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コミュニケーションに「表現」は大事だよねという話

こんにちは!けんすうです。いつもがんばっています!

というわけで、前回か前々回くらいに「コミュニケーションを円滑にする表現を覚えておくといいよね」みたいな話をしたのですが、それに関する質問が来たので、お答えしようかなと思います

けんすうさんこんにちは!
いつも参考にさせていただいております!
ぜひ、けんすうさんのご意見を伺いたいことがあります。

自分がひねくれてるだけかもしれないのですが、よくある「ネガティブなことを伝える時は事前に褒めるといいよ!」みたいなテクニックをかなり疑っています。

「いつも丁寧な仕事で助かってるよ!ところで、Aさんへのあのフィードバックはちょっと言葉が強いんじゃない?」
みたいなやつです。

「丁寧なのはありがたいけどスピードも大事だよ!」みたいなポジティブ/ネガティブが表裏一体の場合は別ですが、そうでない上記のような場面でまで”褒め”を前置きに使うことが「テクニック」として広く出回っていることに対して不信感があります。

仮に”褒め”の部分が本心であったとしても、自分の意見を通しやすくするための道具としてそれを伝えるのは不誠実だと思います。
ましてや、前置きにするために無理やり用意した心のこもっていない”褒め”なら尚更です。

少なくとも、自分が言われる側の時はストレートに本題だけを伝えてほしいですし、下手に前置きされると「機嫌取らないと聞く耳持たないと思ってる?」と舐められた気分になります。

また、一度でもそういうコミュニケーションをされると、今後その相手が使う全ての言葉に裏の意図を疑ってしまい、100%の信頼で受け取ることができなくなります。

そもそも、ネガティブなことを伝えづらいのであれば、それは普段からの言動や信頼関係を見つめ直すべきであり、「セットで褒めよう」みたいな小手先のテクニック(?)で解決しようとすること自体がおかしいと感じてしまいます。

お答えします!

コミュニケーションを円滑にする道具

これ気持ちはわからないでもないですが、その理屈でいうと

「相手を本当に敬っているわけでもないのに、敬語はおかしい。そんな小手先のテクニックで、相手との関係性をなめらかにしてはいけない」

とかもありえてしまうんですね。「敬っていないのに、敬語を使うみたいなことをされると、機嫌取らないと聞く耳持たないと思ってる?と舐められた気分になる」とかいっている人がいたら、ちょっとコミュニケーションしづらいですよね。

要は、このあたりも前に書いた「コミュニケーションの儀礼」みたいなものだと思うんです。

たとえば、今、Apple製品の修理や、Amazonへのお問い合わせをすると、「それは大変でしたね・・・」みたいに、すごい感情に寄り添うところから始まりますが、別に担当者がそれを本気で思っているわけじゃないと思うんです。でも、そうしておくと「コミュニケーションが円滑だから」やるわけですね。

このあたり、挨拶もそうですし、敬語もそうです。お歳暮などの贈り物もそうです。

伝統的なものもあれば、コミュニケーションが円滑になるための方法として、最近開発されたものもあります。

このあたりは、常に実践されて磨かれていっています。たぶん、数十年前の役所とかの対応とかと今だと、格段に感じ良くなっているんじゃないでしょうか。

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