
「利便性は共有され、意味性は所有される」
こんにちは!
今日は「ジャーニーシフト」という本を読んでいたのですが、金言だなと思うことがあったので紹介します。
それは「利便性は共有され、意味性は所有される」という考え方です。
「役に立つ」と「意味がある」
一時期すごく有名になりましたが、山口周さんが「役に立つと意味がある」の違いについて説明していました。

いろいろなところで語られているので、詳細は省略しますが、めちゃくちゃざっくりいうと、トヨタとかは役に立つけど、ベンツとかは意味があるわけです。
これが「ベンツ乗っているんだぜ」というと、ある種のブランドにもなるし、意味合いもあるじゃないですか。お金持ち、というイメージかもしれないですし、ドイツ車が好きで質実剛健な高級志向なのかな、とかもあるかもしれません。ともかく、なんらかの意味が付け加わります。
ランボルギーニくらいになると、何千万円としたところで、役に立つ要素は少ないです。トヨタのほうがたぶん、日常の移動手段としては便利です。でも、意味合いは強くあるわけですね。
そんな感じで、日本が作るプロダクトは、役に立つを突き詰めていっているけど、意味がある、というところも目を向けなきゃねー、みたいなのがこのあたりの議論です。
んで、先程のジャーニーシフトにも以下のような文章があります。
世の中の技術進化には、「利便性の進化」と「意味性の進化」の2つがあります。
利便性とは「不便を解決すること」であり、オープンに共有する考え方が重要です。まさにSpotify無料版で、あらゆる音楽がオープンにシェアされてその場で聴けるようになり、CDやファイルにアクセスしなくてもよくなります。
一方の意味性は「自分らしさや自分にとっての特別さを追求すること」であり、クローズドに所有される考え方が重要です。こちらはSpotify有料版で、昔からカセットテープ、CD-R、MDなどで行われてきたことです。
「自分のセンスや好みを詰め込んだリスト」は自分だけの特別な作品なので、友人にプレイリストをシェアして聴いてもらうことも含め、お金を払ってでも手元に置いておきたくなります。
そして、本文には、先程紹介した「利便性は共有され、意味性は所有される」という表現がでてきます。
これがこれからの時代にすごく重要になりそうな概念だなーと思ったわけです。
この続きをみるには
