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AI画像生成は写真の発明に近いとしたら、スマホの出現はいつか?

こんにちは!けんすうです。

AI画像生成サービスがすごい勢いで広まっています。個人的にお気に入りなのはMidjourneyです。

どんな画像が出来上がるの?というのをまだご存知ない方は、Twtitterとかをしらべればたくさん出てくるので、見るといいと思います。

僕もこんな画像を作って楽しんでいます。

顔が黒い羊の毛みたいな女の子

こんなのとか。僕のアイコンの「ロケスタくん」を作ろうと思っていろいろやっていました。

で、これは「絵を描けなかった人がおもしろい作品を作れるようになった」というので、よく写真の発明と比較して語られたりします。

写真の発明時にはどういう反応だったのか、というのは以下のサイトに詳しく載っています。

撮影技術の進歩と並行する形で、カメラや写真が社会に広く普及するようになります。先に述べたように、社会的地位のある人にとって画家に肖像画を描いてもらうことは一つのステータスでしたが、写真が普及したことにより、画家たちがわざわざ肖像画を描く必要性が薄れました。写真であれば長々とポーズをとる必要はないことに加え、安価であり、なおかつ正確だからです。仕事を失った画家たちの中には、写真に対してネガティブな印象を抱いた人は少なからずいたはずです。その一方で、写真に触発されて新たな表現領域を開拓しようと意気込む画家たちも現れました。

おそらく、「ステータスとして、自分の肖像画を描いてほしい」、というニーズに対して対応してた画家たちの仕事はかなり減ってしまったと思うんですね。画家という職業自体は今でも残っていますが、写真発明前の職業とはまた全然違った感じなんだと思います。

「実用的なものから、別の価値に移っていった」ということがありそうです。今、顔の写真と似顔絵を同じ価値だと思うかというと、全然違いそうですよね。

これと同じようなことはいろいろなところで起きています。たとえば、時計などはそうですね。機械式時計は、昔は「時間を知るという実用的なもののために作られていたけど、日本企業によるクォーツショックによって、1000円でも時計が作れるようになって、価値を別のところに作るしかなくなった。さらに、スマートウォッチの出現によって、さらなる変革を求められている」という状態です。

アンディ・ウォーホルとかは、カルティエのタンクという時計をつけていましたが、動かしていなかったそうです。「身につけるものだから」といってたらしいんですが、時計としての実用性がなくてもつけたいものだったということです。

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