けんすう
お金払ってくれる人のボランティアが成り立つと思うのは幻想だと思う
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お金払ってくれる人のボランティアが成り立つと思うのは幻想だと思う

けんすう

こんにちは!

こちらのnoteのアル開発室は、マガジン要素が強いんですが、Facebook版のアル開発室では、昔「アルサポーターズ」みたいなものをやっていて、コミュニティ上で、マンガサービスの運営を手伝ってもらっていました。

そういう話を聞くと「お金を払ってもらって、かつ仕事をしてもらうなんて、めちゃくちゃお得じゃないですか」と色めき立って、真似したい!と思われる事が多いんですが・・・。

お金を払ってくれる人に働かせるとかは、かなり幻想に近いので、それについて書きます。

前提:お金を払って何かしてもらうのは難しい

まず、前提として「お金を払って何かをしてもらう」というのは、基本的には難しいと思っています。

たとえば、UGCと呼ばれる、「ユーザー投稿で成り立つサービス」みたいなのがあったときに、それをお金を払ってコンテンツを増やせばいいじゃん、という発想は結構あったのですが、難易度は高いんですね。

というのも、極めて当たり前なんですが、たとえば1投稿に500円を払った場合、普通の人は「500円をもらえるレベルだけど、ギリギリまで手を抜く」が合理的な選択になります。

知らない人、顔の見えない企業だったらなおさらです。

500円が割がよくないと感じたら、すぐに離れてしまいます。

そういうのを解決して、500円だけど、クオリティをあげようと思ったらマネジメントが必要です。たとえば、「会社に来てもらって書く」とかですね。

そうすると、マネージャーにコストを払ってマネジメントをしないといけないしオフィス代もかかるので、コストはあがります。さらに、そのマネージャーにもマネジメントが必要なので、組織のコストというのはどんどんと高まっていってしまいます。

これのもっともたるものが、会社です。会社は給与を払って仕事をしてもらうんですが、基本的には会社や上司には不満がたまります。お金をもらうようになると、「割が悪い」とか「どうしてこんなことしないといけないんだ」という不満とかがたまりやすい状況になります。

生活に紐付いているから、嫌なこともしないといけないからですね。お金が無限にあって、お金をもらっていなければ、好きなことしかしないし、我慢の必要がないので、不満がでない状況になります。

お金を払うと、コミュニティ運営、組織運営の難易度はあがるわけです。

実は楽な方法

マネジメントが楽な方法としては、実は「お金を払っている人と仕事する」というものがあります。

お金を払ってでもやっているわけなので、モチベーションが高いんですね。そういう人たちだけで働くと、楽に決まっています。

なので、一部のオンラインサロンとかでは、お金を払ってもらっている人にボランティアで手伝ってもらったり、働いてもらっているみたいなケースがあります。

これを見て「お金を払わせておきながら労働までしてもらっている!ひどい!」という人もいれば「それめちゃくちゃ得じゃん!真似したい」と思う人も多いんですが・・・。基本的にそんないいものではありません。

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インターネットでコミュニティサービスとかをよく作っています。今は「アル」というマンガサービスを作っています。