コンテンツのスピード感が早くなり続けているこの世界で、漫画に対して僕らができること

こんにちは!アルという漫画サービスを作っている、けんすうといいます。サイト名だけでも覚えて帰ってください。

そんなアルですが、コマの投稿ができる機能があります。

こんな感じです。

僕らは、この機能を「クロップ」と読んでいます。

講談社さんや小学館さんなどからご協力いただき、コマが投稿できる作品少しずつではありますが、増やしていっています(ご担当者さま、本当にありがとうございます!)。

進撃の巨人や転生したらスライムだった件、王様たちのヴァインキング、阿・吽、アオアシなどの人気作品もあります。

この機能、システムとしては単純ですが、許可を出版社・編集部・作者の方からいただかないといけないので、アルというサービスとしては運営コストが非常に高いです。

しかし、なぜこの、コマの投稿を推し進めているかを説明したいと思います。

コンテンツを探す消費スピードが早くなっている

その理由は、「楽しめるコンテンツを探す時間の単位が短くなっている」ということがあるからです。

例えば、TikTokやInstgramでは、良いコンテンツがどうかはほぼ1秒以内にわかるようになっています。

自分の興味のあるコンテンツにたどり着くのに、ほとんど時間がかからないのですね。

このスピードは年々スピーディーになっています。昔だと、Webメディアは、ざっとスクロールしてよさそうかどうかを判断して読み始めてたりしました。それが、Twitterなどににあり、140文字なので、もう少し早く探せるようになりました。

スピードを速められた理由は2つありまして

1. コンテンツの単位が小さくなった
2.いいねなどのユーザーの評価によって数値で判別できるようになった

です。

1について補足しておくと、Twitterは文章を140文字まで小さくした、TikTokは動画を10秒程度まで短くした、というようなことですね。コンテンツを消費する時間が短くなるような単位に縮めているという感じです。

今回は主に、1の「コンテンツの単位が小さくなった」ことについての話です。

漫画でのコンテンツの単位の縮小

ちなみに僕は「漫画があらゆるエンタメの中で一番おもしろい!」って自分が思うから漫画サービスをやっているわけなので、漫画ひいきがすごいのですね(映像系は、じっと座って見れないのです)。

しかし、漫画はこのインターネットのスピード感には、少し不利なコンテンツなんですよね。

漫画って長期にわたって連載する場合が多いので、せめて一話読むぐらいをしないとなかなか面白さがわかりません。読み終えるには少なくても1分から数分くらいはかかるわけです。

その流れからか、Twitterで漫画などを書いている人達も増えてきました。とてもおもしろい流れです。

しかし、例えば3巻まで読むとめちゃくちゃ面白くてハマるという漫画だと、30分くらいは確保しないといけない。

しかし、スマートフォン時代の漫画は、きわめてパーソナルなスマホという画面内において集中力を持続させないといけないわけです。LINEもあるしYouTubeもある中で勝たないといけない。

というわけで、1の「コンテンツの単位が小さくする」というので漫画業界がやった手としては極めて正しくて、アプリ化し、一話ごとに分解し、無料で読めるようにしたり、さくさくと読めるようにしたりとしたわけです。

ただ、最近ではさらにスピード感が増していて、前述のTikTokみたいに、0.1秒くらいで判断して、すぐに次にいく、ということが起こっています。

(そもそも、漫画も単行本から月刊誌になり、週刊になり、今はアプリで毎日更新などになっているので、世の中のスピード感に合わせることは昔からやってきたともいえます)

漫画業界にスピード感という「武器」を配りたい

アルでは、これの時間の感覚を漫画でもパワーを付与したいと思っています。

「パッと見て、パッとコンテンツの面白さを判断していく」というネットのスピードに合わせられるような武器を漫画にも与えたい。

アルは、どちらかというとエンジニア集団(というか、僕以外、エンジニアしかいない・・・)ので、コンテンツを作る人たちではないのです。なので、テクノロジーの力を使って、漫画を作っている人たちに武器を配っていければいいなと思っていたりします。

そこで、コマの投稿機能を開発しているのです。

コマはツイッターなどでもよくシェアされたりすると思うのですが、コマを見て「これ面白そうですね。なんという作品ですか?」というやりとりをよく見るのですが、これをもうちょっとしやすくしたいなと。

要は、ファンが好きという気持ちから投稿したものを、読んでいない人が見て、その作品に興味を持つということをやりたいんです。

で、、、今でもこれはTwitterとかでやれているので、それでいいじゃん、と思う人もいるかもですが。

Twitterでのコマ投稿は、引用の範囲内であるのか著作権違反であるのか、ユーザーにも判断つきづらいというのがあるんですよね。

まぁ、要はちょっと投稿するのに迷うわけです。

「これは著作権違反ですよ」とか言われたらどうしようとか、漫画家さんや出版社がいやがっていないか、とかファンだと気になるわけです。

あ、ちなみに、漫画家さんや編集の人に聞くと、Twitterなどでマンガのコマを投稿するのに問題視している人には、僕が知る限りでは知りません。作品の宣伝になるからいい、とか、ファンが楽しんでいるならうれしい、という意見をよく聞きます。

ただ、これは要は「適切にやればね」ということにすぎません。例えば、最新話を全部キャプチャして、Twitterに投稿したらそれはもう著作権違反ですよね。

じゃあ、半分ならいいのか。ページを4枚だけ投稿して、なんとなく話がわかるくらいならどうなのか・・・と思うと、やはりいろいろ気になります。

もちろん分量だけの問題ではありません。例えばラブコメで、20巻かけてゴタゴタやって、最後にキスをするシーンで終わる!という漫画があった場合はどうでしょう。ここで、最後のキスシーンを気軽にシェアされたら、漫画の面白さを台無しにしてしまう可能性がありますよね。

というので、投稿するユーザーがそれを判断するのは難しいし面倒くさい。

また出版社や漫画家さんからとってみても、著作権違反だなあ、と思うラインのところをいちいち投稿者に連絡するのは非常に大変なわけです。法務のチェックがあったり、DMを送れない場合は発信者情報開示をしたりと、簡単ではありません。

というわけで、アルが、「コマの許可をとりつつ」「問題がありそうなところは管理しつつ」「問題があった場合の窓口を僕らにできて」という風にすると、投稿する漫画ファンも、出版社も、漫画家さんにも便利じゃないかと思ったのです。

まだまだやれていないことがたくさん、、

といいつつ、コマの投稿ができる、くらいしかまだできていなくて、ちゃんとコマから作品を探すというのが今はまだできているとはいえません。

コマからコミュニケーションをとるというのもできていません。リリースからいろいろなことをしないといけないので、できていないというのが正直なところですが・・・

近いうちに、このあたりを刷新して、いい感じにして、コマから探せるようにします。がんばります。1ヶ月以内くらいかなー。。

こんな感じにしたいです。

今からでもコマ投稿してみたい!という人は、

コマ投稿できるシリーズ-アル

から試してもらえるとうれしいです。よろしくお願いいたします!

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けんすう

インターネットでコミュニティサービスとかをよく作っています。今は「アル」というマンガサービスを作っています。

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コメント1件

むかしの漫画にも熱中してほしいです。
ボクは「伊賀の影丸」とか「マーズ」(いずれも横山光輝さん作品)が大好きです。
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