グループチャットの再発明をどうにしかして出来ないかという試行錯誤

今、Sunnychatというスマホアプリを作っているのですね。そして、これを昨日、リニューアルしてみました。

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このアプリでしたいこと

このアプリで個人的に僕が一番したいことは、とにかく「インターネットを通じたコミュニケーションをハッピーにする」ということです。

ネット上のコミュニケーションはとにかくネガティブに動きやすい。これをアーキテクチャや設計でポジティブに動くようにしたら最高だなと思っています。

では、どのあたりでポジティブになるように工夫しているのか、というと、、、というのを説明したいと思います。

このアプリでできること

まず、機能面でこのアプリで何ができるかというと

- 動画をさくっととってシェアできる
- その動画をグループにシェアできる
- 動画ごとにチャットできる

みたいな感じです。

行われていることは割とシンプルです。動画を友だちに送って、その動画をきっかけにテキストチャットをする感じです。

なんで動画のコミュニケーション?

なぜコミュニケーションの起点を動画にしたのか、というところです。

ここで重要なのは、起点が動画だ、ということです。Snapchatなどのように動画そのものをコミュニケーションにしませんでした。動画をお互いにシェアするものはSnapchatやInstagramのStoryなど、多くのサービスであり、ニーズは満たされているな、と思ったのです。

Sunnychatでは、動画はあくまでその後のテキストコミュニケーションのためにあります。そうすることで、コミュニケーションがポジティブになると考えました。

なぜポジティブになるかを説明いたします。

まず、テキストのやり取りというのは、殺伐としやすいというのがあります。

チームラボの猪子さんがいってた発言で「言語でのやりとりのみになると、ネガティブな情報が長持ちしやすい」というのがあるのです。たとえば、ボクサーとかは試合前に罵りあいますが、あれがあるほうが殴りやすくなるという話しを聞いたことがあります。戦争では、みんな演説したりしますよね。怒りなどの感情を伝えるにはテキストが一番なのです。

一方で、ポジティブなやりとりというのは、言語がなくても長持ちするんですよね。たとえば猫とすごい遊んだ、とか犬が甘えて抱きついてきた、とか愛を感じると思うんですが、言語はいらないわけです。非言語はポジティブを持続させやすい。

なので、仮説としては、テキストからはじまるのではなくて、動画のような非言語部分が多いものからコミュニケーションがはじまるとポジティブなコミュニケーションが増えるんじゃないかと思ったのです。

もちろん、そのあとのテキストでは殺伐とする可能性もありますが、その流れは、また新しい動画をアップすればそこでチャットが行われるので、分断されやすく、ネガティブが続きづらくしています。

なぜグループチャットか

そして、コミュニケーションをポジティブにするために、Sunnychatではグループチャットを起点としています。1対1のやりとりもできますが、基本的には

- テーマに別れたグループを作る
- そこのグループに投稿する

という形を考えています。ポイントは、テーマに別れたグループという使われ方を意識しているところです。「3年B組」みたいなグループではなくて「今日食べたものをアップしよう」みたいなグループを作るイメージです。

では、なぜテーマに別れたグループはポジティブになりやすいのか、、を説明します。

普通のグループチャットは、人が単位になっています。つまり「AさんとBさんがいるチャットにこの投稿をしよう」という考え方です。Sunnychatでは、どちらかというと、SlackやIRCなどのChannelに近い考えで、「同じメンバーでもテーマによって部屋を分ける」という形をとっています。

個人的には、人は、「何を話すか」よりも「誰と話すか」のほうが重要視していると思っています。だからこそ、LINEなどでは、グループチャットを人でわけていたりするのかな、と。

ただ、もう少し、人とではなくて、事でつながってコミュニケーションしたいなと思ったのですね。というのも、人単位で分かれると、起こることが噂話しなのです。どっかのデータで読んだのですが、人は噂話しをしている時間が非常に長く、だいたいが人の評価らしいんですね。

他人が他人を評価しているのを見て、自分の立ち振舞を決めることが生存に有利だったからだ、という風に言われていますが、結果起こるのが、陰口です。グループが人で分けてしまうと、その場にいない人の悪口が起こる、というのが僕の考えです。

それを「猫の動画をアップしよう」というグループをつくれば、猫の動画が起点となるので、人の話しになりづらいのではないか...と思っています。

というわけで

ネット上のコミュニケーションはギスギスしている、だから会ったほうがいいじゃん、というのをなくしたいなーと思ってがんばってつくっています。

ネット上のコミュニケーションが現実よりもポジティブになると、もう最強だと思うんですよね。Sunnychatでは、現実を超えるコミュニケーションを実現する、というのをサービスビジョンとして掲げているのですが、そこまでいけるようにがんばっています。

是非インストールしてみてください!

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