有料のnoteが増えていく利点は、点じゃなくて線でメディアを購読できるということ

けんすう

こんにちは!

最近、有料のnoteとかをはじめる人が増えていると聞きます。この有料の機能とかは、かなり前からあるので、詳しい人からしてみたらいまさらか・・・?と思うかもしれません。

しかし、

  • 機能的に実装されること

  • 社会が受け入れて広がっていくこと

には時間的なギャップがあります。

記事を有料で公開できるようになってきたのは、ブログがはじまってから10年くらいたってからです。2014年くらいかな。もう10年くらいたつと、有料化が当たり前になると思うんですが、それが2024年くらいです。

おそらく、2024年から10年くらいかけて、noteはさらに成長していくし、個人が書いているものや、個人の動画などを有料で購読するというのは増えていくのではないかと思っています。

で、僕は有料のnoteなどが増えてくるのは読者にとってもメリットが大きいと思っていて、この流れはすごく歓迎しています。

無料の世界のデメリット

インターネットでは、ゼロ年代は「嫌儲」という概念が主流でして、ブログを書いた時に、アフィリエイトや広告を載せるだけでお客さんが怒ったりすることがありました。ブログが書籍化するだけで「儲けたいのか」みたいな感じで叩かれてたこともあります。

そういう流れは今はなくなったとはいえ、有料の記事に対しては「有料か・・・」となることがあるのは未だに多くあります。

読者からしてみたら、無料で気軽に読めるメディアが多いほうが得ですし、なるべくお金を払いたくない、というのは当たり前だと思います。僕も「おもしろそうな記事だな)と思った時に、有料で壁があると、えー!と思うときはよくあります。

ただ、最近、無料の記事ばかりだと読者も損をしている、というのがあると思っていて・・・。

というのも、普通の読者の行動をみると、だいたいが

  • LINEニュース、SmartNewsなどのニュースアグリゲーション

  • TwitterなどのSNS

  • 検索エンジン

から、個別の記事を見に来るんです。

「毎日新聞のサイトを欠かさず読むよ!」という人もいるはいるんですが、結構少数なんですね。だいたいが他サイトから来てしまう。

こういうサイトが無料だとどうなるかというとシンプルに

  • コストを安く作って

  • PVが多く稼げる

という記事を作ることになります。

すると、どうしてもAppleの噂記事を作る、みたいな、似通ったものになってしまったりします。

僕もメディアをよく作ったりしているのでわかるんですが、取材をしっかりして、構成も作り、コストをかけた記事が、5000pvなどで終わり、10分で書いた、みんなの興味をひく記事で10万pvとかすぐいったりすることはよくあり・・・。経済合理性を考えると、どうしても後者が多くなってしまうんですね。

というので、無料のメディアは、PVを増やして、広告の収益をあげる、という性質上、記事の多様性がどんどん減っていってしまう、というのがあるのかなと思っています。

有料のメディアの世界で起こること

これが、有料のメディアだとどう変化するかというと・・・。

無料のメディアと違って、読みに来る人にとっては基本的には「全部読んだほうが得」になるんですね。

となると、書き手は「何記事も読んでもらえる」というのを前提とした記事の作り方をできるようになります。

すると、点ではなくて、線でコンテンツが作れるようになるので・・・。緩急をつけたり、一歩踏み込んだりしたコンテンツが作れるようになります。

無料記事では、一度来てくれても、また来てくれるかわからないので、一見さん向けに書かざるを得ないんですが・・・。有料だと連続性を持って書けるのです。

読者にとっては、今まで読めなかったタイプのコンテンツを読めるようになるわけですね。

じゃあ、書籍でもいいじゃん、となるんですが、これとの違いもあります。書籍はどうしても「このタイミングで、この話題を一つの本にする」という性質があります。パッケージとしてのクオリティは高いんですが、リアルタイム性は低いんですね。

有料のnoteとかだと、一つのメディアとしての塊で読者に読んでもらいつつ、リアルタイム性、連続性を持てるので、また違った内容になったりします。

また、炎上を恐れてコンテンツにブレーキをかけたりすることも減るので、その意味でも尖ったものをお届けできたりするようになります。

というので・・・。各分野の、おもしろいことを書けたり発信できたりする人が、有料でコンテンツを出すことによって、コンテンツの多様性が一気に増えるので、この流れはいいなあ、と思っています。

というわけで

「せっかく昔は無料で読める記事が多かったのに、有料のnoteとかが増えるとお金がかかって嫌だなぁ」と思う人もいるかもしれませんが、有料のnoteなどが増えて、それでうまくいく人が増えるほうが、おもしろいコンテンツ、今まで読めなかった記事がたくさん増えていくので、読者にとっても、得することが多くなるはずです。

ここ数年前までは、ニュースなどではないまとまった知識などは、なんだかんだ、本からの情報摂取が多かったですし、今でも本がメインではありますが、少しずつ、有料のネットコンテンツから貴重な情報を得る事が増えてきております。

ある意味では、インターネットが一般に普及してから、30年近くが経とうとしている今になって、ようやく情報のデジタル化が進み始めたといってもいいのかもしれません。

今後もおもしろい有料noteとかメルマガが増えるといいなーと思っています。

では!

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