったコミュニケーションが大事な理由の続き

こんにちは!

以下のような質問がマシュマロからきました。

3年ほどアル開発室に入会している者です!いつも刺激的な学びをいただいています!ありがとうございます!大学生です!

8/6の記事「リスペクトをもったコミュニケーションしか通用しなくなっている」について、あまりにも学びがあり衝撃を受けたため、もっと詳しく深掘りした記事を書いていただきたいというお願いです!

・なぜリスペクトがコミュニケーションにおいて必須なのか
・リスペクトを持つために何が出来るのか(リスペクトを持ちにくい状況別に考察)
などについて、けんすうさんの知見をご教示いただけましたら嬉しいです!

個人的な課題としては例えば、自分が能力面や人間的魅力面など何らかの理由で下に見てしまった人物に対して、コミュニケーションを取る気が失せてしまい、本当はその場だけでも気持ちの良い交流をしたいのに…どうすれば…という課題を感じていたり、

幼馴染の家族のような親友たちの出身大学が全員日東駒専レベルなのに対して自分は国内トップレベルの大学である、という状況が今後コミュニケーションや関係性に悪い影響を与えないために何が出来るのか…などと考えていました。

とても良い質問なので答えていきます!

前提

まず、前提として大学生と社会人になっていく上でたぶん感覚が変わるので、そこを把握しておくといいかなと思いました。

というのも、社会人になると、人間関係が結構めまぐるしく変わったりするんです。

学生の時の感覚だと、中学や高校の友達がそのまま大学生になっても続いてたりする、みたいなのがあったりするじゃないですか。小学生や中学生だと行動範囲も狭いし、友達になれる範囲も少ないわけですし。

しかし、社会人って、「転職をしたら前の会社の人とあまり合わなくなる」とか「ちょっとしたことで知り合った人と仲良くなる」とかもあったりするんですね。また、学校だと同級生は友達になりやすいですが、社会人の場合、会社は評価や給料の生々しい部分が絡むので、上司と親友になる、みたいなことは結構まれだったりします。

なので、学生時代では仲良かった人とも、社会人になるとだんだんと生活環境が合わなくなっていって、付き合いが薄くなるというのはよくある現象です。もちろん、友達関係が終わるわけではなくても、「たまに年一回くらい会う」とかになったりしがちです。

もちろん、大学のときに、「地元から、東京にいった」みたいなケースだと、東京の生活と地元の生活がちょっと違うので話が合わなくなっていく・・・みたいなことが起こった人もいると思います。そもそも距離が離れるとやりとり自体が激減しますし。

そして、そのまま東京で就職をしたりすると、さらに関係性が変わっていきがちです。

住んでいる場所から、業種や業界まで違うと、話が合わなくなっていっちゃうんです。東京の銀行と地方の漁業と、大阪の鉄鋼と、北海道の飲食では、日々の生活が違う、みたいな感じになります。

そして、つなぎとめていた趣味なども当然変わっていくし、結婚をする、出産をするでも生活が変わっていくのです。

特に「生活水準と生活リズムが大きく変わると親密な付き合いが保てなくなる」は結構出現しがちだと思っていて・・・。

年収何千万円という人と、年収が200万円の人だといく店とか趣味とか遊び方も変わります。「2〜3万円くらいする店の個室でゆっくりとおいしいものたべたいなあ」という人と「2000円くらいの居酒屋がいいなあ」と思っていると、食事をするのも難しいとかあったりするんですよね。

独身と子持ちでも遊べるタイミングとかが変わったります。「ランチの時間だと助かるなあ」という人と「その時間は仕事で無理だわ」という人もいるので。

もちろん、仲が良いまま続くケースも多々あるのですが、「合わなくなって疎遠になっても別に誰のせいでもない」というのは覚えておいてもいいかなと!

その上で、気をつけたいのは「話が合わなくなっていった」とか「自分の水準と相手が合わなくなっていった」という現象がおきるときに、態度を変えたり、見下したりするのはあまりよくないなあ、と思っています。

リスペクトが必要な理由

で、

・なぜリスペクトがコミュニケーションにおいて必須なのか

こちらですが、「相手へのリスペクトがないと、コミュニケーションがうまくいかないから」です。

世の中に本当にいるんですが、たとえば年収が高い人が年収の少ない仕事を見下す人、とか、「ホワイトカラーがブルーカラーを見下す」みたいな人がいます。

そういう人は、「その人たちが仕事をしてくれているから自分が快適な生活を送れている」みたいな想像ができないのかもしれません。

こういうのが態度に出ていたら当然、相手も不快に思うので、うまくいきませんよね・・・。

少なくても、たとえ心ではリスペクトを全くしていなくても、リスペクトがあるように振る舞うのはとても大事だと思います。

・リスペクトを持つために何が出来るのか(リスペクトを持ちにくい状況別に考察)

こちらは

  • 相手には相手の大事なものがある

  • 相手には相手独自の価値観がある

  • 誰しも能力には偏りがある

  • タイミングによって人生は浮き沈みがある

みたいなことを心に持っておくことだと思っています。

相手には相手の大事なものがある

これはわかりやすいですね。

学歴が低くて見下してしまう、みたいなのが質問文にありましたが、その人は単に能力不足なわけでも努力不足なわけでもなく「自分は学歴を大事にしているけど、他の人は、勉強をがんばることよりもより深い愛情で人間関係を深くすることに価値を感じている」とかかもしれません。

その場合、どちらがいいとか悪いとかではなくて、単なる大事にしているものの違いです。

相手には相手独自の価値観がある

「相手には相手独自の価値観がある」もそうで、「大学はこのレベルで十分」という価値観もあり得るわけです。

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