「自分の払ったお金をどう使うのか?」が企業にも問われていく時代

キングコングの西野さんがどこかで言ってた記憶があるんですが、今の時代は、商品を買うときに、「稼いだお金を何に使っているか?」なども見られているんじゃないかという話がありました。

たとえば、いろいろなものが高いレベルに収束していっています。外食するときに、20年前って、おいしくないお店、たくさんあった気がするんですが(だからチェーン店とかいってた!)、今は食べログなどがあるから、まずい店がすごい減っている感覚があります。

美容師さんやネイリストさんでも「今や、誰でも、写真があればだいたいその髪型(or ネイル)は出来るので、技術の差は昔ほどはなくなっている」といっていました。たしかに、どの美容院いっても、みんな技術はうまいですよね。

そういう時代になると、「どのお店いくか」とかよりも「どの人にお金を落としたいか」という話になる、というのが西野さんの主張です。

そして、さらに最近だと「どの企業にお金を使うと、社会がよくなるか」を、お客さんはみんな見ている、という話でした。

これはめちゃくちゃ大事だと思っていて・・・。たとえば、自分がお金を払うとして、「そのお金を払って過酷な労働をさせて商品を作っているA社」と「社員が幸せになるために、あらゆる手を尽くしているB社」だったら、B社のほうにお金を払いたいと思うんですよね。

もちろん、A社の商品が圧倒的にクオリティ高かったら別なんですが、今は同じようなクオリティになっているから、B社が選ばれる、ということです。

アル社の場合

ちなみに自分のケースでいうと・・・。

アルというマンガのファンコミュニティ的なサービスをやっていたりするんですが、ユーザーはまだまだいなくて、超絶赤字なわけですね。

じゃあ、どうやって生きているかというと、投資をされたお金を使っているというのと、本が売れたお金のアフィリエイト、「アル開発室」という、裏側を見せるコミュニティ、そしてこのnoteの有料の売上、とかだったりするわけですが・・・。

そこで稼いだお金をどこで使っているかというと、基本的には「マンガ業界に最大限、お金を回す」というポリシーでやっています。

たとえば、アルというサービスを紹介したい気持ちをぐっと抑えて「マンガを読みたくなるマンガ」みたいなコンセプトで、マンガ家さんにお仕事を依頼して、Twitterで拡散するマンガを作ったりしています。

費用対効果を考えると完全に「そのお金を広告にぶっこんでアプリをインストールするほうがいい」となります。このマンガはかなり見られたんですが、全くアルの宣伝にはならなかったです😮

しかし、言い方はアレですが、外資のサービスにお金が落ちても、そのお金がマンガ業界に戻ってくるかというと、たぶんそんなに戻ってこないんです。

だったら、「マンガ家さんにお金を払う」ほうが、そのお金でよりマンガを作ったりできるし、そのお金でマンガを買ったりしそうですよね。

つまり、よりお金がマンガ業界に回るわけです。

同じように、サービスの宣伝をするときは「マンガがより売れる形にしつつ」「広告費を払うよりも、マンガ好きの人にマンガ支援金みたいな形でお金を払う」というのを考えています。

キャンペーンそのものでマンガが売れるようにする、という点と、どうせお金を払うなら、マンガ好きに渡したほうが、またマンガ買ってくれるよね、という2点があるということですね。

-- 😎ここでいったんCMです😎 --

マンガのコマでブログの魅力100倍増し! コマ投稿ブログコンテストを開催します! 

まさに、上記の「宣伝をするなら、マンガ好きにマンガを買うお金を渡したほうがいいよね」というコンセプトでやっているキャンペーンがこちらです。

「アルのコマ投稿を貼り付けたブログ」を書いて、PVが高いと、最大、Amazon3万円分がプレゼントされるらしいです。マンガがめっちゃ買える!集まっているブログは以下で見れます。

#コマのアルブログを書きました - Twitter検索

社員から「ブログで宣伝してください!」といわれたので、たぶん、そんなに数が集まっていないんだと思います。やばい。裏を返すと、ギフト券がゲットできるチャンスがすごい高いはずです。ぜひともご応募ください。

-- 😎CMおわり😎 --

もちろん前提はビジネス

もちろん、業界にお金が回っただけで、自社が得しなかったらビジネスとして成り立たないのでよくありません。そこはちゃんと、マーケティングとして、費用対効果を見ていく必要があります。

というか、逆に、費用対効果に対して厳しいくらいにならないといけない気がします(ここらへんは僕らは全然できていない!やばい!)。

マーケ的に、普通に広告を出したほうが効果がいいなら、当然、それをやるのが企業としては正しいです。うちもたまにやっています。

理念だけではダメです。ビジネスとして成り立たないと、継続性がないのです。そのあたりのバランスを崩してしまうと、いろいろめちゃくちゃになってしまいます。

それでも・・・理念としては、「効果がもし同じ / 近いのであれば、必ず、業界全体に良いインパクトがあるほうを選ぶ」というのを強く持っておくのは大事だと思うのですよね。

個人的に、消費者としても、日本に税金をちゃんと払っていないグローバル企業よりも、ヨドバシさんやヤフーショッピングに使ったり、マンガを読むときも、日本の出版社やeBook Japanなどを使ったりしています。そうしたほうが、日本に税金を落として、それが日本のために使われたりするのでいいかなと。

というので、みんなから応援されるお金の使い方をする企業じゃないと、これからはだんだんダメになってくるんじゃないかなぁ・・・と思っているこの頃です。

サポートされたお金はすべて、クリエイター支援のための会社運営に使われます!