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2021年はどんなサービスを作っていきたいか

こんにちは。アルという会社をやっている、けんすうというものです。今日はなんか、年末ぽいものを書きます。

早いもので、僕がインターネットでサービスをつくりはじめたのが2000年からなので、もう20年間もサービス作りをしていることになります。大量にサービスを作っては失敗していて、よくもまあ飽きずにやっているな、と我ながら思います。

失敗したサービスについては、まとめたことがあるので興味ある方はご笑覧ください。

で、こっから先ももちろんサービスを作っていきたいと思っているんですが、「なんでそんなにサービスを作っているのか?」というと・・・。

シンプルに、インターネットでサービスを作った時のフレッシュな感動が今も心で生きているからです。

何も持っていない高校生とかが作ったサービスに、多くの人が書き込みをしてくれたり,活動をすることで、生き生きとサービスが育つ様だったり、そこで作った本人でも予期せぬことが起きたり、それが社会に影響を与えたり、人の人生に影響を与えたりするのが、とにかく楽しいのですね。

中でも「人間はこういう仕組みを提供されると、こういうふうに動き、結果としてこういう現象が起こる」というのには、驚きと強い衝撃を思います。そういうものを想像し、作ってみて、お客さんの生活や行動が変わるのはすごいことです。

というので、そういう初期衝動を全く忘れられないまま20年たってしまったのですが引き続き、2021年も作っていきたいと思います。

じゃあ、何を作るのかー、という話を書いてみます。

クリエーターが活動しやすくなるには?

まず最近の一番のテーマは、クリエーターがどう活動しやすくなるのか?です。

個人的に、日本の個人クリエーターのレベルはかなり高いんじゃないかと思っています。アニメやマンガ、ゲーム、文学、テレビ番組など、様々な文化的な厚みがあり、個人の創作活動が尊ばれる国です。

じゃあ、そんなクリエーターさんたちが何に困っているのか?という風に聞くと、だいたい以下の3つが多い事に気づきました。

①お金にならない
②一人で創作していると寂しかったり、集中できなかったりする
③ファンを見つけたいけど、自分を見つけてもらえない

①はシンプルですね。ものを作っても売れないというのもありますし、そもそも「ものを作っている間はお金が一切入らない」という人がほとんどです。

商業誌に連載するマンガ家さんや、納品する系のクリエイティブなら、作ったあとにお金は入りますが、多くの創作は「話題になって売れないとお金が儲からない」ということがほとんどです。なので、創作活動中は、常にお金になるんだろうかと不安になります。

②ですが、会社で働いている人はコミュニケーションが多々ありますが、個人のクリエーターだと、どうしても孤独な作業の時間が長くなってしまうらしいんですね。

コミュニケーションがないから、孤独で疲れてしまったり、集中できなかったりするという課題もよく聞きました。

そして、③です。ファンを見つけたいというのはクリエーターなら多くの人があると思うんですが、コンテンツが溢れまくった今、あらゆるものがコモディティ化してしまい、自分の作品が埋もれてしまうんですね。

言い換えると「コンテンツだけでファンになってもらう」というのが大変になっているらしいんです。マンガだと、Twitterでどんなにバズっても、フォロワーが全然増えないこともあるとか。みんな、流れてきて、おもしろかったらRTをして褒めてくれるけど、次の日には忘れてしまう、みたいになっちゃう。

というので、この3つの課題を解決するサービスを作りたいなと思っています。

んじゃあ、どうすればいいんだろう?と思って、知恵を絞って作ったのが、この「00:00 Studio」(ふぉーぜろすたじお)です。12月の前半くらいにリリースしました。

00:00 Studioって何よ

00:00 Studioとは、クリエーターが作業中を配信することで、お客さんとつながれるサービスです。

普通のライブ配信だと、見た目がいい人とか、話がおもしろい人が人気者になれます。しかし、クリエーターは作品を作るのが仕事なので、そういうのが苦手な人も多い。

であっても、クリエーターが作業をしている姿を観ながら繋がれるだけでもすごい、こう、つながっている感があってうれしいかなと。

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配信画面はこんな感じ。ファンとふれあいながら描いていたりして、とても楽しいです。

①〜③を解決できる場所として作りたいなと思ってやっていますが、やってみて思ったのは、これは「作業中」というコンテンツよりも、つながっているコミュニケーションの線が重要である、ということです。

だから作業中の配信が、コンテンツとしておもしろいかどうかはそんなに重要じゃないんですね。

ただクリエーターがその場にいる、今、まさにつながっている、その感じこそが価値なんじゃないかと思っています。そして、つながっていることで、その人のことがだんだんと好きになり、応援したくなり、ファンになる・・・というのがとても起こります。

僕もほぼ毎日のように配信しているんですが、来てくれる人たちとは仲良くなりますし、嬉しいですし、何より作業がはかどります(見られているからサボれない!)

まだ、リリースしたばかりで、今後どうなるか全然わからないんですが・・・。なんかあると思うんですよね。。

こう・・・2020年代のSNSって、ライブでお互いが繋がりっぱなしで、常にそこにいる、という感じのものになる気がしていて、そこのなんかになるのではないか、と思っています。

周りを見渡しても、ミラティブとか、Stand.fmとか、パラレルとか、イケてるサービスはそこを狙っている気配がします。5Gが普及すればより加速していきそうな流れだなと。

というので、クリエーターと、ライブでつながって、クリエーターが創作する力をどんどんと提供するようなものが作りたいなというのが、2021年の目標です。

というわけで

「20年間もサービスを作っていて、全然ヒットできてねえじゃないか(笑)」とか「おまえのサービスなんて使ったことねえよ(笑)」とかよく言われるんですけど、本当にもう慣れてしまって、気にならなくなってしまいました。

あのサービスを作ったんですかすごい!みたいに思われたいかというと、もう全くないです。昔はちょっとありました。すいません。

そもそも作っているのは現場のエンジニアとかデザイナーとかプロデューサーなわけで、もはや彼らへのリスペクトしかないです。

2020年は、ずっとサービスを使う人だけのことを考えて、ずーと考えてずーと作っていて集中できていて、その集中がとても心地よかった。なので、2021年も使ってくれる人のことだけを考えて、作って、その上で、使ってくれる人が「このサービスが会ってよかった!」と思ってもらえるものになれば最高だなと。

2021年はそういう年になればいいなと思っています。

では良いお年を!



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けんすう

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インターネットでコミュニティサービスとかをよく作っています。今は「アル」というマンガサービスを作っています。