作業中を配信したら人生が変わった
こんにちは!アルという会社をやっている、けんすうといいます。
※今回、とても自社の宣伝ぽい内容になるので「読んでみたけど宣伝かよ」といいそうな方はこちらで閉じていただくほうがいいと思います。
趣旨としては「作業中のライブ配信サービスを作ったので、自分でもやってみたら、想像以上に影響があったので、それについて書く」というものです。
作業中のライブ配信サービスを使ってみたら・・・
弊社は「00:00 Studio」という、作業中のライブ配信サービスを先月リリースしました。
パッと聞いた感じ、ちょっとマニアックですよね。
これは、クリエーターさんの3つの課題である
1. 作品が世に出るまではマネタイズできない
2. 作っている作業の間が孤独でしんどい
3. ファンになってくれる人を見つけたいがなかなか難しい
というのを解決したいなと思って作ったのです。
で・・・。「自分でもガッツリ使わないとわからないな」と思ったので使ってみているのですが、結論でいうと、思った以上にインパクトがありました。それについてちょっと書きたいと思います。
僕は、毎朝、「アル開発室」という、サービスの裏側を書く有料コミュニティの記事を書いています。
こんな感じですね。
単に、パソコンで記事を書いている画面を共有しているだけです。音声もなしです。
正直、こんなのは観てもつまらないだろう、、と思ってたんですが、思った以上に何人も見に来てくれ、毎朝来てくれる人も増えてきました。
そして、これをやってみて思ったんですが、「配信をして、誰か観ているかもしれない、というだけで、作業がめちゃくちゃ集中できる」んです。
サボってTwitterとかを見ているだけでバレるわけですし、作業が止まっていると「あれ?どうしたんだろう?」となってしまいます。なので、30分くらいはずっと集中して記事がかけるようになります。
今までを振り返ると、そこそこ自分では集中しているつもりでも、ちょっとした切れ目にSlackやTwitterを見たりしていて、ブチブチ作業がとまってたんですね。それが、作業中を配信をするだけで、抑制できるようになったのです。
イメージとしては、会社で、後ろに先輩とか上司がいる中では、サボらずにちゃんとやろう・・・と思うのに近いです。あとは、図書館で勉強しているときには集中できる、みたいなやつに近いですね。
そして、毎朝30分、これを配信するとした結果「毎日朝に30分配信しながら、記事が1本書き上がる」ということができるようになってしまいました。
文章を1本書くのはそれなりにしんどいというか、面倒なんですが、これにより、日々のアウトプット量が桁外れに増え(1ヶ月でビジネス書1冊分くらい書いています)、それにより「アル開発室」の人数も急激に伸びました。
マット・カッツの30日間チャレンジ、という動画が好きなんですが、これに書いてあるように、まさに新しいことを30日間続けると、割と人生が変わったりするんです。
僕は今まで「割と文章を書くのは嫌いじゃないな」と思ってたんですが、これほどの文章を書いた経験はありませんでした。書こうという機運が高まりきったあとにようやく書く、という感じだったのです。
それが今、毎日3000文字〜4000文字くらいの文章を書き続けられるようになっています。これは単純に作業を配信しているからですね。
毎日これだけ書いておくと、より文章を書くのが得意になり、嫌じゃなくなり、書けるようになります。自信になります。
作業を配信するだけで、ここまで効果があるんだと衝撃を受けました。
だからこそ「00:00 Studio」を広めるのは、クリエーターさんの活動の支援に使えるんじゃないかと信じています。
プロセスエコノミーの時代
こういうと「でも私は無名だから、作業を配信しても誰にも見てもらえないし」と思う人も多いと思うんですが、使っている人に話をきくと、そこはあまり関係ありません。
むしろ「その作業をやっているところを、アーカイブに残す」ことが価値だったりします。プロセスをちゃんと残しておく、というのが今後のクリエーターの戦略として大事だと思うんです。
たとえば、2021年のトレンドについて、以下のような記事がありました。
草野:私も宮武さんと同様に、2020年はクリエイターが最も台頭した年だったと思います。Z世代のクリエイターは戦略を立てて情報発信するのが好きで得意です。今年はクリエイターがサービスやアイテムをリリースするまでの過程やストーリーをコンテンツとして発信するのがトレンドだったかな、と思います。
この流れはK-POPシーンでも起こっています。ミュージックビデオを公開するまでに予告動画やコンセプト動画を配信するなど、公開までの過程を見せることに重きが置かれています。
過程が大事になるという話です。
プロセス・エコノミーが来るよ、という話は僕も記事に書きました。
そして、これは「たとえ無名の人でも、無名なうちからプロセスをとっておいたほうがいい」と思っています。
たとえば、今、とあるマンガがブレイクしたとします。そうしたら、みんな「これを描いている姿を見たい」となると思うんですよね。それらの資産がぐっと価値がでるときが来るかもしれない。
そして、たとえこなかったとしても、作業のアーカイブがたくさん残ることは、自分の創作活動の励みになります。結果が積み上がっていく、というのは自信になるんですね。
ちなみに僕の配信履歴の時間です。
44時間も記事書いてたんだな・・・と思うと、元気がでたりします。
自分が創ったものが評価されるまでは時間がかかったりします。その間に、創作活動をやめてしまう人も多い。それをちょっとでも後押しできるのが「作業配信」なんじゃないかと思っています。
というわけで
今年は創作活動をがんばりたい、と思っている方には、ぜひとも作業配信をしてもらいたいなーと思っています。
(追記)「仕事で使いたいけど公開できないものがあって」という人のために、限定公開という機能をつけました。URLを知っている人だけが見れるモードです!
弊社の「00:00 Studio」は作業中に特化しているので、そういう機能が増えていく予定でして、こちらを使っていただくのがもちろん一番うれしいんですが、ツイキャスでもInstagramのライブとかでもいいと思うので、ぜひ試してみてくださいー!